12. トルコ | 火ある?からの詐欺

読める世界一周 in Turkey
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• 期間:2017/3/7 - 3/10(4 days)
• 旅程:イスタンブール
• 費用:59,817 JPY(※トルコ出国の航空機代の約14,000円、および、特別損失の約36,000円を含む)
• 特記事項:中国以来の詐欺にあう
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3/7(Tue) 走れ、バス!目指せ、コンスタンティノープル!(1)

• 夜、国境到着前、何回かとめられ、どっかのタイミングでパスポート回収
• ようやく国境のImmigration、ここで寒い寒い時間を過ごしました
• イランで乗る最後の長距離バスは、後ろにアホな兄弟が、残りは無愛想な人間に囲まれて、無口に過ごしました。
• 1日中走るバスは4~5時間ごとに小休憩を取るが、1リラもない。イランで600gほど買い込んだデーツで食いつないだ。
• イスタンブールには日付が変わる前後に到着。2週間ぶりのATMで下ろす、500リラ。(2)
• 到着も遅かったため、宿は適当な近いところで手を打つことに。

(注記)
1. イランの西端タブリーズから、オスマントルコの首都イスタンブールへ。最寄りのATMへ1,900kmを32時間かけて一直線。
2. 1(リラ) ≒ 31(JPY) 当時。

3/8(Wed) ひさしぶりに、ちゃんとした詐欺に遭う

• 80リラは、特に安くはないけれど、そんな悪くもないお値段です。久しぶりのふかふかベッドで寝ました。
• 街をプラプラしながら宿移動。次の宿は25リラの安宿、イランで会ったドイツ人オススメの宿。途中のカフェで優雅なひととき。12リラ。
• 宿での対応に少し面食らう。こういうのが気持ちいいと思うドイツ人の感性は、やや趣きが異なるなと思う。違和感あるほどフレンドリー。何かしらキマってはんのかなと思った。
• 夜頃、出掛けて詐欺に遭う。イランの人の良さの反動だろうか。あまりに簡単に嵌ってしまった。(1)
• 被害にあっている最中にも、少し醒めている自分がいる。人間ってのは、慣れるもんなんやな。詐欺に慣れたくないけど。
• 寝付きは遅かった

(注記)
1. ブルーモスクとアヤソフィアの間の、雰囲気のある園を、ゆるゆる歩いていたところを男が近づいて来て「火はあるか?」と聞いた。なるほど、そういうの用意してなかったすまん、と。旅行客か?そうや。俺もや、そうか。飲みに行こうか、いいじゃない。友達もいるんだ、そうか。そいつはフォルクスワーゲンで働いてるんだ、立派やな。等、言うてるうちに、登場した大柄の友人と合流して、彼の車と口車に乗って、ターキッシュパブ(?)に行くことになった(※)

ターキッシュパブでは、日本のキャバクラみたいに女の子が横に付き、時々曲調が変わるBGMを合図に踊り場(?)みたいなところへ行って、Shall we dance?的な流れになる。席に戻っては、トルコではこれだなどと、やや強い白い酒を勧められて飲んだ。女の子はトルコ人ではなかった。途中であまりお金はないのだが、と布石をせっせと打っていたが、いざお会計。あれ、桁が何かおかしいな。この瞬間にハッと悟る。無残。ああ、やられたと。割り勘な、と言う流れになり、3で割り、携帯アプリで日本円換算する。一人19万円?頼むでホンマ。。。

長身のエストニアかどこか出身の女の子は、笑顔の余韻だけを残して消え、携帯のメモには彼女の好きなアーティスト名が残った。僕は別室に移動させられ、両隣に怖い大人が座るいつもの絵になった。手持ちの全リラを渡してもうお金はないと伝えたが、カバンを見せろということになる。こんなことはあんまりである、と訴えたものの、聞いてくれない。お前以外のジェントルマン2人は支払った、と。だって、君たちグルじゃない。言わへんけれども。

