見出し画像

槻井泉神社で体験した怪現象

長野県塩尻市に槻井泉神社(つきいずみじんじゃ)という神社があります。

創建は870年とあり、今からおよそ1150年前です。

拝殿に掛けられた神社の資料を読むと、御祭神は、みずはのめのみこと(水の神)、おおやまつみのみこと(山の神)、誉田別命、応神天皇、猿田彦命とあります。

朝にこの神社を訪れた際には、境内を掃除している方がいらっしゃり、山肌に沿って神社が作られていますが、全体的に綺麗にされていました。全国的に有名な神社ではないものの、地元の方々には大切にされている神社なのだと思います。

この槻井泉神社の住所は、長野県塩尻市洗馬で、神社には藁で作った神馬を曳いて行く御神馬渡御(ごじんばとぎょ)という祭事があります。どうも馬と関係が深い神社のようですが、この御神馬渡御の神事自体は、昨年2023年の5月に30年ぶりに行われたようで、大分前回から時間が経っていたようです。


さて、鳥居をくぐって参拝しようとしましたが、山から平地になるところに何やら井戸らしきものを発見したので、近づいてみます。

境内の泉

今は水が出ていないのか、井戸と水が流れた後が土に残っているのみです。雨が降った後は、この背後の山から水が流れてきて、地下から湧き水として溢れてくるような場所と思います。近くの立札を見ると以下のように記載があります。

『泉の謂れ
昔この場所に槻の木(ケヤキの古名)の巨木があり、その根本より泉が湧き出した。そこに社を祀ったのが槻井泉神社の始めと言われている。その後社を山腹に移し現在に至っている。』

この立札の記述を見ると、元々は山と里との際のところに大きな木があり、その根本から水が湧き出したので、神様として祀り始めたというところでしょうか。

この話にもう一つエピソードがあるなら、例えば「旱(ひでり)が続いて土地の作物の出来が悪く、村の人々が苦しんでいた。この日照りをなんとかしたい。そう思い、村の若者が山に登り一心に空に向かって祈った。そうすると翌朝に、村のケヤキの根本から水が湧き出した。」
というようなものがあったとしたら、日本昔話の一つにもなりそうに思えます。

しかし、槻井泉神社の近くには平出遺跡という縄文時代から平安時代に及ぶ遺跡があるので、昔から住み易い土地だったのだと思います。


さて、話がそれましたが、鳥居をくぐって山を登っていきます。

拝殿に到着します。

槻井泉神社 拝殿

拝殿まで登る途中にも社がありましたが、拝殿まで来てみると、さらに上の方や横にも社があり、神社の境内が思いの外広いことに気づきます。拝殿の左横に本殿は上との案内があるので、さらに登ります。

本殿に到着します。
通常の参拝をして、さらに依頼されていたことを本殿の前で実行します。

ある程度終わった段階で、下から人が上がってくる足音がします。朝早いのに、ここまで登ってきてお参りする方もいるのだな、地元の人が大切にする神社なのだなと思いながらお参りを続けます。

「ざっ、ざっ、ざっ」

と砂の上を歩く音がして、自分の左後ろくらいに近づいてきた感じがします。

神様は何人も一緒に拝んでも対応できるので、そのまま横に並んでお詣りしていただいて大丈夫なのですが、長く参拝するのは次の方をお待たせすることにもなるので、必要なことを終えたら横によけて帰ることとします。

そして、最後に一礼をして振り返ると、誰もいません。

下から人が上がってきたのかと思っていましたが、誰も上がってきていません。
その後本殿の周りを少しみてみましたが、人がいるような気配がない。
動物の気配も感じられない。

私の空耳だったのかとも思いますが、一緒に来ていた方も同じ足音を聞いています。空耳にしてはあまりにもはっきりした音でしたので耳に残っていますが、不思議です。夜であれば、幽霊か物怪のようなものが来たのかなと思いますが、朝ですからネガティブな存在はそこにはいられないはずです。とすると私が聞いた足音はなんだったのか。

パワースポットや自然の中では、不思議なことも体験しやすいとは思いますが、不意を突かれたようなタイミングでしたので、少し驚きつつ、次の場所への移動しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?