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異次元フェスを振り返る

2023年12月9日、10日に開催されたアイドルマスターシリーズとラブライブ!シリーズによる合同ライブ『異次元フェス アイドルマスター★♡ラブライブ!!歌合戦』のライブBlu-rayが発売された。

ライブで楽しかった記憶なんて1ヶ月程度保てばかなりマシな方でそのころになれば「あー楽しかったよねぇ」とテンションも落ち着くのだが、異次元フェスに関してはライブ後8か月を経た今でも「楽しかったなあ!!」と声量を張り上げてしまう。
2~3月のうちは「まだ異次元フェスの余韻が抜けない」と冗談めかして言っていたが、いくらなんでも8ヶ月経っても「異次元フェスが〜」とか言ってる異常者になってしまった。
だが、それはオタクだけではなく、キャスト、業界側もそうだったようで。

8か月たってもラジオと生放送で振り返りしてる!


ライブBlu-ray発売に合わせてグッズが現れる!

ライブBlu-rayに合わせて声優グランプリで特集組む!

ま、まだ世界が異次元フェスの話してる…!
ライブ開催前までキャストからのコメントなども当たり障りないものばかりで詳細がほとんどわからなかっただったため、おそらく、ライブBlu-ray発売を改めてということなのだと思う。
世界がまだ異次元フェスの話をしたがっているのなら、自分だって異次元フェスの話をしてもいいと思う。
公開時感想が書ければ良かったのが、当時は完全に頭の回路がショートにしてしまっていたので、ライブBlu-ray、ライブCDを発売をきっかけに個人的なライブの振り返りとそれからこのライブで引き起こした反響も合わせて思い返せるだけ書いておきたい。

本記事を書くにあたりライブCDと自作のセットリストを周回しながら書いた。異次元フェス本編は飛び飛びで見たもののまだ通しで観れていない。

開催前

今の反響からすると信じられないことだが、割と開催ギリギリまでライブの期待値が低く見られていた記憶がある

アイマスとラブライブ!が合同ライブでやる。二次元アイドルの巨頭であるが、常に兼任している、人は意外にも多くない。そしてライブ文化なども各々固有の文化を確立させていったシリーズである。
異なる文化が交わった時、戦争が始まるだの、オタク同士で殴り合いの喧嘩になる、お気持ち表明合戦が始まる(確信)
といった下馬評は当然のように聞いた。

(Vtuber側に全く否は全くないが)公式アンバサダーにVTuberが起用されたことや、
川柳やイラストの募集しそれをライブ中に発表する(ライブ終焉時間からの逆算で3時間程度では?と噂されていたため、余計時間が減るのでは?と不安視された)
といった、どこかズレた企画の連発による不安が重なり、少なくとも私の観測範囲のライブへの期待値はそこまで高いものでは無かった。
8月や9月のチケット当然時には4連番でチケット買ったものの「チケットの譲り先がいなくて困った😅」という旨の呟きが流れていた。
私もセトリ予想のnoteを書いたが「各グループ4.5曲、MC入れると4曲くらいかなぁ?コーレス削った方がいい」と言った趣旨のことを書いていた。

風向きが変わり始めたのは11月中旬ごろ

なんと、ライブ披露曲数が2日合わせて100曲であること発表された。
そして数日後にミリオンライブ側のキャストの1人である木戸衣吹さんのTwitterライブ配信で異次元フェスのリハは始まっており「ラブライブさんの曲の練習もしてる」という越境があるという趣旨の発言が飛び出したのだ。

オタクたちはザワザワした。
あれ……?ひょっとしたら、これはマジで凄いライブになるのでは…?と。

私は何をしていたかというとアイドルマスターを必死で履修していた

かつて履修備忘録として、こんなことを書いたが私の最終的アイマス履修度はこんな感じであった。

・シャイニーカラーズ←ユニット色が強い作品のため、何を聴けばいいかの理解度は高かった。現地参戦はday1のみだったため、履修する曲も絞っており、アンティーカの「バベルシティ・グレイス」はやる!に全部betしていた。
ミリオンライブ←連番者の友人らの力を借りるも「このメンツで何を歌うのかわからん!」とお手上げ状態になりアニメ視聴しながら参加者の楽曲を聴くことにした。余談だが、「Absolute Run!」をやるだろうと思っていた。
シンデレラガールズ←ミリオンライブ同様お手上げ状態だったので、参加者の出る曲と、とりあえずtulip聴いてというアドバイスを貰っていた。

