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役に立たない考え方 10リスト

 10年程前になりますが、イギリスで、「ストレス・コントロール」のクラスを受講したことがあります。
 
 当時、私の落ち込みが激しく、うつ病ではないかと思い、GP(かかりつけの医者)に相談しました。
 
 ちょうど運よく、専門医のカウンセリングを予約することが出来ました。(通常は予約が難しいのです)
 
 そのカウンセリングも、とても素晴らしかったのですが、カウンセラーの方が、「ストレスコントロール」のクラスを薦めて下さり、せっかくの機会だからと、集中的に夜間クラスに通いました。とても充実した時間を過ごしたものです。
 
 単なるハウツーを超えた、イギリスの精神医学の最先端の情報などがふんだんに盛り込まれ、とても有意義な事を教わりました。
 
 その後、私の落ち込みは、聖書を読み、クリスチャンとなることで、全く消えてしまいます。
 
 しかし、精神的に一番辛かった、何も頼れるものがなかったあの時、GPの医師、カウンセリングの先生、ストレスコントロールの講義は、私にとって、慣れない他国にあって、心の灯のように感じられました。
 
 その講義は、非常に洗練されており、メモ書きとして、いつか残しておきたいと思いました。
 
 今、世界の状況が大きく変化していく中にあって、人々のストレスは、さらに増していくのではないかと思われます。
 
 その中にあって、皆様の心の支えとなる、一つの情報ではないかと思ったのです。
 
 今回は、「序論」として、いかに誤った、極端な思考方法が、社会生活において、自分のストレスを自分で大きくしているかのリストをご紹介いたします。
 
 私は、このリストを初めて見た時、「全部自分に当てはまる!」と大笑いしました。全ての方が大なり小なり、どこかご自身に当てはまる感じがすると思います。

 リストを見る時は「何%位当てはまるかなあ」や、どんなケースで自分がその思考法を行っているかをチェックします。
 
 ご興味ある方は、以下の資料をご覧下さい。皆様にとって、有意義な情報でありますように。

役に立たない考え方リスト

(Unhelpful Thinking Styles)

①   白黒で考える (All or nothing thinking)

文字通り、全ての可能性を0%か100%で考えてしまう
 もし私が完璧でなければ、失敗者だ
   正しくやれなければ、やらない
 


②   既存の知識だけに頼る (Mental filter)

一定の既成事実だけに注意を払う
自分が信じている事だけしか見えず、他のやり方が見えない
失敗だけが見え、成功する可能性が見えない
 


③   結論にすぐ飛びつく (Jumping to conclusion)

これには2種類のタイプがあります
 ・相手の心を読む(読んだつもりになっている)
 ・未来に起こることを予想する(予想したつもりになっている)
そしてそれは必ずしも正しい見方とは限りません
 


④   感情に縛られる (Emotional reasoning)

感情と思考が一緒になっている状態
または、思考よりも感情が優位に立っている状態
 恥ずかしいから、私は間違ったに違いない
 


⑤   先入観で物事や人を見る (Labelling)

自分や他人にラベルを張る
 私は負け犬
  私は生きていても役立たず
  あの人たちって礼儀知らず
  〇〇人は怒りっぽい
 

⑥   極端な抽象的思考 (Overgeneralising)

たった一つの経験で、それが全てのケースに当てはまるように考えてしまう
 全ての事がいつも上手くいかない
  良いことなんて絶対起きない
  〇〇県人は△△だ
 


⑦   ポジティブ思考を無視する (Disqualifying the positive)

良いアイディアや、前向きな思考を無意識に打ち消してしまう
 そんな良い事起こるわけない
  あれはたまたま上手くいっただけ
 


⑧   バランスを崩した見方 (Magnification & minimisation)

小さな事にこだわりすぎて大きく考えたり、
逆に大切な事を小さいこととして見過ごしてしまう



⑨   ねばならない思考 (Using critical words)

「~でなければならない」、「~しなければならない」がたくさんあり、
そしてそれらはもちろん全て完璧にはこなせません
だから、いつも罪悪感を感じている状態になります
常に失敗している感じを持ちます
それを他人に向ける方は、他人にフラストレーションを感じさせています
 


⑩   全ての出来事を自分の責任と感じてしまう (Personalisation)

客観的には自分に関わりのない事なのに、自分を責めたり、責任を感じてしまう状態
それが他人に向くと、自分に責任があるのに、他の方に責任をなすりつけているかもしれません
 地震などの自然災害は、その方の責任ではないのに、災害時に、なぜか何も出来ない自分に罪悪感を感じるなど

(リスト終了)


 いかがでしたでしょうか?それでは講義の具体的な内容は、今後、少しずつ公開していきたいと思います。お楽しみに。


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