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最高の会社を辞めたわけ

昨日、ヨーヨー(7歳)が突然「ママ、なんでグーグルを辞めたの?」と聞いてきた。

前に、Pokemon Goの会社に勤務する友人(NianticにはEx−Googlerが多い)と一緒に遊んだ時、レベル40越え・レアポケモンてんこもりのフレンドに「ママの友達すっげえ」とキラキラな眼差しを向けていたヨーヨーに「ママたちはGoogleっていう会社で一緒だったんだよ」と説明したから、彼はその名を知っている。

「家族と過ごす時間を大事にしたいと思ったからだよ。ほら、ちっちゃい時は早朝から夕方遅くまで保育園だったでしょ。毎日決まった時間に会社に通っていた時は、ご飯もあんまり作れなかったんだよ。今もそんなに得意じゃないけど、毎日作ってる。たまにおいしいのも作れるようになってきた。それは、家で仕事してるからできる。」

大人に聞かれるときよりシンプルな答え。

「でも、Googleはいい会社なんでしょ?」

と、ヨーヨー。

おや、これはあれだな。ママはGoogleだったとかってどこかで話して、先生だか誰か大人に、なんでやめたのって聞かれたのかもしれない。

「そうだよ、いい会社。ママも2人が生まれてくる前は、毎日会社に行くの楽しんでたよ。でもね、人生のタイミング次第で何がいいかって変わるものなんだよ。今のママは、自分のペースで仕事できるのがいいの。」

「ママは大事なことが変わったってわけだね。」

「そういうこと。」

ヨーヨーが、そんなニュアンスのある会話ができるようになったということが感慨深かった。そして、しばしここまでの道のりを振り返ってみた。

ヨーヨー出産後、いちどはフルタイムで復帰して、一年半くらいサラリーマンを続けたのだ。

過去の爆速の自分と制限だらけの自分とを比べてしまうフラストレーション、育児も家事も仕事もいまいちなストレス。麻薬のような福利厚生のために「ぶらさがリーマン」し続けるオプションも捨てがたかったけど、3度目の流産処置の帰り道で、そんなことしてる場合じゃないと強く感じた。まあ何とでもなると思って辞めた当時は具体的なプランはなかった。なんとなく多くの人に助けられて走り始めた時のわくわく。二人目はもう無理と諦めていたのに、あーちゃんの妊娠がわかった時の喜びと不安。自営は育休取れないことに気が付いた時の焦り。それも乗り越え、よっしゃこれからというところで病気が判明した時は実感がなくてぼんやりしていたけれど、オペして身体的な痛みを得て、突然スイッチが入った闘争心。

こうして振り返るとけっこういろいろあったんだけど、自営も5期目に突入し、今も周囲の人に恵まれていて、仕事が好きで、あの時Googleを辞めた自分の直感は正しかったと思う。

自信をもってヨーヨーの質問に答えられることが、幸せだ。


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