ライブ数日前に普段使いもしないUOを数本と本ライブの応援ムック本も予習用としてアニメイトで購入した。何歳になっても遠足は遠足の準備が一番楽しいのかもしれない。
本書の評価としてはキャライラストと簡単な紹介文のみのため、ステージにいたあの人はこのキャラか!と即リンクすることは出来なかったが、day1の打ち上げでこの本を読みながらこのキャラが!と好き勝手なことを言い合った時間は何物にも代えがたい時間だった。発売したライブBlu-rayに付属するフォトブックは逆にキャストの写真しかないため、本書とセットで眺めるといいかもしれない

開催(個人的感想覚え書)

day1

そして運命の日を迎えた。当日の記憶は朧げになりつつあるが思い返せるだけ印象に残っていたことを書いていこう

当日の道中

科学技術館の展示と物販を済ませてから連番者であるシャニマスPと歩いて水道橋へ向かった。アイマスPが名刺を配っていたするのを横目に「おぉ、これが…」と思いながら見ていた。
これまでに無い人数のアイドルが一つのステージに立つ、それだけで鳥肌ものだったが、しかも日本の2次元アイドルの代表するシリーズ同士がぶつかる。 
会場の空気も爆発するのでは……?という常軌を逸した熱気に包まれていた。

まず会場入りして思った感想は「スクリーン…デカくね?」
Aqours6th Liveの東京ドーム公演もステージのバックに巨大なモニターが存在していたが異次元フェスのモニターはデカすぎるうえに何か湾曲していた。デカすぎんだろ……。


「え?怖い……」とスクリーンにビビりながら、両手にはこれまで使ってきた歴代のAqours、虹ヶ咲、Liella!、蓮ノ空のラブライブレード。
そして会場の目玉グッズ、アイドルマスターラブライブレード!(バカみたいなネーミングで大好き)
の5本を両手に持ち、点灯させた。連番者からもらったUOはポケットに忍ばせた。

OP〜元気に歌合戦〜可愛く歌合戦

各作品のOPの曲にあたる楽曲から異次元フェスの幕は切られた。
「次はこれをやるかな〜」と正気を保っていられたのは「DREAMY COLOR」までだったと思う。その後「ド!ド!ド!」が始まったのもあるが、ノクチルの「今しかない瞬間を」聴きながらこの笑ってない娘が樋口円香なのかなと思いながら次に披露されたのは

・オルタネイト→Let's sail away
Liella!のユニットCathu!によるオルタネイト。
お、お、お、「オルタネイト!?!?!?」やるの!?
最初の「常夏⭐︎サンシャイン」スタートといい、Liella!は11人体制に入ってから披露した曲が中心にセトリを組まれていると、ライブ後には気付いたが自分の舐めたセトリ予想とは全然違う角度から切り込まれ動揺した。
衝撃に続いて「Let's sail away」
(聞き覚えが無いからアイマスの楽曲か……何で斉藤朱夏がいるの!?)

噂されていたコンテンツ越境曲は何の前触れもなくやってきたのだ。ラブライブ側でさえ次はこれかな〜(眼鏡クイ)という予想は完全に当てにならなくなった。自分はデータを捨てた。

可愛く歌合戦パートは正直記憶の大半が吹き飛んでいる。
11月の1stぶりに聴いた「Holiday∞Holiday」に連番者のシャニPは後日完全に中毒になっていたこと、
今は虹ヶ咲に対して複雑な気持ちを抱く者ではあるが、彼女たちがソロ曲を初めて東京ドームで歌ったことにいたく感じ入っていた。
そうだよ!君たちはソロアイドルなんだ!!

