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前向き



俺は散歩が好き。
だって昨日と同じ道を歩いても必ず何かが違う。目の前に広がる光景も人によって見え方が違う。生き方によって感じ方が変わってくる。そう考えると不思議な気分になる。

視力が悪い俺の目ん玉で見る景色は、視界がぼんやりしとる。ぼんやりとした毎日を過ごしとる俺にはお似合いの目ん玉だ。





空を見上げる。
雨が降ってきたと思ったら、
空に吐いた唾が返ってきただけだった。





人は生きれば生きるほど現実を知る。
見たくもないものを見ることになるし、
知りたくないものも知ってしまう。

昔の恩を返したい人がおるのに
恩を仇で返した経験が俺を縛ってくる。





知っとる?ゴキブリは死んだ後もなお、少しの間、触覚が蠢く。俺は世の中に希望を見出せずに絶望する。現実から目を逸らすには、視力が悪いくらいが丁度いい。そうじゃろ?





ふと気を抜くと、当たり前や普通の日々ってなんなのかを考えてしまう。

昔を振り返ると悲劇みたいな過去を思い出してしまうけど、悲しい過去や失敗した経験は無駄なんかじゃなくて、それは手を差し伸べて未来に導いてくれる。





やっぱり文章って魅力的。
思ったことを書いていれば気持ちが昇華されて
絶望を希望に変えられる気がしてくる。
書きたいのは、重い言葉よりも想いの言葉。

鉛筆を持つ手に目を落とす。肌に浮かぶ血管が青白くて綺麗。俺はしょっちゅう過去を振り返ってしまうけど、前を向いて歩きたい。

目ん玉が顔の前についとる理由は、前向きに生きる為なんだって、本気で信じとる。





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