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【高校と地域の協働はなぜ必要なの?】


 こんにちは、よっしーです!

 今回の記事の内容は、私が所属しているSCH東北についてと、高校と地域の協働の必要性、SCHシンポジウムの内容の3本立てです。

 そもそもSCHシンポジウムって何? 高校と地域が協働するとどうなるの? と疑問を持っている方に向けて、私なりに解説をしようと思います。しばしお付き合いくださいませ。


1.SCH東北について


 はじめにSCHについて説明します。SCHとは、スーパーコミュニティハイスクールの略。芸工大ではチュートリアルという、教員と一緒に活動するサークルのような集まりがあります。そのチュートリアルの1つとして、コミュニティデザイン学科生が主体になって活動している団体をSCH東北と言います。そのSCH東北の主な取り組みが、サマーアイデアキャンプ(以後サマキャン)とSCHシンポジウムの2つ。

 SCH東北の目的が2つあり、1つ目が高校生の地域活動の推進です。その活動例として挙げられるのが、サマキャンです。サマキャンを通じて、高校生が開催地域の大人や文化を知ることで、自身の地元や地方に目を向けるきっかけづくりにつながっています。

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 もう1つが、高校・行政・民間のネットワーク(SCHネットワーク)の形成。活動例としてSCHシンポジウムが挙げられます。SCH東北と有志で、参加者である教員や行政、企業の方という異なるセクターの方々が、同じ立ち位置で対話が出来る場をデザインしています。


2.SCHネットワークの重要性


 なぜこのSCHネットワークが必要なのか、地方で起こりうる課題に触れつつ解説していきます

 まず日本では人口減少が進み、地方の学生が都会へ出ていってしまうのが現状です。このままでは地方の衰退や国内の経済格差が起きてしまうため、地方創生によって東京圏の人口を地方に分散させ、持続可能な社会を目指していく必要があります。そもそも地方からの学生の流出は、高校教育にも原因があると考えられます。

 では皆さん、かつて高校生だった頃を思い浮かべてみてください。

 多くの方は、朝に家を出て登校、授業や部活を終えて帰路についていたと思いますが、そこに地域の大人と関わる機会は果たしてあったのでしょうか。少なくとも私の周りではありませんでした。部活などで多少関わりがあった人もいると思いますが、それまでではないでしょうか。

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 高校で地域のことを知る機会がなければ、学生は地元に愛着を持たないまま都会へ出てしまいます。それは地域のコミュニティの希薄さにもつながりかねません。そこで育つ子どもたちは、地域の大人や自然に関わる機会が限定されたまま高校生になっていきます。

 そのため高校側は、地域との関わりや興味が薄い高校生を預かることになります。結果的に高校は学生に、受験のための学習や部活に力を注ぐようになるため、地域という存在が入り込む余地が無くなってしまうのです。それが若者の地方からの流出につながっているのではないでしょうか。

 この負のスパイラルを変えるために、セクターを超えた協働が必要になります。ではSCHネットワークが各市町村で出来上がるとどうなるのでしょうか。


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 例えば高校教育の中で、学生が地域の大人と関わる機会を増やすことができたとします。それによって高校生は地元の魅力や、職業について理解を深められます。そこで地元に残りたいと思えばそのまま就職したり、進学後の地元へのUターンへつながったりするのではないでしょうか。

 つまり、高校と地域が協働すれば高校生のために出来ることが増えます。事例として、ジモト大学という地域の大人が高校生に向けて、地元を題材とした講座を提供するというプログラムがあります。

 よって、このSCHネットワークは地方衰退の打開策になると考えられます。そのネットワークづくりを目的としてSCHシンポジウムを行っているのです。


3.SCHシンポジウムについて


最後に、SCHシンポジウムでは一体何が行われているかについて、昨年度の第6回目のプログラムに沿って説明していきます。

 1日目にはアイスブレイクを行い、次にオープニングトークとして各地域で高校と地域の協働や、探究学習について先進的に活動している4組の団体に事例発表をしてもらいました。その発表ごとにワークを設けていて、ワーク内で周りの参加者と対話することで他の人の考えを知り、自身の考えのアウトプットにつなげるというねらいがありました。

 その後は、分科会で1ターム3組の登壇者が3つの場所に分かれ発表を行います。それが×3回、9組の登壇者が各々の取り組みについて発表し、その後は懇親会を芸工大の近くのヒルズサンピアという施設で行いました。会場の壁には、分科会で学生がまとめたグラレコの模造紙が貼られていて、聞けなかった内容を知れる配慮がなされていました。懇親会の終わりには毎年恒例の花笠踊りを行い、1日目が終了。

 2日目も最初は事例発表の時間。その後はフィッシュボウルという対話の時間を設けました。そして昼食後は、今まで聞いた事例などをもとにアクションプランを考えるワークショップを行いました。そこでは、参加者がそれぞれ住んでいる地域でどう行動に移すかの決意表明を話し、最後に記念写真を撮って終了。これが第6回SCHシンポジウムの大まかな流れです。

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 …ここまでちゃんと説明できたかな?

 この分野はまだまだ修行の身で、こんな若造が語るのもおこがましいかも。多くの部分は、SCH東北の資料や大正大学の浦崎太郎先生のYouTubeを参考にさせてもらいました。分かりやすくていつも助けてもらってます。


 この話を読んで、私はこう捉えてた!とか、ここは違うんじゃない?っていう指摘や感想があったら、どんどんコメントください🙇‍♂️

 色々な目線から、高校と地域の協働やSCHを見てみたいという思いがありますので、ぜひ。


 最後に、この記事を書く上で参考にした浦崎太郎先生のYouTubeのリンクを貼らせていただきます。

大正大学 教授 浦崎太郎チャンネルをクリック!

 ではまた👋

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