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阪神ジュベナイルフィリーズとデルスール

 先週はダートのチャンピオンズカップ。ダート競馬は血統で予想すると決めてからの初挑戦。ディープ産駒、母父フレンチデピュティの牝馬アンジュデジールを買ってみましたが……

 残念、4着! でも9番人気で4着! 前の馬と結構着差がついちゃったので「惜しい~!」とは思いませんでしたが、十分健闘しました。逃げたのでレースも楽しく見られたし。残念だけど満足。苦手だった血統も少し好きになって、ダートレースも楽しみになりました。次は来年1月20日の東海ステークスですね。

 さて、そんなわけで今日のワインなんですが、実は最初に選んだワインが明らかに熱劣化してまして……これはちょっと紹介できないと思い、ワインチョイスをいったん白紙にしました。そしてそのまま土曜を迎え、困ったなぁワインどうしようかなぁと思いつつ競馬の馬柱を眺めていたら、ピンときました。あ、あのワイン買うか。

アヴェス・デル・スール シャルドネ 2018

 おなじみ大手インポーターのモトックスが輸入しているチリワインです。最近ラベルと名前がちょっと変わってしまって「アヴェス・デルスール」という名前になってますが、ちょっと前はただの「デルスール」って名前だったんですよ。
 なんでこのワインを選んだのかというと、新聞の馬柱の1枠1番にこんな名前の馬がいるじゃないですか。

 「ベルスール」

 似てるでしょ。似てるよね。じゃあもう、今週はワインも競馬もこれでいこう! とやけっぱちな感じですが今週はこのデルスールを飲むことにします。さっそくテイスティング。

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 まず産地がチリのロンコミリア・ヴァレー。ちょっと聞いたことない地域。手持ちのワイン教科書にも載ってないのでネットで調べてみたら、チリ最大の生産地であるマウレ・ヴァレーの中のサブリージョンでした。

 樽がかってない、クリーンでナチュラルなシャルドネで、バランスよくて飲みやすい。優しい酸味とそこそこボリューム感のある果実味で、1000円ワインとしては文句なし。いい意味で個性のないチリのシャルドネという印象です。まぁ今週先に選んでたワインも白ワインでしたので、個性が無くてもおいしく飲めるワインならいいんです。いやぁ、安心する味ですね。

 豆知識。シャルドネシャルドネ言ってますが、実はチリの法律では「原料ブドウは85%以上の使用でそのブドウ品種名を名乗れる、という決まりになっています。なので、あと15%別の品種がブレンドされている可能性はあります。
 こう書くと「えー、チリワインってちょっとずるいの?」と思う人いると思いますが、これはチリに限らず大体の国が同じ基準でやっていて、今年できた日本のワイン法も、85%以上の使用で品種や産地、収穫年を名乗ってよいことになっています。まぁこれはずるいんじゃなくて、農作物であるブドウを使う以上あんまりガチガチに厳しくできないってのもあるだろし、15%くらい別のブドウ使ってもそこまで大きな影響にもならない、という話も聞いたことがあります。
 でも気になったのでワイナリーのサイトを調べたら、しっかりしたテイスティングノートがあって、しっかりシャルドネ100%と書いてありました。へー、ラベルが3種類あるのか。

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 さて、競馬は前述したとおり、1枠1番「ベルスール」からいきたいと思います。管理する栗東の今野厩舎は開業5年目の厩舎で、まだ重賞勝ちはありませんが、4年前の阪神ジュベナイルフィリーズにロカという馬を出して1番人気になりました。この時に勝てなかった思いを、今回はぶつけてくるんだろうなぁ。

 ちなみにこの馬の名前「ベルスール」はフランス語「belles soeurs(美人姉妹)」から来ているので、前述のワイン( del sur、スペイン語で「南の」)とは全く関係ありません。
 またこの馬のには同じくフランス語で名前が付けられたヴゼットジョリー(vous êtes jolie あなたはキレイだ)とベルルミエール(belle lumiere 美しい光)がいて、どちらも重賞でそこそこ健闘している牝馬です。女の子ばっかりの3姉妹なんだな。ちなみにお母ちゃんの名前はフレンチビキニ。なるほど。

 ベルスールの過去2走の時計はそんなでもないんですが、阪神初めてだし、マイルも初めてだし、こういう馬が穴をあけたりするんじゃない? というわけで今週はベルスールの単複で行きます。複勝厚めで。

 ではまた来週も阪神!

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