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ユネコン 2021.6.3 ROADSHOW

■スクリーン1:モンスターパニック映画のすゝめ

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2008年公開 オーストラリア、アメリカ合作映画 
「パラサイト・バイティング 食人草」
https://eiga.com/movie/53642/

メキシコでバカンス中だった主人公一行は、観光気分で森の奥の遺跡に向かう。しかし、そこは「食人草」が繁茂するマヤ人の禁足地だった…

孤立した状況下で、主人公一行が「肉食の蔦」に襲われる恐怖を描いたパニック映画となっている。モンスターが「蔦」であり、一見地味だが、極限状況下で徐々に追い詰められていく様子がしっかり伝わるため、その臨場感を味わうことが出来るはずだ。

また、この蔦は精神的な攻撃が得意で、それも相まってオンリーワンなモンスターパニック映画となっている。特に携帯電話を探しに行くシーンでは、主人公一行を絶望の淵に落としてくるので、一見の価値ありだ。

映画のタイトルからB級映画と分かってしまうが、B級映画とは思えないほど映像が綺麗で、B級映画特有の映像の粗さは全く気にならない。

また、筆者としてはタイトルで損をしている映画だと感じており、原題「The RUINS(ルーインズ)」をそのまま使用していれば、映画の印象が全く変わっていただろうと思っている。

しかし、とにかく面白い映画であることは変わらないので、普通のモンスターパニック映画に飽きてしまった方には是非お勧めしたい映画だ。

■スクリーン2:UMA MOVIE 徹底調査隊

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2017年公開 アメリカ映画 「シェイプ・オブ・ウォーター」
配給:20世紀フォックス映画
https://eiga.com/movie/87780/

舞台は冷戦下のアメリカ。
発話障害を持つ主人公は、機密機関で清掃員として働いている。
ある日、施設に不気味な生物が運び込まれ、主人公は偶然にもその生物と出会ってしまう。手話を教えることで意思疎通を行い、二人は親密な関係となっていくが...

「半魚人」と人間との異種間のラブストーリーを描いた映画で、言葉でコミュニケーションが出来ない二人が意思疎通し、心を開いていく過程が丁寧に描写されている。

異種間のラブストーリーということで、「シザーハンズ」が好きな方には是非お勧めしたい。「半魚人」と聞くとB級映画を連想してしまいがちだが、本作はB級を感じさせないクオリティに仕上がっている。

また、本作ではLGBTのキャラクターが多く登場するのだが、
「水の形(シェイプ・オブ・ウォーター)」が自由であるように、「愛の形」も自由であれというテーマが映画に込められているように感じる。

製作総指揮は「ギレルモ・デル・トロ」で、本作でもその個性が際立っている。同氏が製作した「パンズ・ラビリンス」「MAMA」のような、奇妙で恐ろしくも、どこか悲しい雰囲気が漂う作品となっており、この作風が好きな方は是非視聴して頂きたい。

■スクリーン3:あったらいいな こんなUMA MOVIE

スライド4

架空のホラー/モンスターパニック映画のチラシを2本立てでお届け!

タイトル:「メテペック」

メテペック(ファイナル)

20XX年。地球環境は一変していた。
人類の多くは環境に適応できずに死滅したが、一部の人間だけは、シェルター内で生き延びることができた。
残された人々は、環境に適応できる種族となれるよう、遺伝子を操作し、新たな生命体【メテペック】を作り出した。

踏み込んではいけない神の領域に、踏み込んでしまった人類の結末とは?

そして、新しく生み出された生命体は、果たして人類を導く「天使」となるか、とどめをさす「悪魔」となるか。

タイトル:「ライトビーイング」

ライトビーイング(ファイナル)

ある田舎町ではその年、光る妖精のようなものが大量発生した。
とても美しいその生命体は、瞬く間に世間で話題になり、遠くから、たくさんの見物客が訪れるようになった。

その頃から、事件は始まった。
「ライトビーイング」と名付けられた、その生命体に触れてしまった者は、深夜に豹変する。
理性はかき消され、人気マスコットの仮面を被り、殺人マシーンと化した。

その生命体の正体は何なのか?
町の人々は、生きて脱出できるのか!?

人類史上、最悪の大惨劇が始まる・・・

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