ファストフード店の看板が赤い理由
マクドナルドやバーガーキング、ケンタッキー、すき家など多くのファストフード店のマークにはなぜか赤が使われていた。
その理由は色が人の心理に影響を及ぼしているからである。
赤は興奮や刺激、欲望を促進させる効果がある色で、食欲増進効果がある。
さらに、興奮作用により体感時間が1.5倍長くなるため、回転率を上げるためにも使われている。
つまり、店内で45分くつろいだつもりが、実は30分しか経過していなかったという相対性理論のような現象が起きる。
しかし、この戦略も近年変わってきている。
マクドナルドの店舗は派手な赤い外装から黒を基調としたシンプルなデザインに変わり、モスバーガーも通称「赤モス」から「緑モス」店舗を展開した。
おそらく「健康ハロー効果」を利用したものであると考えられる。
ファストフードはここ数年でヘルシーになったと思わないだろうか?
しかし、10年以上前から全く変わっていないのだ。
「健康ハロー効果」とは「新鮮」や「オーガニック」などの言葉や「自然」を彷彿させる緑や茶色などの色を利用し、さも健康であるかのように錯覚してしまう認知バイアスのこと。
動画では尺的にカットすることになってしまったが、「ハロー」とは「こんにちは」ではなく、光の暈(かさ)のこと。
ハロー‐こうか〔‐カウクワ〕【ハロー効果】 の解説
《halo effectの訳語》人物や物事を評価するとき、目立ってすぐれた、あるいは劣った特徴があると、その人物や物事のすべてをすぐれている、あるいは劣っている、と見なす傾向。後光効果。光背効果。→ハロー(goo辞書より引用)https://dictionary.goo.ne.jp/word/ハロー効果/
イケメンや美女は何においても欠点がなく、優れていると思ってしまわないだろうか?これがハロー効果。
他の例を挙げると、よくワイドショーなんかに出演されている「◯◯の専門家」。俺は「本当に詳しいの?」って思ってしまう。
「専門家」という肩書きがあることによって専門のジャンルでなくても視聴者は「専門家の言うことだから正しい。」と錯覚してしまう。
よくテレビに出演されているある専門家の方は朝から晩までテレビに引っ張りだこ。最新情報はいつ調べているのだろうか?寝る間も惜しんで調べているのなら脱帽だ。
話は戻り、このファストフード業界の闇を暴露したのがドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」の監督、モーガン・スパーロック。
スパーロックによると、日本とアメリカで違いはあるが、マクドナルドではメニューにサラダが取り入れられ、ナゲットの箱や包装、店内の内装も自然を思わせるデザインに変わった。
店舗の外観も以前は赤と白をベースとした色合いから、シンプルなデザインに一変している。
実際に同じ料理でもラベルを緑に変えるだけでカロリーが低いように感じてしまうことが研究で分かっている。
SUBWAYなんかは自称健康ファストフードのパイオニアだ笑
検証するためにわざわざUberEatsしました笑
確かにナゲットも箱や包装などが俺が高校生くらいの頃と全く違う。
そして内装に手書きのフォントを使うことによって健康を錯覚させる効果があると言う。
さらに「フライドチキン」という表現は不健康なイメージが強いため、今では「クリスピー」と呼ばれているらしい。
こうすることによって、多くの人が「ファストフードはヘルシーになった。」と勘違いしてしまうのだ。
そしてアメリカのウェンディーズでは「牧場育ち。」と謳っている。
当たり前ではないだろうか?