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クロスオーバードーム改造編(冬季限定)

購入から改造に至る経緯

長年ツェルトやフロアレスシェルターを愛用してきました。ULハイカーがハイカットの登山靴を拒むのと同じく、ドームテントもまた我々にとっては選択肢の外です。10年前に比べて軽量なテントが出回る近年、もはやただの痩せ我慢ともとれますが、それはまた別の話しです。

Twitterでツェルト二重化の話をした際、主に重量面と快適性において、クロスオーバードームのアドバンテージを主張するハイカーが少なからず議論に参加してきました。ギアの優劣は使い手に依存します。仮に自分が同商品を使うならどんな点を改良すればより快適に使いこなせるか、、ちょっと考えたことがありました。ネットでざっくりレビューを見回すと、①結露はやはりある、②大雨で浸水、③床からの浸水、が主な弱点だと分かります。

結露に関しては環境に左右されるので、結露は少ないという断定的な判断は素人以下の認知バイアスです。床からの浸水に関しては、シンナーで薄めたシリコン剤をボトム生地に塗布するだけで解決できると即答できるので、何も工夫していない時点で論外です。大雨に関しては正直使ってみないと分からない、というのがその時点での私の意見でした。使用を厳冬期に限定すれば②と③はあまり気にしなくても良いかもしれません。実際その点を評価軸にしている先鋭的なクライマーの方もいらっしゃるでしょう。

その後、ツェルト二重化にある程度の効果があると判明したタイミングでクロスオーバードームに冬季用の内張りを取り付けるアイデアを閃きます。色々と調べた結果ファイントラック社の内張のサイズはクロスオーバードームのサイズにピッタリでした。ここから先は貴族の遊びです。早速二人用のクロスオーバードーム2とファイントラックのウィンターライナー(二人用)を取り寄せ。しばらく時間を空けた23年4月の尾瀬スキーハイクに間に合わせて改造を施しました。上記で触れたとおり、雨対策はとりあえず考えず、冬期の使用に限定し、結露問題の緩和と保温性向上だけを考えて話を進めます。

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