ついに出てきてしまうEposカード。お前というやつは。じゃあATMに行こうかということになる。わかったが、ちょっと水をくれ。手が震えるので演技しつつ考える。逃げられへんかな。でも場所がわからんねやわ。怖い兄ちゃんが言う「Don't play」なんで演技やとわかるんや「I don't play」考えろ、考えろ、何か手はないか。怖いお兄ちゃん「I will kill you」返す刀で「Don't kill me」お金払うしかないんやろな。。。車に乗り込む。

車乗りしな、店側のなめんなよお前らコラぁ!みたいな追い込みに、大柄の方が、へへえ!とんでもないです!みたいな演技で返す。この大根役者め!ATM到着。それでは下ろします、南無三。パスワードポチポチ、金額入力。つらいなあ。Displayに文字が出る。Insufficient balance。なんと無機質で、慈悲深い表示。残額が不足しています。Eposカード!お前っていうやつは!

ほら見たかい?ないんだよ、僕は貧乏な旅人なんだよ。途端に饒舌になる。大柄の男が言う「Slitなら出来るんじゃないか?」この糞め!なるほど、それではやってみようと、ガソリンスタンドで、何故かこいつの車のガソリンを満タンにする。Epos使えてしまった。

もう1件だけ試していいか。と小さい方が言う。なんと諦めの悪い。では、仕方ない。次のATM到着。さっきの調子で頼むぞと思ってたら、引き落としが出来た。Eposカード。。。お前っていうやつは。もう1回下ろせるか、に、もうええやろ!言うたら納得しておしまい。

元の園に戻ってお別れする。「悪いやつには気をつけるんだぞ」的なことを、あくまで同じ旅で出会った旅行者同士の設定で言うてくる。そうやな、と返したかな。

※知らない人についていってはいけません。車に乗るなんて大胆に過ぎた。脳裏にイランの美しい記憶があったのだろう。旅において、どこまで世界に心を開けるか、どこまで人を信用できるか、というのは大事な問いな気がする。ガチガチでも面白くないし、ザルザルでも危ないし。

3/9(Thu) 南アフリカ人と戯れの日

• 宿が同じだった南アフリカ出身のJohnの動きにあわせて流れつつ(Go with flow)昨日の古傷をビールのアテに飲みます。
• 彼と話した詐欺に関するLessonは以下のとおり
 ✔ 「地元で起こらないことは、旅先でも起こらない」(例. 女の子/おっさんが話しかけてきてお茶しよう?)長年住んできて、色々有り得たであろうHometownでもなかったことが、旅先で都合よくあるだろうか。
 ✔ Friendlyなやつは信用しない「Niceな人間は自分からぐいぐい来ない」
 ✔ 日本語で喋ってくるやつは信用しない(それだけの理由がある)
 ✔ Scam Cityという詐欺に敢えてかかってみるドキュメンタリーがあるから土地固有のもの等は前調べするのもよい。インタンブール編もあった。
 ✔ 「1 mistake shame on them, two mistakes shame on you」(意訳:一度目の詐欺は相手がクソだが、同じミスを繰り返したら自分の恥だと思え)僕は主要もので3度目かなというと、Shame on you.と言われる。

• Johnと一度別れて、建物がイケてるというApple storeに行こうとするものの、4種類ほど交通機関を使って遠出して帰ってきただけになった。まさか2店舗あるとは!
• 宿に戻ってからの記憶なし

3/10(Fri) きちんとした移動が出来た、だけのこと

• 結果的に、朝観光するだけの熱意なし。あと1-2時間が足らない。
• Johnはしきりに空港までの道のりを確認しようとする、あんまり信用されとらへんな。旅のスタイルの差を感じます。
• 高い高い!と文句をいいながら、ビールを1瓶19リラで互いに2瓶飲んで、飛行機に乗り込む。さらばJohn!いざ、エジプトへ!

(以上)


よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。