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人が死なないミステリー

ミステリーといえば、大抵の場合人が死にます。

でも、私が書きたいと思っているのは人が死なないミステリーです。

人が死なないなど、ミステリーとして物語は成り立つのでしょうか?はい、成り立ちます。現に人が死なないミステリー小説はいくつか存在します。ミステリーの物語だからと言って、必ずしもそこに「死」が付きまとう必要はないのです。

では、人が死なないミステリーとは、いったいどんなものなのでしょうか。

たとえばの話ですが、自転車泥棒を題材としていてもいいですし、寝て起きると部屋の家具がなぜかずれている、なんて語りから始まって、謎を解いていくのもいいと思います。

そこにトリック(仕掛け)があるのなら、ミステリーとして成り立ちます。

私は小説を書いて公募に作品を出しています。

今は恋愛・ヒューマンドラマ・コメディなど、そういったジャンルのものを書いていますが、もともとはホラー・ミステリーを書きたくて、本格的に小説を執筆するようになりました。初めて出した文芸公募もミステリー専門でした。

向いていないのはわかっています。

それでも、書いてみたいのです。

初めに出した作品も、人が死なないことを目標として作品を書き上げました。今になって思えば、まったくミステリーの体を成していないので落選は確実だったのですが。

今年もその公募に作品を出そうかと考えています。構想は既にあり、書き始めています。締め切りは三月末。原稿用紙三十枚から五十枚程度の短編なので、普通に書き上げることは出来るでしょう。

それでも、自分の考えたミステリーが、ちゃんとミステリーとしてそこに在るのか。不安ではあります。

なんとかして、選考を通過してみたいものです。


人が死なないミステリーで。

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