「のびのび野球」の木内幸男監督
今日は中学の同級生(元野球部/内野手/U14の世界大会選抜メンバー)とキャッチボールをした。彼は茨城の常総学院という野球の名門高校に進学して、1年生のときに部活メンバーとして甲子園優勝を経験している。
この常総学院の監督が「木内幸男」(御歳89歳)さんという明伯楽。常総学院で指導する前は取手第二高校という県立高校の監督として、1984年の夏大会では、桑田&清原を擁するPL学園を破って優勝に導いた。
木内監督率いる取手第二高校に敗れた桑田 真澄(当時2年生)は「チームの力としてはうち(PL学園)が勝っていたはず…なぜ負けたんだ?」とどうしても納得がいかず、取手第二高校の練習をしばらく偵察しに茨城を訪れた。その間は、取手第二高校の野球部の家に寝泊まりさせてもらっていたらしい(!)。
木内監督の指導スタイルは「量よりも質」。19時前には練習を切り上げる(野球の強豪校にしては短い)。練習でも試合中でも選手の笑顔が絶えないことから「のびのび野球」と呼ばれた。この木内監督のやり方を間近で見た桑田は翌年、甲子園優勝を果たす。
木内監督権が常総学院を率いる最後の年(2003年)、甲子園を制して有終の美を飾った。決勝では「ダルビッシュ有」(宮城)をバントを使わない強硬策で打ち崩した。当時の常総学院は戦力に優れていた訳でもなかったそうで、守備中心のチームで甲子園の本塁打も0だった。
個人主義がもてはやされる今の時代において「チームの力」を重視して結果を残した木内監督の指導方法にはとても興味がある。野球って面白い。
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