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リーダーシップは360°方向へ

行動科学と状況対応リーダーシップ®では、シンプルに「働きかけ」ととらえています。
リーダーから相手へ働きかけて、相手に◯◯してもらう。

「◯◯したい」と思って行動を始める人がリーダー、そしてリーダーから影響をうけて協力する人々がフォロアーです。行き先(目標)を決める人がリーダー、協力や支援をする人たち、一緒に働く人たちはフォロアー、となります。リーダーとフォロアーは、リーダーシップの中心となる用語なので覚えておいてください。

リーダーシップを「働きかけ」ととらえると、どんな人でも社会活動をしている限り、なにかをやっているし、だれかとかかわって、お互いに働きかけあっています。ということは、リーダーという名前や肩書をもらわなくても、「◯◯したい」と思ってだれかに「働きかけ」ていたら、「だれもがリーダー」となります。

「ちょっとそこの消しゴムとって」といって、同僚が消しゴムをとってくれたら、「消しゴムを手に入れる」というあなたのリーダーシップは発揮されたことになります。こういう日常的なリーダーシップもありますし、世界的な政治家や経営者のように巨大な国家や組織に「働きかけ」るリーダーシップもあります。つまり、ひとことでリーダーシップといっても、影響を与える範囲、大きさ、強さなどに違いがあり、多くの種類や区別ができるということになります。

また、リーダーシップは必ずしも上から下への命令や指示だけではありません。下から上への働きかけ、同じレベルでの働きかけ、次図のように働きかけは360度ありえます。

リーダーシップ学習の第一歩として、自分のリーダーシップはどのようなものか? たったひとつだけか? 範囲はどの程度か? 強さはどうか?、などの視点を持つと理解が早まり深まると思います。

リーダーシップを難しく考えずに、いつもの行動がリーダーシップ、「だれもがリーダー」学習を提唱しています。わたしたちが長年かけて培ってきた知恵と知識を拡めたいと思っています。