寝るのがもったいない

「夜更かしをやめたい」中年女性の気づき。
行動習慣を決めるものに着目したら、根本的な原因がようやくわかった。気がする。

唐突に自己紹介しますが、私は今月40歳を迎えました。3人の子持ち。1人目を生んだのが31歳のとき。
若いころは漠然と20代半ばで1人目産んでるだろうと思っていた。30過ぎてからの3回の妊娠・出産で思い知ったのは、体力のなさ、回復力のなさ。
1人産むごとに回復が遅くなっていく。

1人目出産後は、骨盤矯正に通ったりヨガをしたりして体重を戻し、今思えば割と元気だったけれど、2人目出産後は産後の体調不良が長引いた。
と思っていたら36歳で3人目を妊娠・出産し、つわりも産後の不調も最大級。体重も戻らないという悲惨な状態に(涙)。
子供と一緒に20時に寝落ちしても寝不足感が拭えない日々。

それでも、産後3年もたてばだいぶ体力も戻り、自分の時間欲しさに早起きしてみたり夜更かししてみたり。
運よく夫の寝かしつけで3人眠ってくれた日は、嬉しくて嬉しくてビールを飲んでドラマを見たりしてだらだらしてしまう。

でも、夜更かしすると翌日はかなりしんどい。
20代までは夜更かしどころか徹夜しても翌日元気に頑張れたんだけど、もう無理。動悸・息切れ・イライラ・倦怠感・爆発する食欲…。

いくら自分の時間を持ってセルフケアをしたくてもこれじゃいかん、早く寝なければと思うものの、子供のころからの夜更かし癖はなかなか抜けず、0時までに布団に入ると決めていても過ぎてしまう自分をどうにかする方法はないかと悩んでいた。


私は子供のころから「寝ている時間がもったいない」と思ってきた。
子供のころは想像力・妄想力が豊かで、布団に入っても自分の好きな漫画の続きを想像したり、バレリーナになった妄想をしたりして興奮してなかなか寝付けなかった。
布団の中で足を上げるポーズをとったり、脳内劇場で女優になったり。
学生時代も完全夜型。試験勉強も徹夜型。
夜の限りない自由な時間が大好きだった。

「寝るのが大好き。美容・ダイエットのためには睡眠が一番!」と美しい友人やモデルさんが言っているのは絶対に正しいとわかっていながら、楽しむのは心の健康に必要!とだらだらと酒を飲みながら夜更かしするのがやめられずにいた。

おかげで中年太り・薄毛・白髪・しみ・しわ・たるみと美容的に自分もさすがにまずいと思うことが増え、ついでにあちこちがかゆかったり鼻炎がひどくなってきた。(いい加減さっさと寝なさい)

大人になって家庭を持ち家事育児に追われ衰えてきた今、自分の時間が日中全くない故「寝ている時間がもったいない」気持ちはあるものの、もう体が追いつかない。わかっている。
でも疲労と不調がピークになるまで夜更かしがやめられない。

これは本当にどうにかせねばと思い、悪い習慣をあらため良い習慣を身に着ける方法をネットで色々調べてみた。

まず、行動習慣を作るのは思考習慣であり、思考習慣の前には感情習慣がある、という。感情習慣を変えなければ行動習慣は変わらない、というわけだ。

この場合の行動習慣は「夜更かし」。
これを作っている思考習慣は「寝ている時間がもったいない」。
その前提となる感情習慣は「自由が欲しい」ということだ。

そこまで考えて、ん…?と気づいた。

自由が欲しくて夜更かしをした私は翌日、動悸・息切れ・イライラ・倦怠感・爆発する食欲などのために、やらなければいけないこと(家事・育児・仕事)、やりたいこと(ダイエット・美容・読書・将来のことを考えるとか)を思った通りに実行できなくなっているじゃないか。

へとへとになりながら、もう無理しんどい、とぎりぎりで日常を回している原因はこれなんじゃ??

「自由が欲しい→寝ている時間がもったいない→夜更かし」が、昼間の自分の自由を奪っていることに気づいてしまった。

昼間の時間、やらなければいけないことがいっぱいで自分の時間が全くない!と夜更かししていたけど、やりたいことができないでいるのはたぶん夜更かしで自分の体力を必要以上に削っているせいかも、と気づいたのだ。

もちろん、やることが膨大で自分の時間がめちゃくちゃ少ないことには変わりないんだけど。


40代を目前にしてこの気づきの遅さよ。。
でも、これからは悪あがきせず素直に早寝早起きできそうな気がしている。
お酒もこの調子で控えていけたらと思っているけど、それはとりあえず早寝が習慣になってからということで。

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