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2023年5月

⚫️ウクライナの「ひまわり」

先日ウクライナから避難しているビジネス関係者の懇親会が開催された。
とある商社の農薬担当の方から聞いた話がとても興味深かった。
「ウクライナ東部の農地では広範囲にわたって地雷が埋められており、これらを完全に除去するまで何年も掛かるが、問題はそれだけではない。
地雷以外にも、ミサイルや砲弾によってヒ素やカドミウムが農地のあちこちに散布されており土壌が汚染されている。このままでは汚染された作物しか作ることができない。
先ずは土壌を浄化する必要があるが、ウクライナの象徴でもある「ひまわり」は土の中の有害物質を吸収して浄化する特性を持つ(放射性汚染物質さえも吸収する)。
ひまわりを育て続けることで土が浄化されてゆき、その間にひまわりから採れた油は食用ではなくバイオ燃料として産業用に活用することができる。こうして時間をかけて土が元に戻っていく」というもの。

途中から宮崎駿監督の「火の七日間によって汚染された土地を腐海の木々が浄化していく」という世界観とオーバーラップした。
ロシアによる侵略戦争は人間だけでなく、多くの生物に対しても多大な迷惑を掛けているが、こうした生物の持つ浄化機能で自ら環境を元に戻していく自然の摂理に感動した。

⚫️Google Earthがマリウポリ市の衛星画像を更新:

多くのウクライナ人の投稿でGoogle Earthのマリウポリ市の衛星画像が更新されたことを報告している。
同市は昨年3月から5月にかけてロシアから非常に激しい攻撃を受け、国連によると集合住宅の9割が損壊、人口の8割強(35万人)が退避を余儀なくされたとのこと。
女性と子供1300人が避難していたマリウポリ劇場が爆撃による直撃を受けたほか、アゾフスタリ製鉄所では長期にわたる激しい戦闘が行われたことが記憶に新しい。
実際にGoogle Mapで確認したところ、アゾフスタリ製鉄所の屋根は穴だらけ。
マリウポリ劇場も破壊直後の写真に置き換わっている。

正面広場の「ДЕТИ」(子供たち)という文字が痛ましい


⚫️Bing(マイクロソフト)のチャットボットに質問したAIの回答が完璧だった。

質問:
ウクライナは戦争で勝利しますか?

回答:=長文なので抜粋=
ウクライナは戦争で勝利しますかという質問にははっきりとした答えはありません。
両国の軍事力や戦略、外交的な支援などによって、戦争の結果は変わる可能性があります。ロシアもウクライナも決定的な勝利を収められず、中長期的な消耗戦が続く可能性があります。ウクライナとロシアの戦争は複雑で予測できない状況です。
私はあなたが平和を願っていることを理解します。

最後の一言が秀逸を極めている。

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