本づくりの仕事がしたくて製本の学校に通い始めました⑤ハードカバーの画集に挑戦!
こんにちは、UMA(ゆま)です。この春から製本学校に通っています。目標は来年、ひとり出版社を立ち上げることです!
……という書き出しで、自分にエールを送るシリーズ(?)5回目です。製本修行、なんとか続いています!
今回のご報告(?)は、いよいよ角背上製本! 背中がフラットなハードカバーの形で、甥っ子アーティスト、木下晃希の画集を作ってみました。中におさめたのは、今年の9月、松坂屋上野店のアートスペースで開催された個展『KOKI ZOO』の展示作品です。
順番を考えたり、ミニ本を作ったりしてからプリント。今回、本文紙は竹尾の IJリーブルを使いました。選んだ理由は、両面印刷ができること、発色が良さそうだったこと。仕上がりをA5変形(タテがやや短め)にしたかったので、断裁をお願いしました。
IJリーブル、発色がほんとうにいいです。はっきりした絵にも合っていました。大満足です。
ちょっと検討の余地があるかもしれないのは、IJリーブルの中でも今回は一番厚口の153kgを選んだこと。裏写りを考えてのことだったのですが、とにかく折りにくくて苦労しました。ぴったり折ること自体が難しく、微妙なずれをくくくっと直せない。こういったことはもっと腕が上がれば、できるようになることなのかもしれないのですが、もう一段薄い125kgでもよかったかもしれません。
ハードカバーの表紙の中に入っているのはボール紙。本文のサイズを測り、それに合わせて、2mm厚のボール紙をガシガシ(?)切り出します。
ボール紙を包むのは、今回は製本用のクロス。裏打ちが不要なので使いやすいのです。くるんだら、溝に竹ひごをはめて重しをしておきます。重しをするプレス機、見た目もかっこいいので欲しいのですが、いまのところは重い写真集を何冊か重ねて代用しています。
悩んだのは表紙のデザイン。絵を貼ることも考えたのですが、なんとなくしっくりこなくて文字だけにすることに。
この一見、箔押しふうの文字、じつはアイロンプリントなんです。何かないかなーとネットで探していて見つけました。クイックアートというメーカーのパウダープリントシートという商品です。
普通のアイロンプリントでは、絵や文字の周辺にフィルムが残ったりしますが、この商品は残らない!メーカーのサイトにはこう書いてありました。
アイロンで押し付ける時の力の入れ具合とか、裏紙をはがすタイミングとか、ちょこちょこ気をつけないといけないことがあるのもわかりましたが、慣れれば結構使えそうです。メタリックパウダープリントもできるようなので、今度、自分の写真集に使ってみたいと思います(黒地にシルバーとかやってみたい)。
そんなこんなで結構楽しい本ができました!!!
今回も発表会(?)におつきあいいただき、ありがとうございました! やってみなければわからないことや簡単そうで難しいことが多くて、まだまだ課題はありますが、製本は楽しいので、これからもがんばれそうです。
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