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Iceland Day06. Whale Land

<English follows for the travel tips I found >


From Seyðisfjörður to Akureyri, Driving 435km (5h 30min)

ダイアモンド・サークル

プランの時にかなり悩んだのがこの日の設計。「ダイアモンド・サークル」と呼ばれる北部の一帯には見どころが多く、湖畔の村、ミーヴァトンで連泊する人も多い。

Source: Guide to Iceland

だけど、半年前に手配開始したときにはこのエリアの手頃な宿は満室で(みんなどんだけ早く計画立てるの?!って感じたが)、この後の日程でウエストフィヨルドにも行きたかったので、家族みんなが希望するホエールウォッチングを中心に据えてほかはすっ飛ばし、一日でアークレイリまで駆け抜けることにした。

朝早く6時にチェックアウト。7時頃に名も無い滝の横で用意してきた羊ソーセージのホットドッグを食べた。日本だったら観光の目玉になりそうな立派な滝だったけど、貸し切りだった。

リングロード沿いには滝が無数にあって、1時間走るうちに数十個は目にする。一説には、小さいのも入れるとアイスランド全体で一万を超えるんだって。

★デティフォスの滝(Dettifoss)

そして首尾よく、9時前にお目当ての滝の駐車場に到着。デティフォス(Dettifoss)は、ダイヤモンドサークルの西のゴーザフォス(Goðafoss)とセットで「野獣と美女」に例えられる名瀑だが、どちらか一つ見るなら強そうな「野獣」かなって思って。水量はアイスランド随一の滝。

夏場は東西どちらの展望台にもアプローチできるが、Route 864で行く東側は眺めが良いが悪路だというので、安全をとってRoute 862でいく西側にした。駐車場も大きく仮設トイレもあったが、朝早いからか、人は少なかった。車を停めてから、20分ほど、平たいところを歩く。

殺風景なようだが、よくみると岩かげには小さな花がたくさん咲いている。

滝が視界に入るより先に、ゴーゴーと唸るような音が聞こえ、ついで立ち上る水煙が見えてきた。

滝は、あきれるほど幅が広い。100メートル以上にわたって、ドッドッドッドッって。ちっぽけな人間には目もくれず、ただたゆみなく水が落ち続ける。

滝壺の下は煙っていて見えなかった。もしまた夏に来るなら、4WDを借りて東側から見たいな。

★クヴェーリル(Hverir)の地獄谷

そこから北廻りでフーサヴィークへ向かうはずが、Route862 に戻るところでコンサバなナビがリングロードへの回帰を指示したため、うっかり南廻りに向かってしまった。

まあ、いいかって感じでそのまま進むと、大きな駐車場に車がたくさんとまっているのが見えた。なんだろう?ちょっと寄ってみよう。

それが、ミーヴァトンの観光の目玉の一つ、クヴェーリル地熱地帯だった。

くさーい!と騒ぐ子らに「硫黄の匂いだよ」と教える。アイスランドと同じ火山・温泉大国の日本人なら、みんなどこかで知っているあの匂い。

草津や別府や雲仙にもあるよね、地獄谷。ただ、こちらはスケールがでかい。匂いもきつい。

あちこちでボコボコ、シューシュー。見渡す限り草一本ない黄色の大地に黒い川が流れている。剥き出しのサルファーの結晶もある。日本のように立ち入りを阻む柵はないが、変な足跡をつけないように、みんなが歩くところを歩く。

そしてこのあたりからだんだん晴れてきて、午後のホエールウォッチングへの期待が高まる。

★フーサヴィーク(Húsavík)でクジラを見る

アイスランドでクジラを見たければ、レイキャビクでもアークレイリでもいいんだけど、特にフーサヴィクは「ホエールウォッチングのCapital首都」と言われ、外洋に出やすく、夏のクジラ遭遇率100%なツアーも多い。これだけはだいぶ前から予約して、旅の中盤のハイライトとして楽しみにしていたのだった。

港の無料駐車場から歩いていくと、マリーナの向かいにホエールウォッチング業者がずらりと軒を並べていた。そのなかに、名前が気に入って予約した「Friends with Moby Dick(モビィディックの仲間たち)」の営業を確認して、一安心。

モビィ・ディックとは、古典小説「白鯨」にでてくる凶暴なマッコウクジラ。1830年代の出版時には全くウケなかったけど、20世紀になって爆発的に売れた。私が巨大海洋生物の話にワクワクするのには、子供の頃に何度も読んだ絵本「モカ・ディックのはなし」(白鯨と同じモチーフを使ってるけど全く別の話)が原点にあるかもしれない。

待ち時間を潰すため、反対の端っこにある、クジラ博物館に立ち寄った。

博物館に入らなくても、綺麗なトイレがあり、ちょうどいいお土産物屋さんも併設されていた。いろんな種類のクジラを紹介する博物館は30分で見るのにちょうど良いくらいで、ホエールウォッチング参加者は業者名を告げると少し割引があった。

いよいよツアーの時間!防寒の分厚いつなぎ服を借してくれるのを着込んで乗り込む、可愛い船。快晴。無風。クジラ日和!

