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いつもいっしょ

4歳のあーちゃんの最初の相棒は、いるかのフィン。1歳の時に、当時3歳だったヨーヨーのぬいぐるみのドルが欲しくて、同じものを買った。数年後にはお兄ちゃんがぬいぐるみを卒業して2匹とも自分のものになったのだが、サイズアウトしたベビー服を着せ、おくるみでねかせつけ、おもちゃのベビーカーにのせ、旅行にも同伴するお気に入りだったため、薄汚れては何度も洗い、しっぽに穴があいても縫い直してきた。

表題写真は、新幹線で昼寝するあーちゃん with フィン

が、親としては、もういいかげんくたびれているから今回渡英の機会にバイバイしようというつもりでいた。

が、「あのおもちゃは?」「ロンドンに送ったよ」という会話を何度か重ねるうちに、ロンドン行きの荷物に入れなかったってことはつれていくの?と気づきかけたあーちゃんに詰められ、いや、もういっぱいあそんだからお別れしたらどうかな、と、正直に提案したら、

あーちゃんは、二匹をぎゅうっと抱きしめ、号泣してお別れを拒んだ。

で、困ってるんだ・・・ということをママ友に話したら、

「その気持ちわかる。私は実は病弱でよく入院する子供だったけど、寂しい夜にも心の拠り所だったぬいぐるみは、ぼろぼろになっても捨てられなくて実はまだ持っている」なんて、想定外の物語が返ってきてしまって、

なるほど、慣れない海外暮らしのなかで、ドルとフィンがあーちゃんの涙をぬぐうことがあるのかもしれない・・・しかし、持ってくにはワタが偏ってモコモコすぎる。モコモコすぎて、もはやイルカだと識別しかねる物体になっているが、これはなおせるのだろうか・・・

と、ネットで「ぬいぐるみの修理サービス」などを調べていたら、ワタのつめ替えの手順のサイトを見つけた。

それで、「ぺちゃんこにしたら、手荷物の隙間に突っ込んでいけるかも!」と思いついて、ワタを抜いて洗った二匹がこちら。これなら、重ねてクルクル丸めて隙間に突っ込んでいける。

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ロンドンの手芸屋さんで綿を買って、詰めて、手縫いで直してあげる、とあーちゃんに約束した。

そんなことやってるから、もう出発まで1週間を切ったのになかなか物事が進まない。やばい。

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