見出し画像

あなたがいなくなると、あなたといる私がいなくなる

近頃はジェーン・スーさんの「おつかれ、今日の私。」を読んで共感しまくったり、セルフラブに勤しんでいる。

スーさんは、自分の足で立って生きたいと願うすべての女性の味方。一つひとつのエッセイが、耳ほぐタイムばりに効く。読めば読むほど心身がほぐされていくのだ。

その本の一編「トンネルの出口であなたを待つ」を読んだときに、ある出来事を思い出した。どうしてもその話を残しておきたい。

このツイートはその直後にツイートしたもの。

その話は、心に不調をきたしてバランスが取れなくなった友人たちのことを書いたもの。

新卒で入社してわりと早い段階で、心身のバランスを崩して働けなくなった私には頷くしかない内容だった。

こういうとき、経験した人ならわかると思うんだけど、本当に人に会うのが怖くなる。

ちゃんと話せるかな。
ちゃんと笑えるかな。
何て言われるかな。
何から話せばいいのかな。
そもそもあの人は来てくれるかな。

……そんなことが頭に浮かぶのだ。

元気なときなら考えないようなことが、たくさん頭に浮かんで私を掴んで離してくれない。

何の困難もなく、普通に人と話していた頃の自分が、どこか遠くに行ってしまったような感覚になる。逆に、自分が遠くに取り残されないような感覚にもなる。

私は一人ぼっちになんだと思ってしまう。

だからかこのエッセイでスーさんが言ってる「待ってる」という行為がどれだけありがたいことかもすごくよく分かる。

そんなこと背景もあって、周りで何となく元気のない人を見るとほっとけなくなってしまった。

自分が経験したからだけでなく、周りの人のことでも、後悔をたくさんしてきたからだ。

あのとき、声かけてあげてたら……。メールしてあげてたら……。そんな後悔がいつも心の中にある。

いつも居てくれると思ってた人や、いつでも会おうと思ったら会えると思ってた人に会えなくなるのはとても寂しい。

その人に会えないのもそうだし、その人といる自分ごと失ってしまうからだ。

その人との思い出は、その人としか共有できない。いなくなってしまったら、もう自分の中でしかその思い出を再生できないのだ。

その人といるときの自分にも、もう会えない。

どうすることもできないけど、それがときどきどうしようもなく、寂しいのだ。

だから、戻ってこれるように待っている。

待っている人がいる。
たったそれだけのこと。だけど、当時の私は何よりも嬉しかった。

焦ることもないし、あなたなりのペースで元気になればいいんだよ。私はずっと忘れないし、どんなふうになってもあなたのことが大切だよ。

そう口に出来ていたら、どんなによかっただろう。もしかしたら、たまにはお茶したりしていたのかもしれない。そんなことを思ってしまう。

これって、自己中心的な考えなのかも。だけど、生きていくなかで後悔はすくないほうがいいのも事実で。

これは優しさなんかじゃない。私が後悔したくないだけなんです。
だから、いつまでも待ってます。戻ってこれるから大丈夫。

そんなことを誰かに伝えたかったのです。


実は、私が働いている音声プラットフォームVoicyでTBSラジオの人気番組たちが聴けるようになりました!!

ジェーン・スーさんと堀井美香さんがパーソナリティを務める、TBSラジオ制作のPodcast番組「OVER THE SUN」も!

互助会×Voicyリスナーの方はもちろん、初めてVoicyを知った方も、ぜひ使ってみてください。

OVER👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?