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私たちは自らの言葉で語ることを許されているはず

私たちはアーティストを見ているとき、彼ら彼女らを消費しているのだろうか。

アーティストとファン、応援する人とされる人。

両者が健全な距離をとって、付き合っていくことはできるのだろうか。
できるとしたら、一体それはどういう状況なんだろうか。

–−–クリエイターやアーティストのような発信者と関わることが増え始めた数年前から、こんな疑問を持つようになった。

例えば、アイドルが熱愛報道によりグループを脱退したり、アーティストの言動に対して過剰なバッシングがあったり。
テレビだけでなくネットでも、インフルエンサーなどもSNSで炎上したり、YouTubeでも悪質なコメントが書き込まれたり。

何かを発信したり表現したりする人は、常に大衆の目に晒されている。

SNSでの誹謗中傷などは法律での規制もできたが、訴えていたらキリがないよねというのが現状なんじゃないだろうか。

プラットフォームを運営している立場としても、発信者と受信者の関係は複雑で繊細だと常々感じている。

「アイドル、労働、リップ」


そんなことを考えているときに、ふとSNSで目にしたのが『エトセトラ Vol.8 アイドル、労働、リップ』の情報だった。

アイドルの和田彩花さんと、ライター(というご紹介でいいのだろうか)の鈴木みのりさんの特集編集の今号。

アイドル自ら、アイドルの労働問題をテーマに本をつくるなんて、なんてかっこいいんだろう!

しかも、トークイベントもやるらしいぞ?

……もしかしたら、この本を読むことで今の自分のモヤモヤの解像度を上げられるかもしれない!

そんなことを思い、イベントに申し込み、本も買うことに決めた。

もともと『エトセトラ』の存在は知っていたが、買って読む機会がなかなかなく、恥ずかしながら初めて手に取った。

でも、エトセトラの店舗であるエトセトラブックスは近所にあることもあり、たびたびお店に足を運んでいた。気になるテーマの本を買って、読んでいたりもしたのだ。

しかも、イベントもちょうどエトセトラブックスでやると書いてあり、こんなラッキーなことってある?と思ったりもした。

(会場参加者は10名だったのだが、申し込むときからなぜか絶対に行ける!と謎の自信を持っていた。実際に会場に行けてほんとによかったです。エトセトラの皆さん、ありがとうございます!)

考えつづけていく姿勢、それが答えなのかもしれない

そんな自分にとって特別なトークイベントが昨日(12月24日)あった。とても素敵で、多くの学びがあった。

まず、本を読んだときに伝わってくる温かさが、イベントにも感じられてほんとに幸せな気持ちでいっぱいだった。

入店したときに、お二人がとてもカジュアルに対応してくださったのも素敵だったし、トーク中に会場にいる我々の目をしっかりと見て、言葉を届けてくださるのが嬉しかった……。きっとみんな同じ想いだったと思う。

きっと、和田さん、鈴木さん、エトセトラの皆さんが、いろんな声を丁寧に掬いあげたからこそ、こういう温かい本や空間をつくれたんだろう。

内容は、本のメインテーマであるアイドルの労働問題だったり人権問題、教育の機会損失のことだった。

個人的には、“応援する人・される人”という目線でみると、アイドルだけの問題だけではないなーと思う部分もたくさんあった。
特に、発信者側のメンタルヘルスやジェンダーギャップなどは重なることが多いように感じた。

このイベントで考えたことをもっと言語化したい気持ちでいるんだけど、やっぱりこの問題はハッキリと結論があるものではない。
考えて、行動しつづけていくことでしか、形になっていかないんだと改めて思った。

考えつづけること。その姿勢そのものが、ひとつの答えなんだろう。

だから、ここに自分なりに言葉にできたことが書けるように考えつづけていきたい。

エトセトラを読んだりトークを聴いて、自分にもできることがあるかもしれない。そんなふうに思えた。それだけでも十分進んでいることなんだと思う。

和田さん、鈴木さん、エトセトラの松尾さん。素敵な時間をありがとうございました。

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