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月夜に提灯, 夜桜, スーツ。ささやかな憧れ。
月夜に提灯
無益・不必要なことのたとえ。
また、無用のぜいたくや奢おごりのたとえ。
https://x.gd/xajUq
夜桜を見てきた。月の明るい夜だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1650196364035-klY47Z1KTo.jpg?width=800)
桜祭りと称して提灯には灯りがともり、
桜や菜の花は、街路灯に煌々と照らされていた。
昔は、月の明るい夜には提灯を灯さないことが普通だったのだという。
故に、「月夜に提灯」が無用の贅沢を表すようになったのだとか。
月夜に提灯どころか電灯まで点けて夜桜を楽しむなど、なんという贅沢なのだろう。
我々が自然に想像する夜桜見物の風景は、
極めて現代的な文化だったのかもしれない、と思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1650196103157-afzEM49Z3T.jpg?width=800)
夜桜見物には、スーツ姿の人もいた。
恋人同士かあるいは友人のように見えた。
仕事帰りに落ち合ったのだろうか、あるいは同じ職場なのだろうか。
仕事帰りに桜を楽しむ余裕があること、
それを共有できる人、あるいは共有したいと思える人がいること、
それらがとても羨ましく、格好よく、贅沢の極みのように見えた。
![](https://assets.st-note.com/img/1650196207534-Z1k8dU11wz.jpg?width=800)
学生の自分には、社会人の大変さや辛さはわからない。
なんとなく、親のイメージが先行して、大変そうだとばかり思っている。(一方で、楽しみだとも思っているけれど)
月夜に提灯、夜桜、スーツ。
今のささやかな憧れかもしれない。
……スーツで働くことは、ほとんど無さそうだけれど。
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