年配の方こそ、ダンスがお薦め。ドイツの研究で驚きの結果が!
今、僕は44歳です。
有難いことに、44歳に見られません。
30代中盤~後半に見られることが多いですね。動きだけ見れば30代に見られない事の方が多いです。
『いや~、そりゃ仕事で運動習慣があれば若く見られますよ』
うん、確かにそうですよね。ダンスをしているから若く見える、という声もあります。
じゃあ、何故?若く見えるのか?何が要因なのか調べてみました。
今回は学術的に解明されたことをここでお話していこうと思います。
何と!ダンスは脳に良い影響をおぼすことが判明!
何と、脳の若さを保つのにダンスが非常に効果的ということが、ある学術専門誌で明らかにされました。
これはドイツ神経変性疾患センターの研究なんですが、
健康な高齢者の海馬の可塑性とバランス能力に対する2つのトレーニングプログラムの効果
という研究タイトルで記事になっています。
63〜80歳の62人の健康な高齢者を認知的および身体的審査と磁気共鳴画像法の適合性の検証して、その中から既往症等一定の基準をクリアした52名の方、そして最終的に平均年齢68歳のメンバーを18か月にわたり検証し、データ分析を行ったのです。
検証方法を簡単に説明すると
実験は2種類のエクササイズでダンスグループとサイクリングやウォーキングなど持久力を必要とする運動。平均年齢68歳のボランティアを14名のダンスグループと12名の持久力の運動のスポーツグループに分け、それぞれクラスを18か月にわたって毎週受講するという内容。
その結果…
運動により海馬が増大し、ダンスはバランス能力も改善が見られた
18か月の検証の結果、ダンス、スポーツグループ共に海馬の増大が見られ、更にダンスグループにのみ、バランス複合スコアの増加が見られたのです。
ヒトの姿勢制御は視覚、前庭感覚、体性感覚を中枢神経系で統合されてコントロールされており、このスコアが改善されたようです。
能力値が上がったという事ですよね。
いや、凄い!
というか、よくぞ研究してくれました!
ダンスをずっと続けている人にとっては朗報ですよね。
ところで、海馬って何を司っているのか?
海馬は記憶を司る
海馬(かいば、英: hippocampus)は、大脳辺縁系の一部である、海馬体の一部。特徴的な層構造を持ち、脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
海馬は記憶全体に関わるそうですが、特に短期記憶に関連するそうです。
短期記憶は日常的な出来事や勉強して覚えた情報は一旦、海馬で記憶してその後、大脳皮質に記憶されていくそうです。
アルツハイマー認知症はこの短期記憶に障害が出るんですよね。
海馬は脳で唯一増やすことのできる器官だそうです。
そして、とてもデリケートな器官。ストレスや酸欠に弱く、勿論、アルコールでも影響するでしょうね。
アルツハイマーの予防に期待出来る?
アルツハイマー型認知症は
短期の記憶障害
今の記憶が覚えられない
昔の記憶は残る(大脳皮質に記憶があるから)
あれ?これって海馬が原因じゃ…
アルツハイマー型認知症の方のMRI・CTでは海馬の萎縮が見られるそうです。
海馬の萎縮=アルツハイマー型認知症とそれだけで診断は行わないと思いますが、一つのファクターとしては考えられると思います。
運動習慣自体が海馬の増大に影響して、更に振付を憶えるなど脳トレにもなり、これも海馬に影響を及ぼすと思います。
2017年の研究論文ですが、こういう研究結果が何故もっと世に出ない?
ストリートダンスが一番向いている
このような研究結果から、ダンスは海馬の増大に寄与し、脳の力を改善できると言えるわけですが
海馬の増大であれば、ダンスじゃなくてもウォーキングでもいいんですよ。
でも、ダンスで捉えるとするならば、ここではストリートダンスをお勧めします。
それは自分がやっているから、とかではなくて環境に左右されないジャンルだからです。
バレエや社交ダンス、ラテン、アフリカン…いろんなダンスのジャンルがありますが、
何処でも出来ていつでもできるダンスがストリートダンス。
レジの待ち時間、電車での待ち時間、車での移動時間、場所をかまわず練習可能!
社交ダンスですと相手が居ないとなかなか難しいし、他のジャンルでは電車の待ち時間に踊っていたら邪魔でしょうがない(笑)
それに重心や体重移動、重力を使ってリズムに乗って負荷をかけるので、個々の体力に合わせて踊ることが可能なんですね。
更に、ケガをした時でも上半身だけで踊ることも出来るし、腕をけがしていたら、ステップで踊ればいい。
それだけのキャパシティーがダンスにはあるんです。
ダンスをすることで自信も出てきますし、精神面も含めてアンチエイジングになるのではないかと思います。
最後に!運動能力は上がるのか?
海馬の増大、バランスのスコアが改善されるとはいえ、実際に運動能力は上がるのか?
運動経験が少ない人は運動した分だけ上がるでしょう。
しかし、振付ばかりやっている人はどうでしょう?
どのダンスの界隈でも『基礎』を必ず重視します。
そして、この研究のプログラムがダンスに対して何処まで考えて作られたのか?
そして参加メンバーは週に1度プログラムを受けた後、1週間踊らなかったのか?
ここが気になるところです。
短期記憶が大脳皮質に記憶されるにはある程度同じ訓練を行わないと定着しないのではないかと思います。
実際、基礎が出来ている人はどのダンスを踊っても結構出来ますからね。
そう考えると、運動能力自体を向上させるのはしっかりとしたプログラムではないかと思います。
これは子供でも大人でも同じですね。
大脳皮質にしっかりと基礎を記憶させて、体の使い方自体を叩き込み、動作自体を若く保ってほしい。
お陰で、毎年自分の運動能力のピークを迎えております。
みんなで能力を上げて、健康で楽しい人生を過ごしましょう!
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