ハーフタイムということで山崎はるかと矢野妃菜喜によるMCをありがたいとばかりにトイレに逃げ込み用を済ませにいく。

・スクールアイドルミュージカル
まさかドームで彼女たちの曲を聴くことになろうとは…
スクールアイドルミュージカルは2024年現在円盤や配信が行われていない為、異次元フェスは彼女達が歌い踊る姿を残した貴重な円盤であることを記載しておきたい。

カッコよく歌合戦

・Fairytaleじゃいられない
カッコよく歌合戦の先陣を切ったミリオンライブの「Fairytaleじゃいられない」はなんだこのカッコ良い曲!!?!?となった。おそらく異次元フェス後では最もよく聴いてる曲だと思う。
「何でこんなかっこいい曲あるのに教えてくれなかったんだよ!?」といいたいところではあったが、そもそもシンデレラやミリオンは人数が多い性質上、CDのオリジナルメンバーが揃う事が珍しく、逆に誰がどの曲を歌っても良いという文化が確立されている(のでセトリ予想がしにくい)ということを後日知った。
ラブライブ !ではそういったことは滅多に起こり得ないので、「文化の違いだぁ……」と異文化コミュニケーションを感じた。

・Abyss of conflict
アンティーカの「Abyss of conflict」にバベルシティ・グレイスじゃないのかよ!とツッコミを入れながら、day1のアイマス陣の中では1番期待値の高かったアンティーカのパフォーマンスに聞き惚れた。

・Guilty Night,Guily kiss!→Tulip
上述の通り、「Tulip」はやるだろうという予測はしており、「そういやのぼりでこの2人を描いてる人いたし、セクシーな人選で朝香果林と速水奏が一緒に歌う展開とかあるかな〜」と浅いことを考えていたら、先陣をギルキス曲、しかも全員アイマスキャストによる歌唱という事態が起きた。

「あ、それ(オリメン0で歌っても)いいんだ!?」という衝撃に続いて飛んできたのラブライブ!キャストによるTulipだった。
梨子、果林、四季←分かる。そこに綴理!?
そうか、綴理先輩は……セクシー枠。
後日原曲を聴きながら、綴理先輩は弁当忘れても傘は忘れない人…(tik tok参照)。そんな人が相合傘をするために自分の傘を忘れると歌うのは趣き深い。なと思った。


ライブCDで聴くとこの時の歓声だけ明らかに声色が高くなっており、東京ドーム中が悩殺されていたのだと思う。オレも!!!!
アイマスの合同ライブで男性陣のTulipを歌った事例を違法Tulipと呼ばれているようで、それにちなんで異次元フェスのTulipsは異次元Tulipだとか密輸Tulipだとかと呼ばれているらしい。

究極の歌合戦

カッコよく歌合戦の時点でオタクのHPはボロボロだったが、このターンではもはや「生きて帰さない」という意思すら感じるセットリストであった。

・Dye The Sky.
「Dye The Sky」
は知ってる曲だ!と興奮していたら小宮有紗、ペイトン尚美、前田佳織里が競り上がってきた時は沸騰するかと思った。
会場では顔が良すぎる人達ばかり連れてきた!!と思ったが後日歌詞を踏まえながら聴くと、過去に挫折を経たダイヤとすみれ、誰の定義でもない自分であろうとしたしずくという納得の人選であったと思う。

・アライブファクター
「アライブファクター」ではどうやら各グループの歌が上手い人が選出されたようで、私のサンシャインの推しである津島善子がステージに立っていた。ラブライブ 側からでは歌上手い枠として村野さやかとウィーン・マルガレーテの選ばれた。
特にマルガレーテは「歌は力。私は未来を自身の手でビルドする」と劇中では豪語するも敗北したが、この曲を歌う事で彼女は全て間違っているわけではないという一つの救済がなされたように見えた。
しかもこの楽曲はそれだけではないようで…

・未体験Horizon→永遠のeuphoria→Colorful Dreams! colorful Smiles!
勘弁してください。
楽曲単体の強さもさることながらそれぞれのグループ全員が出てきて「12時で魔法が解けるシンデレラ」に「永遠」を歌わせてたり、虹ヶ咲のOPにシャイニーカラーズのメンバーを歌わせたり、と何となく言いたいことが分かるのであった。

