トニーフランクの短歌日記

日記のような短歌

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自分で自分の面倒を見ないといけない世の中だ。 自分で自分の機嫌を取らないと仕方ない日々だ。 SMAPの「しようよ」という曲、矢野顕子さんがピアノ弾き語りでカバーしており「目を見ればわかるなんて ちゃんと言わなきゃ 分からない 君がいなけりゃ淋しい」という歌詞があるのですが、これがまさに言い得て妙で、10代の頃に聞いた時おそらく製作者の意図を超えて僕はいたく感動した。 学生時代はその真っ当な言葉に衝撃を受けるほど「察して」欲しかった。今はおじさんになり、そんなこと言ってられな

    • ちゃんと人間するのって難しいな

      大阪へ仕事で帰るたびに飲んでいる同期が居酒屋でそう言って泣いた。 その同期とは大阪の吉本芸人の養成所の同じクラスで出会い、もう13年ほどの付き合いになる。 仲が良くなったきっかけは、養成所の授業の帰り道に同期数人で自転車で遠出して海老ラーメンを食べに行き、そいつが海老のエキスで腹をくだし帰り道にうんこを漏らしたことである。 しかもそいつはうんこを漏らしたことに自分で機嫌を悪くして自転車立ち漕ぎで一人帰っていったのである。 僕は「こんなにも社会性のない奴おるんや」と思う

      • この僕を最低な奴と気付けぬ人のお世辞はうまく効かない

        劇的なスペクタクルを求めてるあなたと分つ飲み会などない つつましく迷惑かけず飲む酒の溜息ひとつ許してほしい この歌詞のように誰かを助けたい「悲しいんじゃなくて寂しいだけさ」

        • オリオン座指差し教えた路傍の爺そんなボケなら老いてもみたい

          例えるとエアーポッズほど縮んだコンビニレンジの僕のパン 挨拶は礼儀ではない過去未来現在楽に教える手段 秋なくて今年は着れずの薄袖は春へ持ち越し楽しみに待つ

          「露光」

          たくさんの思い出 レンズ越しの景色達 僕はカメラ 羨ましい こんなふうに過ごしてみたかった 人間のあなたたち機械ではないから ファインダーはみでた時ほど笑い転げ シャッター間に合わぬほどの迷いの結晶 フィルム残らなくてもその目に焼き付けて データ消えてしまっても光は消えない カメラが壊れたとしても 人間のあなたたち時に壊れたように ピント合わなくていいぶれていいボケていい 絶景目指しはじめた場所が美しかったと かっこつけ足掻いたポーズ一番決まってたと 容量がオーバーな夜は

          ちょっとした外出くらい鍵閉めぬようでありたい心の戸締り

          背伸びせず姿勢気をつけ身体測定大人も身の丈測り測られ 10秒で終わる用事重い腰あげるの3日済めば祝宴 場暖め加湿し熱茶振る舞えるストーブのヤカン尊敬してる

          ちょっとした外出くらい鍵閉めぬようでありたい心の戸締り

          のり弁は冷めた方が美味い様に機を熟すだろうその後悔も

          生涯のエンドクレジット載らないが一生を彩るとんかつのキャベツ フェイクグリーンより日々の面倒迎え入れよう僕を育てた母のように ソファ位置しっくり決まった頃更新せわしい浮世永遠の引っ越し

          のり弁は冷めた方が美味い様に機を熟すだろうその後悔も

          サンタさんがんばれゴエモンありがとうセーブした笑みロードする今

          キープした半額寿司とられたスーパー見切りつけよう品ではなく我 僕ら所詮獰悪同士肩ぶつけ角が削れて人型になる 国道の喧騒塞ぐハンバート遠回りでも路地を行きます

          サンタさんがんばれゴエモンありがとうセーブした笑みロードする今

          かけっこで擦りむいた血笑ってくれたお前とならば何処までも走ろう

          ランニング羽根木を旋回未来への路傍の足音拾って歌う 多種多様に隠した弱さ問うてくる鳩を避けながら歩く人 枯れるから限りあるから美しい花とエントランス飾る君

          かけっこで擦りむいた血笑ってくれたお前とならば何処までも走ろう

          小田急の代々木上原で降りそうな人が代々木上原で降りた

          物心つかぬ頃にベビーカーから眺めた世界今も続くのみ 後悔はロケット鉛筆の要領で芯替え書き換え忘れるほかなし 焼肉の真っ黒こげは後輩に食わさぬ愛しき吉本興業

          小田急の代々木上原で降りそうな人が代々木上原で降りた

          電車賃なくて携帯壊れてる後輩咎めようか讃えようか

          信頼の人が信じてくれる自分が一番信用ならない不思議 東京の関西饂飩は讃岐なり難波天政のつゆ恋し 今ズボン履けば何十年先の未来が好転しそうな薄暮

          電車賃なくて携帯壊れてる後輩咎めようか讃えようか

          ロックスター的な振る舞いやりたい2割できなくてよかったが8割

          大河観て着物が綺麗じゃ変だと言う飲み屋で部屋着の幼馴染 人見知り病気じゃなくて身を守る方法探す似た者同志 劇的な人や事持て囃されるが僕は君の屁だけで3日は笑う

          ロックスター的な振る舞いやりたい2割できなくてよかったが8割

          忘年会のコースが自然と4000円俺達大人になったと言う同期

          エモいという形容詞でおしゃれに捨てた目的の残骸拾いにいこう 目黒川夏臭うらしい関係ない住んでそのこと確かめたい 早朝にUFOキャッチャーいきたいとワームな電話掴まれた心

          忘年会のコースが自然と4000円俺達大人になったと言う同期

          知らないと君にも嘘をつかせぬ様言えない秘密誰しにもある

          アウターのジッパー噛んで前後ろ進めない様我に似ている 白米にシチューを笑わぬ僕らで今日マカロニいれてグラタンにしよう 類語辞典調べてみてもこの気持ちほかにないから恋だと思う

          知らないと君にも嘘をつかせぬ様言えない秘密誰しにもある

          捨てれずのおにぎりフィルム長旅の果ての駅で左様なら達者で

          名も知らぬ人とこらえるバラエティ今宵もロウリュサービスに拍手を 終電のヒトと動物の境目で頑張れ小田急サラリーマン

          捨てれずのおにぎりフィルム長旅の果ての駅で左様なら達者で

          可哀想とだけ言ってほしいのに北千住の車掌仕事している

          ハチ公を見飽きれた頃やっと我も風景東京の人なり 地下鉄で帰ろう間がない思い出が外気に触れて冷めぬように

          可哀想とだけ言ってほしいのに北千住の車掌仕事している