子供たちの ZOOM会

毎朝6時に起きるあーちゃん(もうすぐ3歳)にあわせて、私は日曜日も7時には朝ごはんを作り、8時には子供たちと一緒に食べ終えます。

そこからヨーヨー(もうすぐ6歳)お楽しみの「仮面ライダーゼロワン」が始まるまでの1時間はいつも適当に遊ばせているのですが、今朝は思いつきで、出入り自由なZOOM部屋を開いて保育園のママ友にLINEで告知してみました。そしたら、やっぱりみなさんこの時間を持て余しているようで、気付いた人からポロポロ参加してくれて、最終的には5組のお友達でワイワイな会になりました。

親ではなく幼児が主役のオンライン会がうまくいくかなあと最初半信半疑ではあったけれど、おもちゃの見せっこで「ステゴサウルスもっている?」「持っているよ!他のは何を持ってるの?ぜんぶ見せて!」とか、「このヘリコプター作ったんだ」「レゴ?すごい、かっこいいねえ!」とか、グダグダながらもなんか楽しそうにしていました。小さい妹弟たちは、その後ろで、なんとなく自分のおもちゃを持ってうろついてました。このところ、保育園も登園できずに一緒に遊べてないからね。

親は皿洗ったり洗濯回したりしながらでも、割と手離れ良く勝手に盛り上がってくれる感じだったので、テレビの大きい画面にキャストして、カメラの場所を工夫すれば、出入り自由でお友達とお喋りできる「窓」になりそうです。時間を決めて定期的にやろうかな。

このように各自が家にこもったままで外界とのコミュニケーションを維持できるのはテクノロジーのお陰だなと思います。

でも一方で、育ち盛りの子供のコミュニケーション・チャネルを聴覚と視覚に縛ることが不安でもあります。

本来人間は、全身を使って世界を感じたり伝えあったりする存在です。疫病が問題にならなければ、私たちは街を歩いていろんな匂いや気分を受け取ったり、小さなテーブルをはさんで何時間も話したり笑ったり、握手をしたりハグしたりして、あっという間に密林の奥や小さな離島にまで行き渡る呼気の交換をしていたわけです。

そもそも都会の子育てって、田舎町で近所の自然に放牧されて友達と泥んこになって遊んでいた自分とは全く勝手が違う。オオイヌノフグリの花を掌に集めて投げるしあわせも、てんとう虫を捕まえたときのクッサい匂いも、雨上がりの土で作る泥団子の手触りも、日常の中には望めないので、どう育てたらいいかわからないなあと悩んでいました。

だけども、世界中の人間がちょっと息を潜めている間に、空気や海は清浄になり、他の動物たちが生き生きしているというニュースも目にします。

インドからヒマラヤが見えたとか、ベネチアの運河の水がきれいになったとか。今回の厄災とは関係ないけど、人が立ち入らなくなったチェルノブイリが動物の楽園になっているっていう話もあるしね。

どっちが厄災かよって話ですが、私は人間なので、やはり、動物である人間が本当に幸せに生きていくのに必要なことってなんだろうって考えます。

人類規模で日々の活動が制限されるこの期間。

当面は開き直って、デジタルテクノロジーを最大限に活用していく一方で、中長期的には、我が子たちは五感をフルに使って世界の美しさを捕まえる喜びを教えたい。そのために大切な環境・・・一部は、実は既に忘れられ失われかけていたかもしれない何かを取り戻すために、自分が何をできるかを、考えていきたいと思います。

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