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フローラルステークスとカレマンブランの2014

先週の皐月賞は、久々プラスの的中です!

本命にあげてたステルヴィオは4着と惜敗でしたが、穴目とにらんでいたジェネラーレウーノが3着に入って複勝ゲット。ステルヴィオが3着だったらトリガミでしたが、ジェネラーレウーノは複勝で5.3倍もつけてくれましたので、プラス2320円。やったぜ。ブログ開始前でしたが去年の皐月賞はアルアインの単勝買えたし、皐月賞は相性がいいのかなぁ(すぐ調子に乗る)。

というわけで、基本ワイン予算1000円を加えて3320円が今週の合計ワイン予算になります。3000円超えるとかなり幅が広がるんで少し悩んだんですが、今回はいつか紹介したいと思っていた、以前から大好きなワインを持ってきました。

値段は2800円くらい。フランスのワイン産地のなかでも、特に日本にほとんど入ってきていないルーション地方の白ワインです。

ドメーヌ・レードルのカレマン・ブランという白ワイン。AOPコート・デュ・ルーション。ブドウ品種はグルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、そしてルーサンヌが使われています。

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ルーション(ルシヨンと書かれることもある)地方、よくワインの本には「ラングドック・ルーション地方」と書かれていることが多いエリアです。
地中海をぐるっとかこんで、モナコやイタリアと接する東側のエリアがプロヴァンス地方、ローヌ川を境に西側がラングドック地方、さらに地中海沿岸を南下してあるエリアを超えるとルーション地方に入り、ルーションはスペインとの国境に接しています。

ルーションのワインに思い入れがある僕としては「ラングドック・ルーション地方」というまとめた言い方はあまり好きではありません。というのも、「ラングドック・ルーション」とつつ、実際に見かけるワインはほとんどラングドックのワインばかりだからです。スーパーにワインを買いに行って、1000円前後でラベルに「IGPペイドック」と書かれたワインって結構よく売ってるんですが、これはラングドック地方のワイン。他にもワインショップで2000円くらいのワインを探すと、AOPリムーとかAOPコルビエールとかAOPミネルヴォワというワインが見つかったりしますが、これらもみんなラングドックのワイン。「ラングドック・ルーション」といいつつ、ルーションのワインってほとんどないんですよ。

なぜルーションのワインがそんなに少ないのかという本当のところは僕もよく分かっていないのですが、一つの理由にやはり歴史文化的経緯があるのではないかと思っています。というのも、ルーション地方は「カタロニア語圏」とも呼ばれる、他のフランスの地域とは異なる文化エリアなのです。カタロニアというのはカタルーニャのことで、つまりスペイン北部のカタルーニャ州と同じ民族ということです。先ほどワイン生産地の説明をする際に「ある地域を超えるとルーション」と書いたのは、ラングドック(=ドック語)文化圏とカタルーニャ語文化圏の境目のことを指しています(もちろん今はどちらもフランス語を使ってるのですが)。つまりこの地域は全然違う言葉を話す別の国だったんです。

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だいぶ話が脱線してしまったので、とりあえずワインのテイスティング。

色はグリーンがかったペールイエロー。白い花やグレープフルーツ、洋梨や黄桃、パイナップルを思わせるふくよかなフルーツの香りがあるのですが、奥に深い旨みが複雑に眠っている感じです。余韻は非常に長い。ワインヴィネガーのような刺激的な酸も若干あるのですが上品で心地よい。トロリとした口当たりで、あまり温度を下げない方がおいしくいただけます。んー、やっぱり旨い。

ルーションはボルドーやブルゴーニュとは全然違う歴史を歩んできた土地であり、そのため高級なワイン生産地としては見向きもされていなかった地方なのですが、実際には気候も土壌もブドウの生育には適していて、さらにまだ畑になる土地に余裕があることから、新しい若い作り手が自分のワインを作るべく集まってきているエリアです。このカレマンブランを作るドメーヌ・ド・レードルももともとはIT関係に務めていたパスカル氏と流通関係で働いていたジャック氏が2002年に私財で立ち上げたドメーヌなのだとか。まだあまり知られていないレアワインを探している方、ルーションはいいですよ~。

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さて、ちょっとワイン部分を長々と書いていたら、レースまで時間がなくなってしまいました。先週の皐月賞で中山開催はおしまい。今週から東京開催ということで、フローラステークスを予想しましょう。オークスの前哨戦だしね。

やはり開催週、天気抜群の日曜日ということで実力馬同士の決着になるでしょう。2000mという距離を意識して、今週はこの2頭で

◎ 2オスカールビー
○ 11カーサデルシエロ

オスカールビーは勝った小倉の芝2000mでいい時計を持ってるから……ってハイペースで上がり36.1がいい時計なのかは微妙なんですが、東京の新馬戦でも牡馬相手に3着してるし、結構いい舞台な気がします。カーサデルシエロは正直馬柱からだと全然わからないんですが、ロードカナロアに母父サンデーサイレンス、なんかいけそうな気がする。

今日はレース当日の12:30に更新。すいません! ちょっとワイン部分でいろいろ調べてたらこんな時間になっちゃいました。ではまた。来週はまたGIの春天だよ~。


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