03. ラオス | あの滝、あの足、あのお尻
読める世界一周 in Laos
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• 期間:2016/10/1 - 10/10(10 days)
• 旅程:ビエンチャン → バンビエン → ルアンパバーン → パークベン → ファイサーイ
• 費用:29,484 JPY
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10/1(Sat) ビエンチャン到着
• 着いた。何より。ビザが有効な最終日に中国を出たことになる、締め切りというのは実によくワークするものです。
• エアポートにてフラフラ。なるほど、今回は地球の歩き方がないのだ。
• なんとなく話しかけやすい旅っぽい人を見つけて話しかける。タクシー相乗りしませんか、と。(後にアメリカ出身のカイル)
• 結果的に、このカイルにひっつくよう過ごした。そして気付いた。ビエンチャン来たことあるわ、と。(1)
(注記)
1. 5年前の2011年に、ベトナム~ラオスの旅をしてた
10/2(Sun) 服の一部消失
• 朝起きて、服を干す前に寝てしまったことを思い出す。干しに行ったが、洗濯機の中にいない
• なんと干されていた。優しい。。。そして気付く。服の一部が灼熱地獄の様相を呈していると。Tシャツ2枚とパンツ1枚が駄目になった模様。なんだか戦友を失ったような気分。さみしさを抱きしめ、ゴミ箱に埋葬した。
• 宿にいたLisaというドイツ人の女の子と話をする。ふむふむ、ミャンマーはいい場所なのね!
• この日は近辺をチャリにて散策。5年前と同じようなことをしている。
• メコンの川沿いを走って、ぐるり旋回、途中で大雨になった
• ミスチルの歌を歌いながら走っていたけれど(1)、雨が激しくなって頓挫。近場のレストランに逃げ込んでお昼を食べた
• そこで働く若い女の子の目線は鋭く、親戚のおばちゃんらしきひとの視線は丸かった、いずれの笑顔もかわいらしい
• 雨が止んで、またチャリで昔見たような場所をまた見る。ラオスの仏像には緊迫感のようなものがまるでない
• 街に戻りしな、ふと道を曲がってから、何か一個寺院的なものを見落としたことに気付いてUターンをしてそこに戻る、この行為すべて、5年前と全く同じような気がして、ハッとした。
• またメコンの川沿いをふらふら漕いで、夕暮れ時にビールを飲んだ(2)。店がカラオケみたいになっていて、ラオスの若者の歌を聞いた
• 店におじいちゃんが一人いて、缶ビール1本で粘っていた。ホールのビアレディ的なお姉ちゃんの扱いは軽く、少し気の毒にも思われた
• 宿に戻ろうとして、道がわからず少し苦労。人に任せ過ぎたかしら(3)
• 明日Vang Vieng(バンビエン)行きのバスを抑えてこれにて終了
(注記)
1. 喉は治っていた
2. Beer Laoはけだし有名。とても美味しい
3. 自分で考えて歩かないと道は覚えられない。人生もそうなのでしょうか
10/3(Mon) Vang Viengは楽園と聞いております!
• バンビエン行きのバスは9時頃だったろうか、上手に乗れた。Lisaとの旅が始まる
• バスは箱詰め。最終的に運転席と助手席の間のような場所に座らされて、お尻が死んでしまった。
• 4時間ほどのバンピーでカービーな山道を経て、バンビエンに到着。ビールでお祝い。ハッピーメニューは頼まなかった。(1)
• バンビエンでは、Lisaのプランにこれでもかと言うぐらい丸乗り。宿は2-3見繕っていたようだ。ドイツ人はカッチリ計画する人が多い印象がある
• クライミングの予定を抑え、この日は特に何をするでもない。またビールを飲んで、宿に帰ってシャワーを浴びた。
• カイルと夜に合流。気のいいアメリカ人は、どことなく慣れない土地にも居心地の良さを醸し出す効果がある気がする
• カイルの中国人の彼女は、決して美しいとかそういうのではなかったが、とても素敵そうな人でした。(2)
(注記)
1. バンビエンはバックパッカーの楽園と呼ばれたりしているが、その理由にこのHappy関連の存在が挙げられる。ふらり入ったレストランにも、普通にMenuの中にHappyセクションがあり、葉っぱ的なものが含まれたやつが廉価に頂けるっぽい。他にも、バックパッカー御用達の宿には、安いウイスキーが「好きに飲めよ」的な感じで置いてあり、非常に開放的なムードがある。
2. その後、いくらかやりとりを持って確信。カイルの目線の高さを感じた。
10/4(Tue) トリップ的要素は、どこにでもある
• 朝起きて、今日はロッククライミング
• 朝の段取りの差がすごい。Lisaは計画的に物事を進める傾向がある。
• ハーネスを装着。8分丈ぐらいのズボンには余り合わないか。なぁに素人のやることさ!
