ランジェリー界での私の経歴
未知の道
お久しぶりのnote。
そろそろブランドの立ち上げに向けて計画的にSNS運用をしなければならないな、という今日この頃。
「私がどんな人間なのかも知ってもらいたい」ということで、そのあたりの自己開示も記事のネタにすることにする。(人づきあいが苦手なので文章にするしか方法がない/尚、丁寧語調は諦めたのでご了承を願う)
私はランジェリーブランドの立ち上げを目指している身だが、服飾学校を出たとか、長くアパレル業界に従事したとか、ましてやそういう家系とか…
この活動に関して特筆できる経歴がないように思う。
それなのに「ブランドを立ち上げたい」のは、ただのランジェリー好きを拗らせたからに他ならない。
(既存のブランドやプロの作ったものの方がよっぽど洗練されているにもかかわらず、)
その拗らせがどんな経緯で生まれたのか、好きを原動力にどのような経歴をたどったかの部分を書きたい。
自己学習の先の沼
はじめに下着について学びたいと思い始めたのは今から5年程前。コロナ禍の幾分か前だと認識している。その頃は服飾とは全く別業種、ジャージにサンダルで出社できるような会社に勤めていた。
「できる限りオシャレしない」をモットーに、いわゆるダサTを着て働きつつ、お気に入りの下着を身に着けることで理不尽な仕事内容に何とか耐える。見えないところだけこだわるのが楽しみだった。
もともと私は気になるものは調べつくしたいタイプのオタクだったけど、この時の仕事がきっかけで、好きな下着についても調べるようになる。
「私の好きなブランド達はテイストが似ているけど、どこかの派生なのか?」「着物は下着をつけない。下着ってどこからきた文化?」「下着の作り方は?」等。
ネット検索や書籍を漁った。
でも当時は下着の歴史についての本はあっても、作り方までは詳しく分からず。とりあえず古くなった下着を解体するなどしていた。
同時に、ネット検索を続けているとより魅力的な下着…ランジェリーと呼ぶに相応しい(語感イメージ的に抵抗があったが、その魅力に圧倒される)商品たちに出合い、見事に沼へ沈むことになる。
神戸から東京へ通う
沼に沈んだ人は経験があるかも知れないが、好みによっては国内の既存ブランドでは物足りなくなってくる。
が、海外ブランドは手に入りにくく、リスクもある。※主にサイズ感や金銭面
こうなってくるともう「自分で作ってしまおう」と「作り方を知りたい」の相乗効果でどうにもならない。
ちょうど退職を考えていた時期でもあったので、本格的に下着づくりを学ぼうと決意する。
だけどここでもまた壁があった。
当時、下着づくりを学べる所がほとんど無い状態。
私の住んでいる近畿地方なんて「下着の専門学校」でいうと0。
途方に暮れつつ、過去に専門的な講座を開催したことがある所を発見したのでダメ元で受講できないか連絡してみた。
するとなんと開講してくれることに。
東京のNu Lingerieである。神戸から隔週、半年間通った。
この頃にはコロナ禍で緊急事態宣言が発令されたり解除されたりしていたけれど、それでも私の思いを汲んでくれたのか、感染症対策と世間の様子を見ながら受講をさせてもらえた。
内容はパターン(型紙づくり)と縫製。
パターンは服飾知識の無い私にはハードルが高いように思えたが、工業高校時代の機械製図経験のおかげか、ある程度の線は引けているらしい。ミシンもてんでダメだった気がするけど、サポートのおかげでいくつかの作品を完成させることができた。
Nu Lingerieのオーナーさんやアシスタントさんには感謝しかない。
ありがたいことに私は下着の種であるパターンと縫製の知識を得ることができた。
下着業界の基礎知識
こうしていくつか作品を作れるようになってくると、「ブランド作りも夢じゃないのでは⁉」と驕ってしまうのだが、現実はそこまで甘くない。
知ったつもりになっていても下着業界の中のことを全然知らないのだ。
例えば下着に適した素材はどこで売っているのか? とか。
下着事業について無知すぎた。
ということで今度はランジェリーデザイン全般を学べる所に通う。
