ただ、それだけで。

2021年6月16日 20:41

この世界には、赤と緑が同じ色に見えたり、黄と青が同じ色に見えたりする色覚特性を持った人たちがいます。
いわゆる色弱と表現されるもので、日本人男性は20人に1人、日本人女性は500人に1人の割合で発現します。

その特性と向き合い、今までずっと不鮮明な世界を見てきた人たちは、補正眼鏡をかけたとき、あまりの美しさに涙を流しました。
少しずつ違う色の葉や空を知り、これほどにも鮮やかな世界に生きていたのだと気づいたのです。

つまり、あなたがカーテンを開けたときや玄関から出たときに見ているそれは、何気無く見流すにはもったいない景色であり、ただ消耗するだけでは惜しい世界だということです。
それを知っているだけで、特別だった昨日や掛け替えのない今日、そして新しい冒険を始めるに相応しい明日の価値に気がつけるでしょう。

今、あなたの中に芽生えた想いがあるのなら、見失わないように掴んでおくのです。
明日の朝、まだそれを握っていられたら、あとは花を咲かすだけです。

この記事に出会い、読んでくださった皆様が、散りばめられた幸せに気づけますように。
新しい色を見つけられますように。
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