勝て、ダノンベルーガ 〜ドバイWCを控えて〜
ダノンベルーガ
共同通信杯で初めて君と対面した時、
パドックでなんて綺麗な馬なんだと感激したことを今でも覚えてる。
鹿毛の光る馬体、ほどよく引き締まったトモ、
内から漲る活力を讃えた瑞々しい瞳。
それらに違わず、稍重の東京競馬場を難なく駆け抜けた、底知れぬ実力に、
鋭く流れるようなストライドの広い末脚に、
来たる華々しい未来を思って心躍ったことを覚えてる。
「勝ってくれ」
思わず溢したその言葉を恥じらい、引っ込めそうになるほどに、
君は綺麗だった 強かった。
ああ、これ