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【幕間⑤】 問われる余裕と審美眼

クライマックスまでもうあと僅か

流れる季節の真ん中で、ふと日の早さを感じます、と。これまでのところ、期間にして約10ヶ月分の旅の記録を、2月中旬から書き始めて、2ヶ月半程度でお送りしました。ざっくり4倍速ですな。

その気になって読んだら、1週間でもイケるかなというところでしょうか。どうもお疲れ様でした。そんなあなたは40倍速です、と。

もうすぐこの「旅の記録」としての書き物は終わりますが、その次、その次、がどうなるのかが実は一番の見せ所なんじゃないかなと思っています。演目終えたら、アドリブの世界。

どうも幕間(まくあい)です。
※注 この幕間は、基本的な読み物である本編が淡々と進行するのに対し、斜めからチャチャを入れる記事です。一人編集部です。

ついてこれまっか

最近、物事には少なくとも、2つのレイヤーがあるなと思うようになりました。それは「内容」と「構造」であり「具象」と「抽象」であり「個人」と「チーム」であり「素材」と「調理」であり「ソフト」と「ハード」であり、要はそういうことです。他にも色々思いつきますか。

この旅行記は「ソフト(具象)」が弱めです。基本的には、起きた出来事とその感想が、日毎に繰り返されます。ひつこいほどではないでしょうか。この同じFormatなり、繰り返しされるパッケージが、僕が採用した「ハード」になります。

手元の「素材(じゃがいも)」をどんな「調理(シチュー)」で味わせしめるかが「料理の腕前」になるのでしょう。幕間には、食べ物のたとえが頻出しますね。身近に感じて貰えれば幸いです。

謎解きはディナーの後で

経験を通じてのみわかることがある、と言います。「旅中に感じたこと」なんかも、多分に個人的な経験に依るところが大きく、実質的な共有は難しいというか、無理なんじゃないかなと思います。

なぜならそれは僕の感性という曖昧で信用ならないものでかすめ取った世界を、これまた僕の文章という不完全な方法で描写(再構築)しているので、観察のPhase、表現のPhaseと多段階劣化があるのは避けられないためです。そしたらばと、この劣化に対抗すべくは、読者による解釈のPhaseではなかろうか。えいやと丸投げ、人頼み。お世話になります、適当な抽象画書いていい感じに汲み取ってもらう作戦!

てなわけで、今回採用した「ハード」では、基本的な日程・ルート・費用に、ざっくりとした出来事&感想を日毎繰り返す、この単純な繰り返しに、再現性とは言えないものの「なんとなくそんな感じね」とか「意外と大したことないな」とか「こいつまたコレか(自分やったらこうやるのに)」とかを感じて貰えたら、それでよかった。それがしたかった。

「新しい出会い」はこの瞬間にもある

そもそも、どこの馬の骨かも知らん誰かが行った、どこかも知らん場所の、何かもわからんようなコンテンツ自体(自慢)に、僕が惹かれないのもあります。例えば、画面のあなたを旅に誘うものがあるとすれば、それは死ぬまでに見たい絶景写真なのだろうか。違うんじゃないか。日程とルートと費用じゃないか?笑

横道に逸れながら、またよいしょと戻ってきて、と。何が起こるかは予測しきれぬもの、その時その時で、コントロールできないことが沢山起こるのが旅であるし、そこで何を感じるかが大事と、そこで何を感じたかが全てと。そんな感覚が残っています。

だから、あなたが経験する旅は、ここで読む僕のそれよりずっと面白くなる可能性が高いです。それは、五感を刺激する圧倒的な臨場感のバイブスに、あなたの経験というフィルターが魔法をかけて、そこで起きる出来事に人生における意味を付与し、大きな物語のもとに編み上げるからです。

「正しい方向」
もし旅が1杯のビールなら、その「淡麗な喉越し」を表現し、アイツに1杯飲ませてた挙げ句、もう1杯くれ、と言われるようであれば素晴らしい。

僕の書いたものを通じて、例えば、旅してみるんもええかもなー、と思って貰えたならシメシメと。何かあれば気軽にご相談下さい!

