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イギリスでの小学校初日 英語はどのくらいで話せるようになる?我が家の場合①男子の場合

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回はようやく、なんとか入学したイギリスでの小学校。
前回の記事で入学のプロセスについて書きましたが、今回はいよいよ登校初日から始まりどのくらいの時間が経てば英語を話せるようになるのかや、最初のころの学校生活の様子についての記事です。第一弾は息子の場合です。皆さんの参考になれば嬉しいです。


さて前回までの話の通り、入学のテストを受けて、無事に入学しました。今回は我が家の子供たちが どのくらいで英語を理解して、話せるようになるのかについて書きます。まずは息子からです。

登校初日は相当ドキドキして、学校に子供たちを送り届けました。当然ながら英語力ゼロの子供達です。妻が夕方前の迎えの時間にドキドキして学校に行ってみると、あっけらかんと「楽しかったー」と言って帰ってきました。うちの子供たちは英語力ゼロですので、何が楽しかったのかと思い、「先生やクラスの子達が何言っているのか分かるの?」と聞くと息子は「全然分かんなーい」と。

でも「隣の席の子が色々と助けてくれた。昼ご飯の時間も一緒にカフェテリア(食堂)に行って食べた。休憩時間はみんなで校庭でサッカーした」との事。本当に楽しかったのかと訝しげに思っておりましたが、本当に楽しそうな表情で学校の出来事を話してくれたので、親としてはとりあえずホっとしました。

2日目以降も嫌がらずに学校に行き続け、2か月くらい経ったくらいの時に、「先生が何言ってるかわかる?」と聞いた時も、「うーん、全然分かんなーい。でも周りの子が何をしてるか見てたら、なんとなく分かる。」との事でしたので、その意味では低学年の場合は英語力というか言語のコミュニケーションはそこまで心配する必要ないのかなと思います。一方で男の子の場合に大事なのは、スポーツがどれだけできるかだったりするのではないかと思います。我が家の息子はサッカーが大好きだったので、英語が話せなくてもとりあえずサッカーなどのスポーツが一緒にできたりすると、違う意味でのコミュニケーションが取れるのだなぁと実感しました。

入学後1-2か月の息子。サッカーだけでサバイバルしてました

とはいえ、どのくらいの時間で先生や友達が話している英語が分かるようになるかというと、これは人それぞれだと思いますが、我が家の息子の場合、ぼんやりと理解するのにさえ半年くらいかかったと思います。更に正確に先生の言っている事を理解するのに、おそらく1年くらいはかかったのではないかと思います。それをどこで判断していたかというと、息子に出る宿題に関する理解です。そもそもどんな宿題が出ていたのかすら十分に理解していなかった初期に比べて、徐々にどんな宿題が出たかを理解しはじめるのが半年後くらい。その後、正確に理解していたのが1年後くらいでした。学校から親には「こういう宿題出してます」というアップデートが毎日学校のウェブサイト経由でありますので、それを横に見つつ、口頭やノートで先生の言う事を聞いている息子の理解度を比較するとこういう感じだったという事ですね。

一方で、息子がとても苦労したのは「話す事=スピーキング」でした。息子の場合、最初の2年間は殆ど教室では英語を話さなかったようです。先生との面談でも「○○(うちの息子の名前)はシャイボーイですね。授業は理解しているようなのだけど。。。校庭では友達と仲良く遊んでるのに」と毎回毎回、苦笑い交じりに言われていました。これは本人の性格の問題も大きく影響していると思います。息子はいわゆる他人(特に大人)に対しては、かなりシャイな性格である事は何となく分かっていました。日本の小学校でもあまり授業中に発言しない一方で、友達とは普通に話すといった感じだったので、イギリスに来てもその性格は同じ&苦手な英語を話すのが特に最初のころは恥ずかしかったのではないかなと思います。

イギリス人の友達と遊んでいる時に、少しだけ話しているのをイギリスに来てから1年くらい経った時にチラホラ聞いていましたが、それでも日本語に比べると全然口数が少なかったです。それでもスポーツ大会などでは楽しそうでしたし、本人的には悩むこともなく学校生活を楽しんでいました。スポーツだけで何とか友達もたくさんできて、サバイバルしたというのが本当の所だったと思います。先生達や学校も暖かくそれを見守ってくれて、息子の良い所を見つけては「○○(息子の名前)は、スポーツが得意なんですね。まぁ英語は時間が経てば大丈夫よ、授業も徐々に理解しているようだし」と良いフォローアップをしてくれたので、息子にとって英語が話せなくてもとても幸せな学校生活だったようです。

とにかく、英語を話す事だけ/勉強する事だけがゴールではなく、スポーツなど勉強以外のたくさんの事を学んで社会に出る準備をするという意味での学校生活を存分に満喫している我が家の息子でした。これは勉強に大きな比重が置かれている日本とはまったく違うアプローチで、本当に勉強以外の事も勉強と同じくらい大切にするイギリス(子供たちが通った学校)ならではの考え方でした。この考え方は私にとっては非常に新鮮で、日本の小学校受験や、我が家の子供たちが通っていた日本の私立小学校での過ごし方とは大きく違うものでした。

いずれにせよ、まとめると息子が英語を話すまでの時間としては以下のような感じでした。

①ぼんやりと理解し始めるのが半年後
②正確に理解し始めるのが1年後
③話す(スピーキング)のは更に時間がかかり2年後


娘の場合はまた大きく異なりますが、7歳でイギリスに渡った息子の場合はこんな感じでした。次回は娘の場合について書きたいと思います。
記事を読んでいただき、ありがとうございました。皆さんの参考になれば嬉しいです。次回に続きます。


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