• ボートに乗って、川を渡って対岸についたら、もうここがそうだという。おー、普通の崖的なものかと思ったら、このスキマを登るのね。
• 1本、2本と上手く登れた。2本目降りる際に、調子に乗って、ぴょんぴょん飛んで降りたら、ペアを組んでたLisaが張力に負けて滑り、携帯のストラップがちぎれ、そして多分嫌われた。(1)
• お次は場所を変えて、ちょっと難しいやつ。途中でギブアップ。女子供に負けるとはつらい。This is hard, man.とイギリス人女性が言った。
• 昼飯を食べて午後、再開。ランチあたりからOliverというカナダ人とLisaが始終喋るが、会話には特に加わらず。
• 全てが終わり、OliverはLisaと仲良くなり(Of course)、晩飯の予定を立て、Lisaはシャワーを浴び、化粧をし、少し着飾った(ように見えた)
• カイル、彼女、その友達と会って、適当なレストランで晩飯をとる。クレープを食べてお別れ。
• Oliverの宿で飲んでたところで、Masaya君と会う。少し盛り上がる。変な日本人にも会う。バンビエンまで来るバスで一緒だったタイの女の子にも会った。小さな町です。
(注記)
1. ここでやったロッククライミングは、二人ペアになるリードクライミングという種類のもの。ヘルメット、ハーネス、滑らない靴を着用し、
A. 登る人 : 「Climb in!(いきます!)」 (※)
B. 支える人 : 「Climb on!(任したらんかい!)」
の掛け声で登り始め(※カッコ内は意訳)ある崖なり何なりの特定の箇所まで登ることを目指すもの。途中にはボルトが打ってあり、ロープレのセーブポイントみたいに、セーブしながら上を目指す。Aが登っている間、Bは陸に接地していて、万が一Aが落ちても最後のセーブポイントを頂点にうにゃあってなってロープで繋がれたBの自重で支えられる。Aの体重が重すぎる場合は、Bが地を離れて登って行ってしまうのかもしれない。よくわからない。
※名漫画の「岳」には、クライミング~と書いてあったので、もしかしたらClimbing!かもしれない。誰かご存知でしたら教えて下さい。
10/5(Wed) 疎外感とはこのことか
• この日は自転車を借りて、バンビエンを走り回る。ブルーラグーンというやつがよく知られている。道中の田園風景が美しい。
• 前方でLisaが喋る喋る、横のOliverが返す、僕には聞こえない
• Oliverが地図を見て何かをLisaに告げる、Lisaがそれを了承する、僕はそれを見ている
• ラグーンで泳ぎ、小屋のような場所でOliverが奥で横たわる、Lisaがその隣に横たわる、僕には横たわるスペースがない
• 日本が国際舞台でこんな感じでないことを願った
• こういう「仲間意識」みたいなものは、中国人の方がずっと強いような気がした。いいヤツらやったなぁ。
• Easy riderも別に楽しくなければそれまで、と思う。文句は言えないね。
• 戻ってバスを予約する、90K KIP。Lisaの記憶力が冴え亘る。どこにあるAgencyの値付けがなんぼやったかをピシャリと。
• Oliverがやたらと食べたがったPizza屋で晩飯を。途中抜けて、昨日使ったレストランまで戻ってwifi使って連絡する、これが俺の仲間意識じゃい!(1)
(注記)
1. Masaya君が、明日晩飯一緒に食べましょう~的なことを言うてたのでその連絡など。Pizza屋にはwifiがなかった。てかなんでそんなPizza食いたいねん
10/6(Thu)いざルアンパバーン。いざパバーン。
• 5年前は多分、朝方バスで到着して、その日の夜にまたバスで出たと思う。タッチアンドゴーでもいい!行きたい!と思って、いくつかの寺をぐるりと回ったけど、早朝の托鉢は見れず、夜のマーケットにも長くはいられずで、切なかった思い出がある
• 今回はまだ暗い時分に到着。夜行バスは揺れて揺れて、隣のでっかい欧米のおっさんが飛んできて頭をごちーんと打った。非常にうざい。
• 宿前でTuktukから降りて、Lisaと別れる。一瞬あっと、そして寸分の間をもって納得。それがいいと思う。ここでお別れとしよう。ありがとう!
