明日もここで歌うから

「じゃあ次の方どうぞー」

「は~い!世界の果てまで追いかけて☆トップウマドルの~」

「いや、そういうのいいんで、ね」

「あ、はい。ごめんなさい。スマートファルコンです。府中在住です」

「じゃあ早速志望動機を・・・あ、荷物は床に置いて。違う。そこじゃなくて。だから違うって。後ろ。見えてるでしょ。そうそこ。はい始めて」

「え・・・あ・・・私は・・・あの・・・えっと・・・・・・」

結局ほとんどの質問に答えられないまま、その日の面接は終了した。去り際背中に突き刺さった「頑張ってくださいねー」が実質的な不合格通知だった。

ツインテールうまく結べた日に限ってやなことばっか起こるんだよね。ほんとに。

帰りの京王線で美容脱毛の広告に映った若手女優の笑顔に見つめられながら、スマートファルコンはとめどもなく涙がこぼれた。

私、トップウマドルになりたい。

ダートという競技種目の求心力には、やはり、どうしても、限界がある。

タイキシャトルはダートなんかもうしょっぱくてやっとれマセ~ン、とテキサスに帰っていった。オグリキャップは飯を食うにもカネが要る、と芝路線に転向。エルコンドルパサーはもはやダート戦に収まるような器ではなかったし、ハルウララは「さんすうドリル4ねんせい」が解き終わらずトレセン学園地下牢に監禁されていた。

スマートファルコンは決してダートを下に見ているわけではない。どのレースも矜持を持って走り切ったし、どのウイニングライブも誇り高く踊り切った。しかし一つの残酷な事実として、ダートレースは人気がない。ダートの人気を1とすれば芝の人気は100、いやそれ以上か。

スマートファルコンには何の罪もなかった。彼女がどれだけ必死に努力を重ねたところで、ダートレース自体の不人気さは変わらない。それは彼女の問題ではなく制度の問題だった。しかしより多くの人々に夢と希望を与えたい彼女にとって、ダートを取り巻く物悲しい現況は耐えられるものではなかった。

「ファルコンさんは卒業後の進路をもう決めているんですか?」

同室のエイシンフラッシュが彼女にそう尋ねた。卒業は一年後に迫っていた。スマートファルコンは臆せずにこう言った。

「私もう走らない。トップウマドルになる」

それは素敵な夢ですね、と微笑んだ彼女のえくぼには罪悪感にも似た影が浮かんでいた。スマートファルコンにとって、自分の目標が現実味を欠いた夢物語であることは百も承知だった。でも行き止まりよりは行先不明の道を進んだほうがよっぽどマシだから。

同期たちが更なるレースの世界へと飛び立っていく傍ら、スマートファルコンは薄汚い芸能事務所のドアを叩き続けた。

「君あれだよね、ほら、いつだかの東京大賞典で優勝した・・・」

「ご存じなんですか!?嬉しいです!」

「まあ~~でもウチはあんまりウマ娘は採らない方針でね~」

「あ、え・・・」

「ウチが抱えてるアイドルグループのライブって来たことある?客層、わかるでしょ。ちっこくてブサイクな弱々しいオタクばっか。まあ、ああいうののおかげで飯食えてんだけど。んで何が言いたいかっていうとね、人間より明らかに屈強なウマ娘の子たちっていうのはどうしても人気が出にくいっていうか、こう、庇護欲が湧かないんだよね、オタク的に」

「私はただ夢や希望を与えたいだけで・・・庇護欲とかは別に・・・」

「夢と希望ねえ。そんな性善説だけでやってけるとこ今どきないよ。どこも汚いことやってんだから。マクラとかイジメとか。そういうリアリズムを引き受けられないんならそもそもアイドル向いてないと思うけどなあ、僕は」

不合格。

「何にもできない子が頑張るから応援したくなるんですよ。でも君は何でもできちゃうじゃないですか」

「そんな、私まだまだ・・・」

「君は既に数多の栄光を勝ち取った競走バなんでしょう?そんな君が今更どれだけ感動的な成長譚を客に提供できるというんですか?」

不合格。

「てかウマドルって何?そんなダサいもの売り出したくないんだよねこっちも」

不合格。

敗北に次ぐ敗北でスマートファルコンは意気消沈しきっていた。そんな彼女に手を差し伸べたのは、意外にも小綺麗な内装の新興芸能事務所だった。

「いやあ~本当に助かります!ちょうど新しいグループ売り出そうとしてたところだったんですけど、直前になってメンバーの一人が飛んじゃって。あの、失礼ですけどダンス経験とかってあります?」

「あ、はい、在学中に、ちょっとだけ・・・」

「じゃあもう本採用ってことで大丈夫ですかね?後で契約書面とかスケジュールとかまとめてメールで送っとくので、それでお願いします」

あまりにもあっさりとした終戦にスマートファルコンは当惑した。しかし明日から文字通りアイドル・・・ではなくウマドルとして正式に活動ができると思うとそれだけで胸がいっぱいになった。

