【食道アカラシア(序)】はじめに

2019年10月29日、昭和大学江東豊洲病院にて2泊3日の検査入院の結果、「食道アカラシア」の診断を受けた。

十年来、生活に著しい支障をきたしていた病気。当初の診察先、2軒め、3軒め(という感じで診察先を変えてきた。詳細は以降の記事で)の医者に、いずれも「逆流性食道炎」と診断され、投薬治療を続けるも改善の兆しが見られなかった病気。毎晩のように枕元が吐瀉物で汚れ、吐瀉するたびに睡眠が中断されて慢性的な寝不足にさせられていた病気。自分でネットで症状を調べて症状が酷似していたが、「まさか自分が「10万分の1」の確率に当たるなんてことはないだろう」と、医者に言い出せなかった病気。

そんな自分を苦しめた病気の正体が、ようやく明らかになった。発症原因は不明なれど(そう、いまだに原因は解明されてないんです)、暫定的な対処方法はある。(症状にもよるが大抵の場合)ただちに命の危険を伴う病気ではないにせよ、日常生活を妨げる病気を放置しておく筋合いはない。

という訳で、2019年12月某日、内視鏡下筋層切開術(POEM)を受ける運びとなった。

本コンテンツでは、わたし自身の身に降りかかった(だって原因不明なんだから。予防とか無理)「食道アカラシア」という病気との闘いの記録を書き記したい。稀な病気であるからこそ、実際に罹患(りかん)してしまった方々や、同じような症状に苦しみながら「何の病気かよく分からない」まま誤診され遠回りの治療をされている方々などの、状況改善の手助けに少しでもなれれば、という思いと共に。

ただまあ、「闘病記」みたいな重い感じにはしたくはないし、性格上、そういう風にはならないだろう、とも思う。ネットで拝見した限りでは、同じ食道アカラシアの患者さんでもいろいろ個人差があって、とにかくつらくて大変な方もいらっしゃるようだけど、わたしは比較的普通に日常生活を送れていた部類に入るようだし。食事を胃に押し込むために毎回多量の水分(1リットルくらい)が必要だったり毎晩もどすので眠りが浅かったりたまに激しい胸痛を感じたり激痩せ(5年で10kg落ちた)したりとその程度のことで…… って羅列したらけっこうそれなりに酷いなやっぱり。ともかく、読んでそれなりに楽しめる雰囲気は心がけたい。人生は可能な限り楽しく生きなきゃね。

なお、名前の「宇熊」は仮名。本名は非公開。ネット上には(ってことはリアルでもってことだけど)いろんな類の生き物がいるので、実名バレして家族や友人知人に迷惑がかかる可能性は避けたい。無責任に他人を誹謗中傷するつもりもないので、当面このままで。問題があればそれはそのとき考えよう。そうしよう。

#日記 #健康 #記録 #アカラシア

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