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失敗のリスト(キャンプ編)

この記事を書き進めるにあたり自分の失敗の歴史を振り返りました。そして思い出す全て事例が「寒くて眠れない夜」についてでした。歩いている最中の失敗は自らの行動により対処できます。「道に迷ったら来た道を戻る」「天候が崩れたら撤退する」「怪我をしたら応急処置をする」等です。しかしキャンプ中、特に睡眠中の「寒さ」や「濡れ」に対してはその場での対応は難しく、その状況でじっと耐えるしかありません。

人間は失敗から学ぶものですが、実際に困難に直面している最中はただただ辛いだけです。後から思い起こせば貴重な経験も、できる事なら事前に回避したいのが本音です。

今回は私が過去にやらかした失敗談のお話しです。最初のうちは単に山の知識が無いだけでしたが、軽量化の過程における愚かなケースもあります。失敗の多くは何か新しいことにチャレンジした時に起こります。その中にはあらかじめ知識や経験があれば適切な準備によって回避できた場合もあります。またはその場で機転を利かせて対処できる場合もあります。現在の私ならこうやって対処したのに、という視点で書き進めますが、どうぞ皆さんも自分ならどうしたか、という視点で読み進めてください。なるべく時系列順に記載していきます。

目次
ケース1、夏?なのに避難小屋で寒くて眠れない、2009年10月谷川岳
ケース2 春?なのに避難小屋で寒くて眠れない、2010年4月奥秩父
ケース3、冷たい土の上で寒くて眠れない、2011年12月奥多摩
ケース4、初雪に閉じ込められた2日間、2014年11月宝川上流
ケース5、草津がなぜこんなに寒い。2014年11月芳が平
ケース6、地吹雪やべえ、寝袋びしょ濡れ。2014年4月信越トレイル
ケース7、シェルター吹っ飛ぶ。2018年5月立山
ケース8、2度目の嵐、またも寝袋が濡れる。2018年5月立山

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