翌日、スマートファルコンがダンススタジオに出向くと、既に二人のメンバーが到着していた。二人とも人間で、おそらく彼女と同じくらいの歳だった。

「遅れちゃってすみません!人身事故あったみたいで」

「ううん全然大丈夫。てかこれからよろしくね」

「名前なんて言うの?」

「はいっ、スマートファルコンです!」

「お~、ウマ娘って感じ」

「今日からよろしくね」

「こちらこそよろしくお願いします!」

こうして温かい歓迎をもって迎えられたスマートファルコンだったが、レッスンが始まると噛み合わない歯車のような浮遊感を覚えはじめた。

その日の講師は業界内でも指折りのスパルタで、ほんの少しでも気に食わない箇所があれば何度でも冒頭から踊り直しさせられた。途中休憩など許されるはずもなく、この苦痛から逃れるためにはとにかく全力で踊り続けるしかなかった。しかしこれは「人間」にとっての話。「ウマ娘」であるスマートファルコンは、あまりの退屈さにあくびが出そうだった。

自分一人で修練に励むときはこんなものではない。文字通り血反吐を吐くまで動作の一つ一つに磨きをかけていく。ほんの些細な指の動きやウインクの隅々にまで幾星霜の汗と血と涙の記憶が宿ってこそ、初めてウマドルは観客に夢と希望を与えることができるというものだ。

講師が帰った後も、スマートファルコンは練習を続けた。一方で他のメンバーたちは早々に帰り支度を始めていた。

「ファルコンちゃーん、今日はもうこのへんにしとこうよ」メンバーの一人がそう言った。

スマートファルコンは「私はもうちょっと練習してこうかな」と返事した。

「ここ5時までで空けなきゃいけないから」

「でも今まだ4時だし・・・」

メンバーたちの顔から一瞬だけ笑顔が消えたのをスマートファルコンは見逃さなかった。彼女たちは「じゃあ戸締りだけお願いしまーす」と言ってスタジオを出て行った。

メンバーたちとの溝は日に日に深まっていった。しかしメンバーたちはそれを隠蔽するように表層上は友好的な人間関係を維持しようとした。そんなくだらないことに躍起になれる余裕があるなら練習で本気出しなよ、とスマートファルコンは言ってやりたかったが、ようやく手に入れたトップウマドルへの切符をこんなところでみすみす破り捨てることはできなかった。

そしてお披露目ライブの日がやってきた。

スマートファルコンは舞台袖から客席を見て唖然とした。

前日にあれだけツイッターで宣伝したというのに客の入りはまばらで、キャパ40人のハコはシニカルな空白に埋め尽くされていた。数少ない客もその大半は批評家気取りのアイドルオタクと女と接触できればあとはどうでもよさそうな中年男性ばかりで、純粋に彼女たちを応援しに来たような者は一人も・・・いや一人だけいた。

両手に魔改造ペンライトを持った小柄な少女が最前列でぴょんぴょんと飛び跳ねている。スマートファルコンは彼女に見覚えがあった。確か初めてダートレースでウイニングライブに立ったときも、彼女が最前列でペンライトを振っていた。

彼女は同じ学園のウマ娘だった。しかし直接何かやりとりがあったわけでもなく、スマートファルコンは彼女の名前さえ知らなかった。それでもウイニングライブのたびに彼女は最前列へやってきた。重賞で勝てるようになって観客が増えてきても、彼女はいつもそこにいた。

安っぽいイントロが流れはじめた。それを合図に三人は壇上へと駆け出した。スマートファルコンはこのままステージを突っ切って反対側の非常口から飛び出してしまいたかった。するとシンセサイザーの下品な爆音と客席の不気味な無音の間隙を縫うように最前列のウマ娘が歓声を上げた。

「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

最前列のウマ娘は鬼にでも取り憑かれたかのように激しくペンライトを振り回し、髪を振り乱した。しかしその視線だけはスマートファルコンに釘付けられ、彼女の一挙手一投足のすべてを脳裏に焼き付けようと躍動していた。

曲目が終わったとき、スマートファルコンは滂沱の汗を流していた。他のメンバーからMC用のマイクが回ってきたが、呼吸が乱れてうまく喋ることができなかった。そんな無様な有り様をなぜか誇らしく思えたのは、目の前で自分と同じくらい汗まみれで息を荒げているウマ娘がいたから。

