うまくいかない日、マツコとだし巻き

とことん運が悪い日というのがある

僕にとっては多分、今日がそれだった。

朝からサークルの練習があった
年が明けてすぐ行われるサークルライブのための練習だ

もう4回生、サークルでも随分先輩になってしまって、もちろん後輩の方が多い
相対的に数の少ない同期や先輩を見つけると気が緩んでしまう今日この頃である

たかが２１歳の、大学のサークルで先輩なだけの若輩者がいうことでは絶対にないんだけど、後輩との付き合い方がやたらと難しく感じる

後輩がどう思っているかは置いておいて
こちらが何かをすると「押し付けている」気がするし
何かをしなくても「何も与えていない」気になってしまう

僕が一回生の頃先輩にそんなこと思わなかったのだからきっと杞憂なのだけれど
相手が後輩になればなるほど
ピントがあっていないようで距離感がうまく掴めない

そんな気持ちを奥底に持っているせいか今日は妙なテンション感だった
後輩とそこまで喋ったわけでも積極的だったわけでもないんだけれど変に気を張っていた

早起きによる寝不足と変な気合い

この二つが頭痛を呼び出したらしく、やけに頭が痛かった

ここから今日の不運は続く

水を買おうとして100円を自販機の奥に落とす

やっとの思いで、袖を汚しながら拾った小銭で水を買う
に焦って買ったもんだからポイントをつけ忘れる

練習が終わり帰宅してカップの味噌ラーメンを食べる
残ったつゆはそのままにしてだらける

机に置いてあったお茶を取ろうとして、カップを倒す

捨てずに置いていたつゆが、
めんどくさくて椅子にかけてあったボアジャケットにぶっかかる

味噌風味のフリースの出来上がり

ユニットバスでトイレの横にかけてあるドライヤーが
トイレにホールインワン

そんなドタバタの正午と頭痛を引き連れて向かったバイトは今年稀に見るお客の多さだった

どうやらマツコデラックスとハイヒールモモコの番組でバイト先のだし巻き屋がうつったらしく
人間の単純さとテレビの底力をレジ打ちの忙しさで体感することになった

パートのおばちゃんと「マツコさえ来なければ、マツコがあのときだし巻きだ！なんて言わなければ、、、」と減らず口を叩きながら働くこと６時間

今月最高の売り上げを見届けた僕は
今日のやるせなさと忙しさを消化するためダラダラローマ字を打ち続けている

なかなかドタバタ、運の良い日とは言えないけれど、愚痴を言える相手もいれば
何よりこれだけ文字にできる、内容のある1日だったから
そんなに悪くないのかもしれない

色々とデラックスな1日だった

ものは考えよう、見方次第、振り返り方次第である

あとは明日の朝、起きた時に
今朝できた口内炎とこの日記に対する羞恥心がなければ望むことはない