・Goin!!
ごーいんごーいん!!……
あれ、予習リストには入れてなかったけど何か聞き覚えが……中居正広のCMのやつだこれ!!!
私は現在再放送中のシンデレラガールズのアニメを視聴しているのだが、これが1クールの節目にあたる楽曲でああり、この楽曲に存在意味を理解したのであった。

もう出すものも出尽くし、次何が来るんだよ……と恐怖すら覚えていたオタクはこのターンで絶叫した。

READY!!→僕らはいまの中で

・READY!!
絶叫、悲鳴、怒号、地鳴り。楽しすぎて覚えてないけど鮮明に覚えている。
明日の調子とか知るか!!!!と全てのリミッターが破壊されてしまった。楽しすぎて、笑いが止まらなかった。きっとあの時の自分は人生でそうないくらい良い顔していたと思う。
READY!!は偉大な初代アイマスアニメのOP。
自分でも流石に分かる!というのもあるが、このライブの前夜にミリアニ9話の配信を見ていた(本放送より配信が数日遅れており、12/3に放送された9話(Ready!!披露回)をライブ前夜に観て最速で回収するという事態になったのだ。

ハァハァと荒い息の中でREADY!!が来た……ということは?
・僕らは今のなかで
もはやラブライブ!全体の歴史の中ではμ'sがライブをしていない時期の方が長くなった現在。2016.4.1を経て、僕今をまたドームで聴くことになるとは。人生の因果とでも言うべきものがここに収束していった気がする。
普段「フリコピだのオーイングだのしてる暇があるなら演者を見ろ」というタイプなのだがこの時ばかり身体が勝手に動いていた。

・異次元⭐︎♡Bigbang

MV見た時は何か曲はともかくジワジワくる映像だな…花帆さんがずっと腕広げてるし。とか言ってマジですいません。
え、良い曲過ぎない? この歌とともに全てのキャストが1つのステージで歌っていたという事実。歴史が動いた瞬間だと思う。

day2

day2は配信での参加。更にシャニマスPの友人も加わりオタクハウスで3人で配信で見ることとなった
day1を経ればday2はある程度こういった感じで来るという対策も立つものだが、逆にさっぱり予想とか立たなくなった。もうセトリ予想とかやめようか!と匙を投げてしまった。

OP~元気に歌合戦~かわいく歌合戦

・CHASE!
優木せつ菜のキャストが楠木ともりから林鼓子に変わり1年以上の月日が流れた。もしまだ彼女が…ということを全く思わないわけではない。
だが、アイマスPもいるという中で、新たなせつ菜によるCHASE!を見せつけている姿は、かつてラブライブ!フェスという舞台でせつ菜がCHASE!を歌いまだまだ認知度の低かった虹ヶ咲を多くの人を魅了した時のことを思い返さずにはいられなかった。

・WATER BLUE NEW WORLD
元気に(オタクをぶん殴る!)だと思ってる?東京ドームでのWBNWは4th以来。その時はAqoursシップという船に乗っており、完全な劇中再現、つまり2期12話の劇中通り、東京ドームで、WBNW衣装で、衣装をパージするという完全再現が今回初めて行われたのだ。

・ジャングルパーティー
いざ聞いたときはえ?なにこれは?という困惑が発生したが、多くの人に異常な中毒性を引き起こしたようで、後日ウンババ構文なるものまで出来上がった。
day1の「Farytaleじゃいられない」といい、ミリオンはアニメ外の曲は予習が出来なかったぶん現れてくる曲のトリッキーさというか「なんだこの曲!?」という面白さは随一だったと思う。

・Happy Funny Lucky〜眩耀夜光

美しい……
イルミネーションスターズは王道系な曲調で、day1の参加者では無かったがよく聴いていたので「ヒカリのDistination」か「スマイルシンフォニア」聴きたいなぁと思っており、その点は残念だったのだが、Happy Funny Luckyはポップな曲調でスルメのように味わい深い。
『だってどこにいても 同じ続いている空の下に いるなんて奇跡だもん』「眩耀夜行」と組み合わせて効く1曲となっている。
「眩耀夜行」は曲の美しさもさることながら、11月までの1stライブツアーでは半々くらいのイメージだったがラスサビの「ここじゃない」でUOを折る風潮がここで確立したような気がする。既成事実だ。

