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一時帰国とロシアの報復攻撃

2週間の一時帰国を終えてポーランドに戻ってきた。
3月末よりポーランド・ワルシャワにて退避生活を送っており、滞在期間が既に半年を越えたことから(90日を超える前に一度国外に出て入国している)、当地でのVISA取得が必要となっていたもの。

●ロシアによる報復攻撃(10月10日)
早朝ワルシャワに戻ってきたが、このタイミングで、ロシアは数日前に行われたクリミア橋の爆破に対する大規模な報復攻撃をウクライナ全土に開始していた。
我々の本社があるドニプロ市も10月10日だけで12発以上のミサイル攻撃を受けており、インフラ施設、集合住宅、公共交通機関等が損傷したとのこと。
ワルシャワの空港到着が朝6時。空港到着時にこのニュースを見て、直ちにワルシャワのオフィスに直行し、現地スタッフと交信しながら安否確認を行った。
今回被害のあった場所はスタッフの自宅から離れていることもあり(ドニプロ川の左岸が主な被害場所であり、スタッフ全員の住居は右岸に集中)、とりあえずスタッフ及びスタッフの家族全員の安全を確認することができた。
一方で、変電所への攻撃により一部電気が不通となるなど生活への影響はかなり大きく出ているとのことから、ここ数日は状況を注視することで業務再開も様子見とした。

東京本社へ安否確認の連絡を行っている際、鉱山現場の安全担当スタッフから5日間の休暇申請が届いた。
各地から被害が報道されている中での申請であったことから、普段は理由など滅多に聞かないものの気になり事情を確認したところ、12歳の娘が小学校で遊んでいる際に足を骨折してしまい、急遽ポルタバ市(自宅から100kmほど離れた都市)の病院まで行って手術を受けることになったとのこと。入院も必要なことから1週間の休みが欲しいということだった。
ウクライナ全土への報復攻撃が継続している中での移動となることから、気を付けるようにとしか言えなかったものの、午後になって連絡があり、ポルタバ市の病院は、電気の不通により患者の治療が制限されており、手術は明日以降に延期せざるを得ないと言われたとのこと。
*翌日、再度状況を確認したところ、空襲警報が断続的に出されており、空襲警報が出されている時間は、急を要する重篤の患者以外の治療は医師も含めてシェルターに避難する必要があり手術はできないとの説明。夕方時点でまだ手術の予定が立っていないとのこと。

●一時帰国のお土産
浦安名物であるTokyo Disney Resortのお菓子を購入してきた。
自宅が浦安市のため、成田空港へはTokyo Disney Landのバス乗り場からバスで向かうことが多い。本社勤務の際には、海外出張時の精算が出発地かつ到着地が何れもTDLとなっていたことから、精算担当者から「なぜTDLからの直行・直帰なのか?」と言う質問を受けたものだ。
このTDLのバス乗り場の側にDisney Shopがあり、スタッフの中には小さな子供もいることから、きっと大きなハズレはないだろうと思い、お土産の定番であるチョコクランチを人数分買った。
ワルシャワでスタッフに渡したところ、ディズニーランドは死ぬまでに絶対に一度は行きたい場所の一つだと教えてくれた。
東京近郊に住んでいると、そう思うことはほとんどなかったが、夢の国であることはウクライナにとっても変わらず、あえて言うと「遠い夢の国」となっているようだ。
平和の象徴とも思えるディズニーランド。ウクライナ人の家族が早く行ける日が来ることを切に願う。

お土産のチョコクランチ

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