君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ〜the pillowsの20年をかけた有言実行

君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた

アクエリアスのCMで使われ話題になったthe pillowsのfunny bunnyのフレーズです。

小さい頃、自転車の練習をしながら、
何度転んでもあたたかな笑顔で「大丈夫、きっとできるよ」と見守ってもらった。

そんな優しく包んでくれる感触にふけるような素晴らしい音楽。

と。


そんな感想では終われません。


the pillowsは「永遠のブレイク寸前」とキレ味鋭いキャッチフレーズを持つバンドです。

ただ、どれだけ「ブレイク寸前」と評されようと、
特筆すべき経歴もイベントも無かった私からしたら大スター。
何万人もを一か所に集めて、奏で歌う。
何万人もの手を上げさせ、ジャンプさせ、叫ばせる。
(そう、もちろん「アウイェ」‼︎)

名だたるアーティストからカバーされ、
トリュビュートアルバムもリリースされる。
アニメの主題歌となった事もあれば、
いまこの瞬間もきっと何万もの端末から音楽が放たれている。

ただ、TVを賑わす誰もが知っているアーティストではない。
私含むファンも声が大きいわけではない。(と、感じている)
その結果、知る人ぞ知るアーティストと呼ばれてしまっている。

そんなthe pillowsも結成30周年。
メンバーはもう50代。
だが、10年も20年も前に作った激しい曲を演奏し、沸かせてくれている。

ステージから降り注ぐ言葉を僕らはエールとして受け取り、
歌詞を咀嚼し、自分の今やこれからを想って飲み込む。

ただこの曲は一方的に飲み込む事が出来ない。

サビをもう一度。次は大サビまで。

君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
食べなくても不安じゃない
地面は続いてるんだ
好きな場所へ行こう
君ならそれが出来る

funny bunnyは1999年にリリースされた曲なので、
彼らはこのメッセージを20年間も歌っている事になる。

LIVEのMCでは、
30周年を迎えられたのはファン(通称、バスターズ)のおかげだと言うが、
30周年まで走ってきたのは、
誰かのおかげではなく、紛れもなく彼ら自身の力である。

そのため、LIVEでバスターズが歌うfunny  bunnyのサビには
どこか彼らへの感謝やエールが詰まっている気がしている。

国民的アーティストかと言われるとそうではないだろう。

ただ、
彼らは目の前の地面を一歩一歩踏みしめ、
いま好きな場所に立っている。

20年をかけた有言実行
そんな彼らの言葉は濃い輪郭で私の感情を揺らしてくれる。

最新曲の「Happy Go Ducky!」は、
アニメ「あひるの空」の主題歌となっている。

飛べない翼でも
僕らは羽ばたいて空を感じたい
なりたい自分になりたい
今 出来ないことも
明日はわかんないぜ
悪あがきしよう

私は
本当に彼らの音楽、
そして言葉にたくさん刺激をもらっている。

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