カッコよく歌合戦~究極の歌合戦

・Wondering Dream Chaser→KNOT→無自覚アプリオリ
オール・フォー・ワン「今の僕が掛け合わせられる最高・最適の楽曲たちで 君(オタク)を殴る」
正直言うと2days通して、シャニマスは『アルストロメリア』を除けば代名詞のような楽曲あんまりやらないな…という印象だったのだが、ここに来て全力を投入してきた!!という感想だった。
坂本浩一監督だったらここで必殺技を連続で繰り出して大爆発が発生してる。

ストレイライトは仮面ライダーの挿入歌みたいな歌歌ってる、と一部では言われており、1stシングルであるWDCは隣で配信を見ていたシャニマスPの2名は暴走していた。
コメティックはノーマークで、楽曲を1回も聴いてなかったので『無自覚アプリオリ』から受けた衝撃は計り知れない。
こんなAdoみたいにがなる歌唱がアイマスにいていいんだ……と鳥肌が立った。コメティックは聞くと昨年7月に結成され異次元フェス時は結成され4ヶ月程度の新星アイドルだった。Liella3期生もびっくりである。

その間に挟まる我らがDOLLCHESTRAは『KNOT』という作中でラブライブ予選を突破した楽曲をぶつけてきた。1stツアーから更に仕上げてきており、DOLLCHESTRAの名刺のような曲として成長しつつある『KNOT』はどこまで行くのだろうか。コペルニクスもびっくりである。

・Day1
Day2なのに!!!『Day1』!!!
異次元フェスはアイマスしか知らない、逆にラブライブ!しか知らないという人達も多い、むしろそっちの方が多いであろう中で「遅すぎるなんてない、不可能なんてない。思い立ったらその日が始まりのDay1」というカッコ良すぎる歌詞は突き刺さった人も多いだろう。
この歌詞、私のことだ……。
余談:Day1は小宮果穂役の河野ひよりさんがいたく気に入っているようでDay2のメイキング映像で「Day2でDay1を聞けてめちゃくちゃ嬉しい😭」と語っている姿が映像に収められている。

・私のsymphony
シンデレラガールズと歌われたこの楽曲。Liella!の最大の特徴である一般公募キャスト達のシンデレラストーリーにシンデレラガールズを重ねてくるとは、なんてことを考えてる…。

・フォーチュンムービー
梢先輩が「って、そうじゃなくて〜」とフラれるのが嫌で1st liveツアーで披露されなかったと噂(大嘘)のフォーチュンムービー!
蓮ノ空のこと好き好きクラブの自分としては1stでも披露しなかった曲をまさかここで披露されると思わず沸き立ったが、コラボの人選は先輩と後輩(姉と妹)キャラであったようで「お、おもしれぇ~~~」とならざるを得ない記事も見かけた。


・ハーモニクス
ラブライブ!側の人選は、藤島慈、澁谷かのん、黒澤ダイヤ。当日に聴いたときはカッコいい曲だなぁくらいにしか思わなかったが、歌詞を読むと
『あなたとだから描ける世界がある』
『あなたに背中預けて歌うよ もっと世界中に鳴り響いて』
重い……!!
それが誰なのかは考える人によると思うが、特定の人物に強大な想いを抱いている人選ということなのだと思う。

どうやらアイマス側はday1のアライブファクターと関連性がある選出だったようである。後日ハーモニクスがジュリア(day2)と最上静香(day1)によるデュオであったことを知り、(両日併せて最上静香で切るカードが強すぎるだろ……!全部ロイヤルストレートフラッシュみたいな札で来るじゃん!)という感想を抱いたことを覚えている。

・繚乱!ビクトリーロード→コットンキャンディえいえいおー!
オタクのタガが外れた時。多分ここでネジの1本か2本抜けたと思う。

現在秋葉原のラブライブ!オフィシャルシアターでは繚乱の特攻服が展示されている

楽しすぎると笑いが止まらなくなるという経験を二日連続でしたのは初めてだと思う。「日本一の富士の山ぁ!」で始まる高海千歌の口上は我らが伊波杏樹さんの声量がでかすぎて笑ってしまうし、このためだけに新たに作られた繚乱衣装にどれだけここに気合を入れていたのかと思う。繚乱流しながら企画会議とかしたんじゃないのか?

