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アニメとゲームの音楽の違い (雑談 その五) (2021/2/7)

はいどうも,午です.

近況:ぼちぼち一ヶ月

note始めてぼちぼち一ヶ月になりそうです.

週一の雑談の更新はなんとか頑張れていますが,他コンテンツがあまりできてないのが辛いところ.

大学の後期はそろそろ終わりですが,学会用の論文提出が…書いてたプログラム,ちょっとアルゴリズムの設計から見直さないといけなくなって結構辛いです.

あと,就活に向けての作業もあるので当分はゆっくりできなさそう.

1月はレビュー2本上げたので,2月も何かしら2本は雑談外の投稿をしようと思います.

本日のテーマ:アニメとゲームの音楽の違い

で,本日はこのテーマについて,くっちゃべっていこうと思っていますが,
皆さん,アニメとゲームの音楽の違いって何だと思いますか?

アニメはOPとEDの歌がある?
→ゲームも最近は歌モノが増えてきている.OPやEDはゲームも昔からあるが,最近は逆になかったりスキップできたりする.

ゲームの方がテンポがゆっくり?
→確かに,アニメと違って長時間プレイするので思考の障害にならないようにそういう工夫はされている.

色々と違いはあるとは思いますが,今回は受け手の視点に立って考えていこうと思います.

受動的か能動的か

アニメとゲームの大きく異なる点は何といっても受動的能動的かというところでしょう.

アニメは再生したら1話終わるまで受け手は見るだけですが,ゲームは受け手がアクション(ボタンを押したり選択肢を選んだりなど)を起こすことで始めて物語が動き出します.

この差によって生じる違いで特に音楽に影響を及ぼすのは,「場面の(時間的な)長さ」でしょう.

「場面の長さ」が生む音楽の違い

ここでいう「場面」とは,会話やアクションなどをする雰囲気の変化の一連の流れを指しています.具体的には,会話なら雑談しているのか考え事をしているのか,アクションなら劣勢か優勢か,といったことそれぞれです.

で,アニメとゲームの「場面の長さ」を考えた時,アニメは誰が見ても一定ですが,ゲームは文章を読むスピードやゲームの上手さによって人それぞれです.

そして,「場面の長さ」はその場面で流れる「曲の長さ」に影響を及ぼし,音楽の違いまで生み出すことになります.

アニメは,曲の終わるタイミングが分かっているので,そのタイミングに合わせて曲を作ることができます.さらに言えば,曲の長さから逆算して場面の長さや演出を決めることもあるでしょう.

ゲームは,曲の終わるタイミングが分からないので,基本的には「ループ」する曲を作ることになります.そして,プレイヤーが場面の終わりに達した時に「フェードアウト」で曲を終わらせます.

アニメのカット単位で場面と曲を合わせられるのは,やはりゲームにはなかなかできない強みです.ゲームはプレイ体験との相乗効果で良さを作り出しているものの,音楽の一面だけで見れば(今回の話の流れのみで考えると)少し弱そうです.

そろそも:なぜ場面によって曲を変化させるのか
(音楽の意義・役割)

ちょっとここで話が逸れますが,そもそも,なぜ場面によって曲を変化させる必要があるのでしょうか?

音楽の役割は「感情の補完(強調)」だと個人的には思っています.

ギャグやふざけているシーンにはおちゃらけた曲,
バトルシーンにはアップテンポの曲,
感動シーンにはしんみりした曲,

場面に合わせた曲を流すことで,受け手に「ここはこういうシーンだよ」と暗に伝えたり,言葉に表されていないキャラクターの心情を表現することで,受け手に感覚的にシーンを印象付けさせる効果をもたらします.

受け手がキャラクターの心情を理解し,同じような気持ちになった時,そのシーンは最高にアガるシーンになるのです.

ゲーム音楽の進化

さて,話を戻します.ゲームの音楽は「ループ」と「フェードアウト」で成り立っているので,アニメのカット単位で合わせるのに対して弱いということでしたが,最近のゲーム音楽はその課題を克服しつつあります.

インタラクティブミュージック」という技術をご存じでしょうか?

私が昔読んで大変勉強になった記事を貼っておきます.

この「インタラクティブミュージック」というのは,場面の切り替え時どうしてもフェードアウトするしかなかったゲーム音楽の弱点を克服し,プレイヤーの操作による場面切り替え時にもシームレスに曲を切り替える技術です.

具体的な方法は上の記事で紹介されていますが,例えば,曲同士をつなげる1小節を用意して,場面切り替えの発生時にその1小節を経由して別曲を流したり,鳴らしている楽器(パート)ごとに内部で管理して,場面切り替え時にパートを減らしたり増やしたり,といったことが為されています.

この技術を利用すれば,ボス戦での形態変化時などに段階的に曲調を変化させることができ,最高にアガる演出にすることもできます.

ゲームの強みは何と言ってもそのプレイ体験全体で,仲間と冒険したり,強敵を倒したりする過程そのものであるので,ボス戦という最高に気分の上がっているところにそれを強調させるような音楽が付いたならば,アニメと比較にならないような感動を生み出す可能性もあるでしょう.

まとめ

アニメとゲームは近しいエンタメコンテンツ(個人的見解)ですが,形態が違うだけで音楽一つとっても異なる特徴が見られます.

もし気が向いたら,いつも見ているアニメやプレイしているゲームの音楽を意識して聴いてみると,新たな発見があるかもしれません.

長々と話しましたが,今回はここまで!
最後まで読んで頂いて,ありがとうございます!



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