• 托鉢を見に行く
托鉢
• どこを通るのか、事前にWebで調べた薄い知識で、地図上の場所を目指す。その道中にも、いくらか僧侶を発見する。
• まだ薄暗い朝ぼらけに、集合時間に駆けつけんとするような子供の僧侶。対して、10分も前からじっと待ってるかのような年長の僧侶。彼らは毎朝、どんな気持ちで托鉢をするのだろうか。
• 通りの真ん中に、椅子が並べられていて、僧侶がここを通るのだ、ということがはっきりとわかる。10K KIPだけ払い、スナックのお盆を貰う。(1)
• だんだん夜の帳が明けてくる。隣に座ったローカルピープルの女性が、不案内な僕に、言葉をかけてくれる。
• 彼らはふっと現れる。
• まず、祈るのよ ー 頭の高さで供物を掲げる。一人づつ、僧侶の持つ釜に渡していく。
• すぐにお盆は空になった。もうあげられるものがないなと思っていたら、隣の女性が、お米をくれた。どうぞ、と。もち米だったかもしれない。
• 4時から炊いたお米は温かい。ぬくもりを手に感じながら、少しづつ、少しづつ、分けてゆく。隣の女性の表情は、とても柔らかい。
• To give is to receive. という言葉が現れて留まった。
• 全てが終わって、ゲストハウスに帰ろうと道を少し進んだときに、はっと思う。To give is to receive. 僕は確かに貰っているのだ。なぜか知らぬが感涙した。僕の中には仏心があるのかしらんとも思った。
• こんなに書いたのに、まだ7時にもなっていない。中国の一時期と比べたら歴然の差である。宿に帰りがけにStreet venderで朝ごはんを買った。
• Check-inをするにも早く、眠かったので寝ていたら、Masaya君が到着。
• ほどなく、Saoriさんも。細身の可愛い女性だなーと、最初はそう思った
• 午後ぐらいから、Masaya君と出かけた。彼との金銭感覚、シャッター枚数の違いに少し戸惑いながら、市内を散策。色々とTravel agencyを当たる。
• 見晴し公園で、Saoriと合流。
• Food marketで晩飯を食べ、迷いつつも、翌日のWater fallを予約して、宿で1杯飲んで、おしまい。
(注記)
1. 手ぶらでOK!托鉢セット、と言わんばかりに、托鉢用の供物がカゴに入ったものが売られている。サイズもいくつかある。それを買えば準備OK。あとは坊主に配るだけ。
10/7(Fri)ルアンパバーン延泊
• メイン通りのAgencyの女性は優しく美しかった。いい人は、写真などなくても、記憶に残る。(1)
• バスにて滝を目指す。
• 滝到着。登りつつ、またしてもLisaと再会(!)しつつ、滝の上で水に浸かる。冷たくて気持ちがいい。Saoriの足はすらと長い。
• 一瞬、深くて死にかける。Saoriに助けて貰う。命の恩人となる。
• 滝を終えて、急いでビールを飲んで、バスに乗り込み帰る。
• ここでMasayaんとお別れ。人と別れる時の、ちょっとした安堵は何なのだろうか。
• Saoriと市内をぶらぶら。ニムニムホイ(正しくはフワフワニム)の手前のベンチで、沢山話す。Saoriの今までの仕事のこと、前の彼氏のこと、自分の仕事のこと、そんなこと
• Saoriのこと
✔ 美大卒、九州出身。後に東京、滋賀を経て、現在は大阪にいる
✔ 独身時にやっておきたかったこととして今は東南アジアを旅している
✔ これからのことは、仕事も、結婚も、まだまだわからない
✔ 『可能性って言葉、大好き』
✔ 『何かに出会うための余裕』
• 街に帰ってからは、ずっとたくさんSaoriと話をして、とても幸せな一日が終わる。明日の朝の出発は早い
(注記)
1. 今は雰囲気だけになっちゃった!
10/8(Sat) スローボートは、はっきり言うて暇
• オーストラリア出身のJack Power登場、今思えばJack Bowerみたいな名前。(その後そこそこの長さの日々を過ごすことになるとは露とも知らず)
• スローボートで川登り、すごい眠い、寝てばかりする
• 途中の街パークベン到着、宿20K KIP。オフシーズンは安くて助かります(1)
• 晩飯を食べ、Barで飲んで寝る。特筆事項なし。フィンランド人と知り合う。
(注記)
1. 1K KIP ≒ 13円
10/9(Sun) スローボート最後まで大きな盛り上がりなし
• Huay Xai(ファイサーイ)到着、18時頃か
• Little hostelは8人だけの小さなお宿。そのロビーにLisa発見(!!)。感動なし。(少なくとも相手には)(1)
• 晩飯うまし、いっぱい食べる。オランダ人のおしゃべり、Lisaのおしゃべり、Jackのおしゃべり、もっとこうないんかな。話すこと。
• フィンランド人と再会。彼は速いボートで先に着いてた模様。似たような人間が、似たようなことをしているだけなのだろう。(2)
(注記)
1. 意味のない奇跡と名付けたい。Meaningless Miracles.
2. 何やこの暗い物言いは
10/10(Mon) ラオス編完結
• 9時のバスにギリギリ間に合う。薄っすら気付きはじめたことには、Jack Powerはツメが甘そうだな、ということ。Lisaとはまた違うキャラクター。彼には、どこか、研究室時代の同期だった津崎っぽい雰囲気がある。
• 特に通路故障もなく、ラオスを後にする。2K KIP(25円)が手元に残る。
(以上)
よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。