ライブ後のチェキ会が始まると、例のウマ娘は一目散にスマートファルコンのところへやってきた。

「ああああああああのあのあのあの今日もメッカワ最高でした!!!!」

「いつもありがとね☆」

「いつもって・・・アッ・・・認知!認知されてりゅ・・・ああああああああ嬉しすぐるああああああああああああ!!!!!」

「当たり前だよ~。だって一番最初からずーっと来てくれてるじゃん!ファル子嬉しかったな~。前々からお話しようと思ってたんだけど名前がわかんなくて・・・よかったら教えてほしいな☆」

「アッアッアッわたくしアグネスデジタルと申す者ッ!ファル子さんの大ファンであります!」

「えへへありがと~、デジタルちゃん。でもなんだか申し訳ないなあ、せっかく来てくれたのに、私なんか全然ダメだったし、チームの連携もまだまだで・・・」

「そんなことありません!ファル子さんは今日もダイヤモンドのごとき光彩を放っていましたよ!」

「そうかなあ、そんなこと言われたら何だか自信ついてきちゃうかも☆」

「ダイヤモンドは決して傷つきません。ファル子さんならどのような艱難辛苦も乗り越えていけるに違いありません!ですが・・・」

「え?なになに?」

「・・・いえ、やっぱり何でもありません。あたしはファル子さんがいつまでもファル子さんらしく輝けることを陰ながら応援しています!それではッ!」

マネージャーから重大な話がある、というのでスマートファルコンたちは事務所に赴いた。

「落ち着いて聞いてください。君たちは大規模なアイドルフェスに参加できるかもしれません!」

「えーーーマジですか!?TOKYO IDOL FESTIVAL的な!?@JAM EXPO的な!?」

「具体的にはまだ未定なんですけど、こういったフェス関連でオーガナイザーを務めている方と交渉する機会に恵まれましてね。君たちと直接会ってみて、それ次第で特別にフェスへ参加させてくれるかもしれないそうです!」

「デビュー数カ月でフェス参加って伝説だよねもはや。ねーファルコンちゃん」

「あ、うん。そうだね。もっと頑張らなくっちゃね私たち」

「早速で申し訳ないんですけど、明日の夜とかって皆さん空いてますよね?」

「空いてるって・・・明日私たちライブあるんじゃなかったっけ?原宿だかどっかで」

「初台」とスマートファルコン。

「それなんですけど今回はキャンセルになりました。お客さんたちには申し訳ないんですけど、まあこっちのほうが大事なんでね」

アイドルの道は厳しい。どの面接でもそう忠告されてきた。それに耐えられないならアイドルなんか辞めちまえ。スマートファルコンはその言葉の本意を今になってようやく理解した。

これはダートレースと同じだ。ことの本質はいつだって私の努力の外側にあるんだ。お金とか、政治的な駆け引きとか、私じゃどうにもできないことばっか。私がいくら一人で努力してみたところで、それは所詮、チェーンの切れた自転車を漕ぎ続けているようなものなんだ。私は両手いっぱいに夢と希望を抱えたまま、きっとどこへも辿り着けないんだ。

どっと無力感が押し寄せ、スマートファルコンはその場に卒倒した。

「ちょっと!」

「大丈夫?」

「よっぽど嬉しかったんですね」

六本木の高級個室焼肉屋に呼び出された三人を待ち受けていたのはいかにも成金趣味の中年男性だった。彼女たちが到着したときには既にへべれけに酔っ払っていて、舌もうまく回らない状態だった。男はマネージャーを追い返すなり自分の両隣の座布団をドンドンと叩いて「こっちへ来なさい」と言った。

男は短い両腕で自分のサイドに座った二人のメンバーを抱き寄せた。二人は「きゃ~!」とおどけていたが、その声は明らかに震えていた。外側に座っていたスマートファルコンは身体が芯から冷めていくのを感じていた。

「お、君けっこう大きいねえ~、Eくらいはあるんじゃないの」

「も~やめてくださいよ~」

「君はちっちゃめだけど弾力があるね~、よく言われるでしょ?彼氏に」

「いやっ、全然!そんなことないです」

男の舐めるような視線はそのまま横にスライドしていき、正座のまま固まっているスマートファルコンを捉えた。

「君は~、ウマ娘?」

「あ、はい。そうです・・・」

「なんでアイドルやろうと思ったの?」

「夢とか希望とか与えたくて・・・その・・・お客さんに・・・」

「あ、そう」

男はそれ以上何も尋ねず、懐中の二人と乳繰り合っていた。スマートファルコンは黙って俯いたまま、男の下品な笑い声とメンバーたちの上ずった嬌声を耐え忍んでいた。

「てかおじさんの付けてる指輪、それダイヤですよね?」

「えーホントだ!私初めて見た~!」

「アッハハハ、こんなものはなんでもないよ。そうだ、今から面白いことしてあげるから見ててごらん」

そう言うと男は指輪を外し、そのダイヤ部分めがけてミートハンマーを振り下ろした。

ゴッ、という鈍い音がして、ダイヤモンドは粉々に砕け散った。唖然とする二人を悠然と宥めるように男が言った。

「よくダイヤモンドは世界一硬いって言うでしょ?あれホントは嘘。ダイヤモンドは摩擦とか引っ掻き傷には強いけど、こういう瞬間的な衝撃にはむしろ弱いんだよ。水晶と同じくらいの抵抗力しかないんだ。どう?知らなかったでしょ?ハハハ」