『コットンキャンディ!えいえいおー!』はもうめちゃくちゃだよ!!!と配信で観ながら悲鳴が出た。こんなことが許されていいのか?
。MVのイラストレーターの可哀想に!さんのブレイクや発表2年後にtik tokでバズるなど遅効性の毒のように伸びていったコッキャンことコットンキャンディえいえいおー!。この曲、MVが公開されたときは軽く炎上したんだぜ…?と伝承していかないと忘れてしまいそうである。
過去のライブ演出から小宮有紗さんどっかにいるんじゃない?と探した人もいるはず…。シンデレラガールズのU149組を引き連れルビデレラとしてドームをお祭り騒ぎにしたのである。
U149の中には劇場版サンシャインで渡辺曜の従妹の渡辺月を演じた黒澤ともよさんもおり、Aqoursと月ちゃんが同じステージに立つという信じられない光景も見えたのである。それがコッキャンでいいのか?

ニジガクでもないのにソロ曲だぞ!とか狙いすぎだろ!とか冷静になると一言いいたくもなるが、繚乱と組み合わせて1秒たりとも冷静にさせてくれない。もはやドームの魔法のようなエネルギーがそこにあった。
これが元気に歌合戦とかじゃなくて究極の歌合戦パートにもってくるところが、ニクい。

・Snow Halation →M@STERPIECE

唐突に殴られるのと、今から殴るって宣言されたうえで殴られるの、どっちかきついかで言えば後者だと個人的には思ってて、予想できなかったday1より来ることが予想できたday2の方がダメージ高かったと思う。
また東京ドームをオレンジ1色に染められる日が来ると思う?
聞いた話によると、スノハレのイントロが流れた瞬間会場各所でUO配布が行われたとか。
自分は映像を見ながらふわふわした感覚に憑かれていたことだけは覚えている。隣でUOをバキバキ折っているのは最初はラブライブ!で出会ったオタク達。繋がりが切れた訳では無いが別の道を歩んだ時間の方が長くなり、今かつて出会ったもので共に盛り上がっている。
え、すごいエモい(自分もUOを折る

・M@STERPIECE
正直、この曲の文脈を半分も理解できていない。だけどこれがめちゃくちゃいい曲だということはわかる!!これを120%味わえるようになりたくて、初代アイマスのアニメ観ることを決めた。
シンプルかつ何番煎じの感想だが『NEVER END IDOL』って言葉をスクールアイドルが歌ってるのってあまりにも良いな……。

燃え尽きてラストの異次元⭐︎♡Bigbangのモニターに映るたくさんのアイドルの姿を走馬灯のように見ていた。
自分の今際の際に脳内をよぎる映像こんな感じがいい。

余談:ついに発売された異次元フェスの初回限定版のDISC3では異次元BIGBANGの各グループごとにフォーカスした映像が"両日とも"に収録されている。
ラストはあまりの光景に目が50個は欲しいと言われてたがこれで一部の人間しか観測出来ずにいた幻覚と思われていたわちゃわちゃ(斑鳩ルカに絡みに行く澁谷かのん、高咲侑に絡みに行く別世界の幼馴染、スタァライトな絡み、事務所とかラジオの絡みとか)がある程度補完されたのである


ライブ後の反響

ライブの評価はもはや言うまでも無い。
歌合戦といつつアイドルマスターとラブライブ!合同軍にオタクは完膚なきまでに敗北させられたのである。
ここからがすごいのが夢の一夜で終わるかと思いやそんなことはなく、両コンテンツの交易が盛んに行われるようになった。お互い「いやー知らないシリーズだし……」と無意識のうちに作ってた別コンテンツへの壁というものが破壊されたのである。