宝塚ランジェリーデザインスクール(TLDS)である。
コロナ禍あたりの時期に設立されたスクールで、開校初期からワークショップ参加や体験受講をさせてもらうなどお世話になっていた。
下着の歴史から発注書を始めとする『もしブランドを作るならどうするか』の知識、パターン、グレーディングなどをステップアップ形式で学べる機関だ。
普段の仕事の傍ら、ここでブランド立ち上げに向けてブラッシュアップを重ねた。
ちなみにTLDSには現在もお世話になっている。
実務経験
学びに対して業界での実務経験がない事に気まずさを覚えた(けれど下着業界に染まるつもりもない)私は間を取って、タイミング良く募集のあったC●-xの販売店で約半年働くことに。
C●-xは日本最大の下着会社が展開するスポーツ・ウェルネスウェアのブランドで、体にフィットした商品を開発している。
アパレルウェアとは言っても、運動時のサポートのような課題解決型のアイテム。
接客ではお客様の悩みを聞くので自然と傾聴力っぽいものが身に付いたし、その上で自信を持ってお勧めできる商品があるのが大手のブランド力だと感服した。
もともと接客業は好きだったので、褒めてもらったり、退職を惜しまれたりする程度には売り上げを上げることも出来た。(※※全ては商品力のおかげ)
この売り上げの実績を考慮してもらえたのか、その後、同会社の新規事業・OUR W●COALのPOPUP販売員として勤務することにもなった。
(勤務する中で大手には大手なりの課題があるのだなぁと感じた個人的見解はまた別の機会に)
このあたりが私の特筆するにできない絶妙な経歴と実績である。
しかし私の軌跡でもあるので、厚顔無恥を承知で全面的に出していく所存。
学びと発見
そうして知識欲からはじまり、色々な経験をする中で学んだことを思い返してみる。
まず書籍やネットサーフィンで知識を集めたことについては、他ならない私の努力の賜物だと思う。称賛。知識は力なり。その後のスクールでの理解度にも役立った。
スクール各位では門を叩けば開かれることを実感する。
逆に言えば行動しなけれは情報さえ閉ざされたままだった。
私は行動が遅い方なので振り返り立ち返り、この学びを活かさねばと思う。
同時に、「この業界、縦横の繋がりがないとやっていけない」。
なので結構、腹を決めてブランド立ち上げに取り組むことになる。
実務経験の面では商品力や傾聴についての発見が大きかっただろうか。
問題解決というのはブランド作りの取り組みに大きく影響している。
加えて新規事業の方では、「売る接客」ではなくて「認知されるための接客」が必要なこと。
理論ではわかっていても、実際に気付いて実践出来るのとでは全然違う。
挑戦してみて良かったと思う。
この変な経歴と今後
普通、下着のブランドを作りたいとなったら、下着メーカーに就職して下積みをしたり服飾の専門学校から本場のフランスに留学したりなんだろう。
その方がコネクションも知識・技術も蓄えられるからだ。
でも私はそうしなかった。
今の下着業界のあり方には懐疑的だったし、
下着と全く関係のない畑からやってきた人間がどこまで進めるかにも興味があったから。
同じ目標を持つ人の中では異色じゃないだろうか。
実際には片足を多少突っ込んでしまってるけれど、正直、これでもまだブランド立ち上げの実現は難易度が高いと感じている。
もし私がこのまま実現まで進めたら…
多分、それは結構おもしろい結果になっていくと想像したりする。
でも最終的にどんな構想で何を目指しているかなんて安易に言えるわけもなく、沈黙を続けていた。
これからはこうして少しずつ私の経験や考えを書き留めていく中で、興味を持ってもらえたら幸い。
さいごに
こんな得体の知れない人間の経歴を綴った、乱文を読んでいただいてありがとうございます。
各SNSでもたまに発信しているのですが、私は皆と一緒にブランドを立ち上げているつもりでいます。
何かしら応援や意見、𠮟咤激励などあれば遠慮なくコメントやDMください!
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