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むりょうたいすうの男

最近のヨーヨー(6歳)、夜寝る前にあーちゃん(3歳)と「たたかいごっこ」をやることが多いのだが、

ポケモンにはまってるので、少年ポケモン、ノーマル・格闘タイプ!とか、赤ちゃんポケモン、ノーマル・フェアリータイプ!とか、最初に「やあやあ、われこそは」という感じに名乗り合い、交互に「シャドウクロー」とか「インファイト」とか、大声で技の名を叫んで、シュッ、ドカッ、こうかばつぐん!とか、まあ実況しながら跳ね回るのだ。暴れ回るというか。

妹は「金切り声」とかいまいちかっこよさに欠けるけど確かに本人らしい技を与えられていて、自分のターンが来るとでんぐり返しとかしながら「かなきりごえーっ、ギャー!!」と応じている。

が、直接のボディコンタクトはない(相互に激しく動いてたまに斬りつけたりカメハメ波的な?ポーズをとる)あたりが、ファイトというよりダンス。ガチでレスリングとかお相撲とかやってた(よね?)昭和世代と違って、AR(Argumented Reality)世代だなあと思ふ。

で、先日。

朝から低気圧でグルーミーな私が、起き出してきたヨーヨーに「おはよう。ちょっとギューさせてよ、エネルギーちょうだい」と言ったら、

ヨーヨーはまだむにゃむにゃした感じのままで、「うん、いいよ!あのね、ママ、人間は900までエネルギーためられるんだけど、ぼくうっかり寝過ぎちゃったからいまむりょうたいすう。だから、半分あげるよ」と。

無量大数!すごい言葉知ってるなあ。ぎゅってしたら、ほんとに元気もらえた気がした。

にしても、君は優しい。この優しさを、強さを、大人になってもなくさないでね。


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