二人が反応するより先に、スマートファルコンが勢いよく立ち上がった。

「私、もう帰る」

スマートファルコンは新宿南口前の広い歩道に立っていた。あと1分で18時だ。結局雨は降り止まず、傘の群れが彼女の存在を覆い尽くしていた。それはまるで果てしない海のようだった。

駅前の巨大な掲示板には翌月に開催される大規模アイドルフェスの広告が掲載されていた。見覚えのある二人の顔もそこにあった。

18時。

スマートファルコンはぴしゃりと自分の頬を叩くと大声で叫んだ。

「は~い!世界の果てまで追いかけて☆トップウマドルのスマートファルコンで~す!」

唐突な物音に幾人かの歩行者が彼女のほうを見たが、次の瞬間には名もなき他者の群れの中に埋もれていった。

ラジカセのスイッチを押すとポップなイントロが流れ出した。今度は誰も彼女のほうを見なかった。

スマートファルコンは冷たい傘の海に向かってひたすら歌い続けた、踊り続けた。自分が雨で濡れているのか汗で濡れているのかもはやわからないほどだった。

「次で最後の曲だよ~!みんな~盛り上がってこ~!!」

そう叫んだとき、暗い海の奥に光の粒が見えた。

光は赤や緑やオレンジに点滅しながら、歌い踊るスマートファルコンのほうに近づいてきた。それは一人のウマ娘だった。彼女は人目も憚らずサイリウムを振り回し、悲鳴とも絶叫ともつかぬ歓声を上げた。

「俺が!生まれて!きた理由!それは!ファル子に!出会うため!!!」

曲目が終わると、スマートファルコンはラジカセの電源を切った。それから目の前のウマ娘に向かって微笑みかけた。

「びしょ濡れだね、私たち」

アグネスデジタルは息も絶え絶えだった。

「ようやく見つけました・・・俺の、最推し・・・」

スマートファルコンは真っ黒な空を見上げながら言った。

「ねえ、変なこと聞いてもいい?」

「構いませんよ、もちろん」

「デジタルちゃんも私を消費してる?」

アグネスデジタルはしばらく間を置いてから言った。

「してますよ。してますとも。当たり前じゃないですか、オタクなんてそんなもんですよみんな。脇や脚が見えればエロッ!って思いますし、あわよくばあんなコトこんなコトしてもらいたい気持ちが全くないとは言い切れません。だってみんな可愛いんですもん、しょうがないじゃないですか」

雨足が一層強まった。

「だけどその一方で、絶対に消費できない輝きみたいなものもあるんですよ、あなたたちには。あたしたちの下世話な欲望を平然と上回るような輝きが。あたしみたいな人生じゃ決して放つことのできない輝きが。そういうものを目の当たりにするたびに、あたしが本当に求めていたものはこれだったんだ、って脳天ブチ抜かれるんです、救われるんです、涙が出るんです」

「でももう私、ウマドル続けることなんかできそうになくて・・・」

「じゃあどうして歌ってたんですか。踊ってたんですか。あたしを照らし出しやがったんですか」

「それは・・・」

アグネスデジタルは淡い微笑みを浮かべた。

「あなたは誰にも砕かせません。あたしが命を賭けて支え抜いてみせます。もう二度と辛い目になんか遭わせませんから。だからあなたは安心して夢を希望を与えてくれればいいんです。あたしに、あたしたちに。それがあなたの使命であり、願いであり、生きる意味なんでしょう?」

しばしの沈黙が訪れた。アグネスデジタルはようやく我に返ったようで、「アッアッ出すぎたマネを!申し訳ありません!」と何度も頭を下げた。それから持っていた傘をスマートファルコンに押し付けると、何も言わずに走り去って行った。

雨は依然として止む気配がなかった。彼女はアグネスデジタルから受け取った傘を差した。それは小さく子供じみたデザインだったが、柄のあたりにほんのりと体温が残っていた。

それから彼女は冷たい傘の海に向かって叫んだ。

「明日もここで歌うから!」

その瞬間、街じゅうの電灯が一斉に点灯した。光は無数の傘の上で乱反射して四方八方に散った。それはまるで客席でサイリウムを振る無数の観客のように見えた。

スマートファルコンは頬を伝い落ちる雨を拭いながら、傘の海に向かってもう一度叫んだ。

「明日も!ここで!歌うからーーーっ!」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?