「今日の昼まではずっと雨だったんですよ」と、見張り台から素敵な声でガイドしてくれるのは、ポルトガル出身という、海洋生物学者の女性だった。

だけど、最初の1時間くらいは、海面スレスレに飛んで狩りをするパフィンばかり見ていた。それはそれでこの季節だけの人気者なので、みんなよろこんで見ていた。双眼鏡、大活躍。

でも、こんなに広い海でほんとにクジラに会えるの?と、みんなが不安になりかけたころに、見つけた!ザトウクジラがいたよ!

クジラは魚ではなく哺乳類なので、定期的に水面に浮上し、潮を吹き、新しい空気を肺に入れるときに背中を見せる。そして再び潜水する際にクルリンパッ!と尻尾を持ち上げる。

一匹みつけると、次はこの辺に浮いてくるという予想を立てて先回りし、数十分間「近くに出るかな?!」と待機する。

ホエールウォッチングにはある種の気長さがいるものだと知ったが、クジラを待つ間にストーリーテラーのガイドさんがゆったりとした口調でクジラにまつわるいろんな知識を話をしてくれた。

たとえば、ザトウクジラの尻尾の内側の模様は、人間の指紋のように、個体ごとにユニークなんだって

実際この日に2匹みつけたクジラの尻尾は、ひと目見て違う個体だとわかるものだった。マルイルカも数頭見たが、反対側にクジラが出るとみんな「わー!」とそっちに向いちゃうのだった。みんなクジラファンなのだ。

クジラは必ず浮上するので、その一匹をおさえたら何度も観察のチャンスがある。写真は撮りそこねたけど、かなり近くではっきりみることもできて大満足だった。

そのうえ、3時間くらい海上にいて港に戻ると、なんと年に一度のお祭りが始まっていて、船頭さんの子どもたちが「パパ、遅い!」と待ち構えていた。

薄着のジモティーがぞろぞろ出てきていて、ホットドッグやビールの屋台に並んでいる。小さな移動遊園地のアトラクションには子供たちの大行列。

  

ガイドさんが「アイスランド人ウォッチングをするなら今日ですよ!」と言っていたとおり、家族全員が舞台に上がってると思われる、ゆるくて楽しそうなのど自慢大会もやっていた。

たけど屋台の裏に抜けると、そこには澄んだ眺め。なんて美しい港。

痛恨!温泉行き損ね

そこで一つ失敗をした。その足ですぐ近くの地熱温泉に行けばよかったのに、

お祭りで混んでるかもね、お風呂上がってから運転しなくていいほうが楽だし…と心が揺れて、1時間ほど移動した先の、アークレイリの宿の近くにあるフォレスト・ラグーンに行こうと考えたこと。

遅くまで営業しているから大丈夫と思っていたが、車で向かいながらいざ携帯から予約しようとしたところで、近い時間はもういっぱいで、空きのある7時以降は子供は予約できないことが判明した。早く寝なさいってことか。そこまで調べてなかった!

夕食や洗濯のタイミングも考え、この日は温泉を諦め、代わりに翌朝公営プールに行こうとなったんだけど…やっぱり行きたかった…温泉。

なお、フーサヴィークとアークレイリの間にはショートカットできる長い有料トンネルがある。ウェブから簡単に事前払いできるけど、これを忘れると後で何倍もの金額を請求されるので気を付けて。

Tips from Day 06

Diamond Circle

Mývatn area is popular for its plenty of attractions, and is called "Diamond Circle". However, you'd better book everything in a year's advance if you want to stay there. I arranged the trip six months ago and decided to pass through this area to Akureyri in a day. It was partly due to the fact we prioritised the West fjord in the later Itinerary, but also the difficulty of finding affordable accommodation in Mývatn.

Instead, we booked a whale-watching tour in Húsavík. It was definitely the highlight in the middle of our journey. We also visited the huge waterfall, Dettifoss, and the hellish geothermal field Hverir on the way. Both deserved the long drive.

Húsavík

In Húsavík, the capital of whale watching, we have no regret about our choice of "Friends with Moby Dick" among many providers. Our guide, Hanna, was a great storyteller with a tender voice. We saw two humpback whales, some white-beak dolphins and many puffins. After the prolonged rain, the air was clear, the waves were calm, and it was a perfect day for whale watching.

When we returned to the marina, it turned out that it was also a perfect day for "Icelander watching" too! It was their annual festive day, and the marina was full of happy locals hanging around, queuing rides, and singing on the stage.

At the end of the day, we tried to book the Forest Lagoon on the way towards Akureyri, then found that children are not allowed to book slots after 19:00. We should have been directed to the Geosea bath in Húsavík instead, but it was a bit too late in any way. Nevertheless, it was another unforgettable day of our trip.

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