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5月8日。命日

愛犬が死んで1年が経った。

まだ1年。

もう10年は離れてしまった気がする。

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命日が近づくにつれ、涙することが増えた。

あの日もこんな気温だった。
あの日もこんな天気だった。
あの日もこんな日常だった。


街で見知らぬ犬を見かけては君を思い出す。

あの子は尻尾を立ててよく歩いた。
わたしたちの横や後ろを歩くことは
あまりなくて、
いつも先頭を歩きたがった。
本当に楽しそうに、
キョロキョロしながら歩くのだ。

散歩は面倒臭かった。
幼かった時はもっと。


後悔のないように。
そう思って一緒にいたはずだったけど、


もっと散歩も一緒に楽しめばよかったって、
もっと一緒にいればよかったって、
最後の時もっと寄り添えばよかったって、


そう思わずにはいられない。


過去の話をする時、
私たちは他にも選択肢があったんじゃないかって
勘繰って仮定の話をする。


でもその時々で
私ができる私の最良をしたと思う。


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君が私を愛してくれてたこと、知ってるよ。
その愛をもう感じれないのは寂しいけど、
いつまでもずっと覚えているよ。

全部の風景に君を思い出すんだ。
私の中でずっと生きているんだね。

欲を言えばもう少し、
夢に出てきてくれると嬉しいんだけど。

またいつか会う日まで

ずっとずっと愛してるよ。

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