早い段階から出会った人がより楽しめるパート

幕間は、色んな文体を試せてよいですね笑。おなじみの定点観測もやっておきたいと思います。ふむ、ハイレベルには全体的にサチってきました笑。Saturate(飽和する)的な意味です。

Fig1. アクセス状況(2019/2/14~2019/4/26:71days)

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1日あたりのView数が、なぜだかこれまでずっと55Views/dayです。不思議。プロフィールの充実や、SNS連携などの基礎戦術はなしに、オーガニックにどこまで出来るものやら試してみた(ことにした)ところ、ひとつの結果として端的にサマると、以下が言えそうです。

Fig2. Weeklyサマリー(2019/2/14~2019/4/26:71days)

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Fig3. 記事別 Weeklyサマリー Views(2019/2/14~2019/4/26:71days)

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※注:週別(Fig2, Fig3)の合計は、全体集計(Fig1)と数字が合わない。
例えば、全体集計でのTotalのViewsは3,888だが、Weeklyでの数字を集計すると4,330になってしまう。システム上のデータ期間にオーバーラップがあるのかもしれない。

言えそうなこと(ここからサマリー
Viewの伸びが単調増加(直線的に推移)◀ Fig2. 左上より
 ▷過去2ヶ月半である程度一定に保ってきた「更新頻度(※)」に単純に依存して「接触回数」が推移したことを示唆しているかもしれない。同じように出会って、同じように別れてを繰り返したような感じか。ここでは、noteの媒体特性と僕の記事特性の両方がそれほど拡散向きでないのも影響している気がする(※更新頻度 ≒ Fig3. 左端列灰色の数字が前回更新からの日数)
 ▷扱うカテゴリとして「世界一周」ジャンルは、耳目を引けそうに思っていたけれど、それなりに埋もれている印象(※間口の段階で、note内のカテゴリや、タグ付け等をきちんと意識してこなかった影響もあるかも)

Likeの伸びはゆるくなった  Fig2. 真ん中上より
 ▷僕が採用した「ハード」での調理は、段々と鮮度なり旨味を失ったか。トータルでランダム試験に近い(%Like/View)で約1%弱の評価。心配!
 ▷ただ若干のフォロワー、否、慧眼の人(と呼ばせて頂こう)も存在するのは良かった。お目が高い。

・記事は、最新から過去に遡る方向に読まれる(仮説) ◀ Fig3. より
 ▷内部の記事間のリンクをどう持たせるかにもよると思うが、11~12週あたりは、順番に過去に遡って読まれた(数字が単調に減る)感じに見える。最後まで辿り着いた人はえぐい量になる気がする笑。
 ▷内部の記事間のリンクを恣意的にこしらえるのであれば、全記事の目次でもあるイントロ(まあ頑張っていかなあかんな、言うてますけれども)を頭に置くなり、或いは、各記事の下に関連記事を人力で2つほど置くなどもあるか。関連記事とか言われても困るか。無理にあれこれ読め読め言われんのもしんどいやろし、今は特に何もしないでいいか。そうしましょう。

%long-tailは伸びてきた  Fig3. 及び Fig.4
 
▷前回の幕間(【幕間④】 旅は人生のミニゲーム)で、「一人あたりの読んだ総記事数」の代替指標となり得るかと期待されたロングテール比率を、記事アップから2週間後以降に読まれたView数(※)と定義して、各週の全View数に占める割合を計算したところ、直近の週では約60%になりました。高くない?(※例 2週目にアップした台湾編なら、4週目以降をカウント)
 ▷記事数が増えてきたら、ある程度自然な方向であるような気もするが、「一人あたりの記事数」×「読者数」=「View数」になるので、上記から「一人あたりの記事数」が増えてそうと仮定出来るなら、右辺がほぼ一定推移(55PV/day)していることからすると、左辺の「読者数」の流入が減ってきていることが示唆される。noteがさらに流行ってきたのかもしれない。

Fig4. Weekly View数比較(Total View vs. 記事アップ2週間後以降View)

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青色Bar:全記事のView数
オレンジBar:アップ後2週間以降経過した記事のView数
折れ線:%(オレンジBar/青色Bar)

いざさらば

僕が書ける国は、あと3カ国で終わりです。淡麗なる牛歩の旅、今しばらくお付き合いを。ちゃかちゃん。

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。