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友達ってどうやって作るんだっけ? イギリス社会人留学

友達どころか知り合いも誰もいない状態でブライトンへ行ったので、友達作りを1から始める必要がある今回の留学。今までの人生では学校のクラスメートや、職場で会った人たちと自然と「友達」になっていましたが、誰も自分のことを知らない場所で、1から友人を作ることの難しさよ! 到着して最初の1週間は、「留学 友達 作り方」とかで検索してました。嘘じゃないですよ笑。

孤独を感じながら入寮して1週間ほど経ったころ。洗濯の必要に迫られ寮のランドリールームへ出向きました。私の通う大学の寮は、いくつかのビルがエリア内に集まってヴィレッジのようなものを形成しており、その中心となるビルにランドリールームが備え付けられています。

このランドリーがかなり厄介。カードを機械で発行し、そのカードに記載されたURLに飛んでキャッシュオンし、今度は洗濯機に差し込むという、謎にバーチャル空間とリアルの行き来をしなければならないシステムでして。私が右往左往していたところ、一人の女性がランドリールームに入ってきました。この寮を利用している=同じ大学の学生です。彼女にやり方を尋ねると、無表情ではありましたが、とても丁寧に教えてくれたんです。おかげで無事洗濯物をマシーンに入れ終えスイッチを押したところ、「あなた留学生?」と彼女。「そうなの、日本からきました、9月から修士を始める予定のコナカです!」と自己紹介すると、「そうなんだ。私はロンドンで生まれて5年前にブライトンに来たの。ここのことはほとんどわかるから、なんでも聞いてね!」と、インスタグラムのアカウントを差し出してくれました。今大学3年生で法学を勉強しているとか。さらっと書いてますが、私はこの日のこの瞬間を一生忘れることはないと思います。それくらい嬉しかった。それはまるで、不安な気持ちで小学校の入学式を迎えた日に、最初にクラスで話しかけられたときのような。それくらい、胸に刻み込まれる出来事でした。

それから3日後くらいに音楽バーに連れて行ってもらいました。バーではID提示がマストなのですが私が寮に忘れてしまい30分かけて一緒に寮まで取りに帰ってくれたり(優しい)。年齢差、結構あるのですがとてもしっかりしていて、彼女のほうがお姉さんのようです。弱者に寄り添う弁護士になるのが夢だそうです。素敵。この年になると政治的な思想が違う人と友達になるのは私的に結構きついのですが、彼女とはそういう部分も概ね一致することがわかり、しかも誕生日が一緒ということも判明!以来彼女のフラットに遊びに行きおいしいパスタを振る舞ってもらったり、カフェに行ったりと楽しく過ごしています。ただ彼女のフラットメイトも混じると途端にネイティブ同士のスピーキングについていけなくなり、虚空を見つめる時間が始まるのですが笑。

ちなみに友達の作り方でいうと、Hello Talkやマッチングアプリの「友達バージョン」などを駆使して作ろうと試み、数名いい友人はできました。よくよく考えれば高校生の頃も、インターネットの掲示板を通して共通のファッションに関心のある女の子に連絡し、友達を作ったものです。

あとはツイッターや紹介を通して日本人の先輩ともお会いして、アドバイスをいただいています。やっぱり日本人と話すと感覚が同じなのですごく安心します〜。

しかしこうやって誰も知らない場所で人間関係を構築していくことの貴重さは、筆舌に尽くし難い。これを体験できるだけでも来て良かったと思います。「外国人として暮らす」経験って重要です。帰ったら絶対に!困っている海外の方に話しかけようと誓いました。

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