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フィールドノートの試み――庄内川東谷橋~新東谷橋

 実習の一貫で庄内川周辺を軽く散策してきた。4月に引っ越してから、職場と家以外に出歩くことも少なかったので良い気分転換にもなった。行き方がわからず、とにかく学生たちに乗り換え等頼りっぱなしだった。

 目的地は高蔵寺。春日井駅を過ぎてから急に緑の木々、山々、田畑の風景が増えたように見えた。

 16時半頃、高蔵寺駅に到着した。駅ナカの店が比較的新しかった。2021年12月にリニューアルしたとのこと(アスティ高蔵寺)。タチヤというスーパーをはじめて見たが、どうやらバローの系列。

高蔵寺駅・南口

 「高蔵寺商店街」と書かれたアーケードをくぐり南下した。6分ほど歩き、庄内川(東谷橋)に到着。東谷橋はひっきりなしに車両が通行しており、川沿いに橋を横切ることができなかった。特に目を引いたのはダンプ車両で、荷台が空のまま、橋を北上していった。後で新東谷橋で別の車両を見かけたときは、土砂が積まれていたように見えた。

高蔵寺駅商店街アーケード

 川の北岸を西に進む。少し狭い生活道を歩く。人気があまり無かった。すれ違う人もいない。運動場へ下りていく坂には車両止めが設置されていた。道端の下水からは「ゴボゴボゴボ」という猛烈な音が聞こえてくる。見上げるとなんらかの工場だろうか。切り立ったコンクリート打ちっぱなしの壁がそびえ立っていた(このとき16時48分頃)。

 運動場に到着した。第一印象としては雑草が生い茂っており、どの程度管理が行き届いているのかわからなかった。ゴルフ禁止の立て看板、また新型コロナ関連で注意書きの看板が設置されていた。他にはゴミ投棄関連の注意喚起看板があった(ように思う)。新型コロナ関連の看板には、「春日井市スポーツ課」とあり、この運動場そのものはスポーツ課が管理しているのだろうか?と考えた。河川の管理と、ここの運動場の管理が同じなのか別なのか、事前に調べていなかったこともあり、よくわかっていない。さらにこのあたりは春日井市と名古屋市の市境らしく、ひとつの川をめぐる管理主体が入り混じっている可能性があるように思った。

草ボーボー
新型コロナ関連の注意書き看板

 運動場には、朽ち果てたサッカーゴールのようなものがあった。若干のポストアポカリプスみを感じた。

ボールは友達

 写真は数少ない、雑草の生えていない場所。魔法陣が描けそう。

魔法陣

  こじんまりとした草野球ができるくらいの広さの運動場で、内野グラウンド側には周囲と比べるとそれほど草が生えていなかった。内野ベンチ側に、子だぬきなのかハクビシンなのか、そんな感じの生き物が2匹いた(すぐに逃げていった)。

 運動場からさらに西側には進めそうになかったので、来た道をいったん戻る。先述の「ゴボゴボゴボ」と下水を流していた工場の裏口あたりに沿って北上する。途中、排水溝のフタから立ち昇る湯気のようなものを体に浴びてしまい、思わず「あっっつ!!」とデカい声をあげてしまった。実際はそこまで熱くなかったと思うが、とにかく驚いた。工場で何を製造していて、水はどこから引っ張ってきていて、なぜ下水が熱いのか、気になった。

 10分ほど工場周辺を迂回して、浄水センターのあたりに到着する(このとき17:13頃)。浄水センターの塔に、「環境都市宣言」と書かれていた。

浄水センター

 新東谷橋をひたすら南下する。基本的に河川敷が無い。橋を渡りきったところで、唯一下りられそうな階段に向かう。しかしその階段もかなり中途半端な代物で、何のために設置されたものなのかわからなかった(このとき17:30頃)。

新東谷橋周辺

 再び東谷方面に、川の南岸を東に進む。川沿いの散歩道と言うには、少し狭い未舗装の道を進む。途中で道が車道と合流しており、車を避けつつ歩いていった。分譲住宅が川岸に沿って並んでいたが、特段この周辺は子どもの遊び場としては使われていなさそうな雰囲気だった。途中、住宅街の間に小さな公園があった。

歩道無し。ガードレールで川と車道が区切られている。

 東谷橋に戻り、ひたすら北上する。途中、どうやったら下りられるのかわからない河川敷があり、少し眺めてみると、人の足跡があった。おそらく橋を超えてもう少し東側に進むと、下りられる場所があるのだろうか?(このとき17:40分頃) 

どうやって下りたのかわからない、人の足跡
東谷橋周辺の河川敷

 今回は、東谷橋~新東谷橋周辺を1時間半程度で巡検したことになる。地図や画像だけでなく、自分の足で歩くことで見えてくるもの、発見できることがあるのだろう。今後はもう少しニュータウン周辺の山や自然公園にも足を伸ばしてみたい。

 フィールドメモを取りながら巡検しようと思ったが、ご覧のとおりメモをうまく取ることができなかった。普段やっていないので、これから慣れていくしかない。

フィールドメモの残骸

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