・「~を開けるとそこはジャングルだった」というウンババ構文
・繚乱に登場しなかったキャラにオリジナルで口上を作るプロデューサー(ラブライバー)
#ラブライバーに見て欲しいアイマス公式絵
#アイマスPに見て欲しいラブライブ公式絵
といったTwitter上のハッシュタグ

youtubeで公開されたリンクラ同時視聴会のチャット欄に現れる初見のプロデューサーさん(チャット欄を覗くと村野さやかの姉に名刺を出そうとしたり、「山の中」という発言にジャングル!?といったラブライブ!のファンだけでは絶対に観れない反応が見れる)

年明けのスーパースター5th Liveや虹ヶ咲6th live、ミリオンライブ10thへここぞとばかりに行われたダイレクトマーケティングなどなど年が明けるまでベルリンの壁崩壊のように両コンテンツが行き交う状態になっていたと思う。
(というより始めから壁なんかなかったのだ。映画だったらそろそろエンドロール流れていると思う。)
誰がこんな事態を想定できただろうか。ラブライブ!各作品の生放送でも1か月くらいは異次元フェスの感想のお便りを読んでおり、少なくともしばらくはキャスト陣も異次元フェス気分が抜けていないようだった。

作品としての蓮ノ空は知名度が急上昇し、1st liveツアーからの盛り上がりにさらに加速がかかり、バブルのように膨らんでいったのを肌で感じていた。

day1で披露された「Holiday∞Holiday」は「月火水木金土日の歌」しばらくチャートのランクインを果たし、リリックビデオが5月には100万再生を果たした。
後に誕生した『月曜が近いよ』ミームとのシナジーも生まれた

これは2024年1月に集計されたラブライブとアイマス各シリーズごとのカラオケランキングだが10位にHoliday∞Holidayがランクインしていたり、異次元BIgbangが両者TOP50に入るなど、異次元フェスの反響が表れていることは想像に難くない。



この世界の2次元アイドルライブにおけるターニングポイントがあるなら、間違いなくここがその1つだと思っていて、少なくともラブライブ!のライブは異次元フェス以前、以後に分けることが出来る、と思っている。ラジオなどでは一緒になることはあったが作品を越えたキャスト間のプライベートでの交流も積極的に行われるようになった。
異次元フェスから約3ヶ月後、3月に開催されたラブライブ!シリーズのユニットによる合同ライブ、ユニット甲子園は異次元フェスの後でこれを超えられるのか!?というセットリストのハードルがめちゃくちゃ高くなっていたのだが、終盤明らかに異次元フェスの影響受けてますよね?という趣旨の越境パートがついに実現した。
異次元フェスではコラボに参加出来なかったキャストもユニット甲子園では越境に参加し、アイドルマスターとラブライブの壁だけではなく、ラブライブ作品間の壁も取り払われたのである。


個人的な反響

day1の連番者は見事に『蓮ノ空のこと好き好きクラブ』となりました。

2日目は更にシャニPの友人より終演後に打ち上げをしながら「Aqoursってすげえわ。この人達がμ'sがいなくなった後のラブライブ!を支えてたんだな…。」というコメントをもらい、なんかめちゃくちゃ嬉しくなり、腕を組むムキムキの大沢たかおと化した。オタクは何もしてないけど…。

私は現在、シンデレラガールズの再放送を観ながら、シャニマスのテレビ放送を観て、2nd seasonの先行上映会を見に行きリリースされた曲は聴くなど、アイマスの浅瀬でチャプチャプしている。
上で書いた初代アイマスのアニメはどうしたんだよ!と言われるかもしれない。その真相はこっちに転げ落ちたからである。

異次元フェスの余韻の熱のぶつけどころを探していたところに現れたアイカツ!という高い崖。
「え!アイカツ!178話を履修!?出来らぁ!!」と未だにこの高い崖を上っている最中である。
もし異次元フェスで無意識の壁を破壊されていなかったら、アイカツ!コラボも「へぇすごいじゃん……」で終わっていたと思ったので、巡り巡って異次元フェスが自身に与えた影響は計り知れないのだ。

ありがとうアイドルマスターシリーズ。
ありがとうラブライブ!シリーズ。
ありがとう異次元フェス。
またやりたいです。でもあと1年くらいは余韻に浸れるから4年後くらいでどうでしょうか

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