見出し画像

お受験教室ではいったい何をやっているのか? 幼児教室の授業内容とは

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、小学校受験の幼児教室(塾)が一体何を具体的に授業の中でやっているかについて書きます。
まず体操のようなレッスンから始まり、いわゆるペーパーのお勉強に至る流れについて少し具体的に書きたいと思います。
わが家はこじんまりとした個人経営の教室に行ってましたが大手の教室も似たような感じだと思います。
皆さんの受験に向けた参考になれば嬉しいです。


前回までで、幼児教室(小学校受験のための塾)について書きました。
今回は我が家が通っていた教室について書きたいと思います。
最初は小学校受験をするかしないかも決めず、体操教室に行かせるような感じでスタートした
我が家の幼児教室通いですが、娘が入ったのが試験1年前を切った1月くらいでした。

一般的には東京の私立小学校の試験は11月1日から始まりますので、準備期間を考えると遅いスタートのようでした。既に在籍していた同学年の子は、既にその時点で1年~1年半程度通っていました
(つまり受験まで2-2年半程度通うことになる)。
我が家は正直受験をするかどうかも決めてなかったので特に気にしていませんでしたが、最初は週1回、土曜日に半日程度(約3-4時間)通って、体育全般(跳び箱、走る、体操)や簡単なひらがなの書き方、絵を描くこと、折り紙を折る事などを習っていました。
同学年の子は4名いたので、娘を入れて全員で5名の小規模なクラスでした。

体育の時間が長く、全体のうち半分くらいの時間がそうなのですが、我が家の通っていた教室の特徴は、この体育の時間の長さでした。教室から歩いていける小さな体育館設備を借りて、履き替えた靴を揃える事から始まり、挨拶、入念な準備体操、ボール投げやドッジボール、短距離走や徒競走をやります。

この1つ1つを丁寧にやっていて、例えば準備体操の時は先生が
みんなの前に立ってお手本を見せながらやります。
-手を横に広げるときは、指先までちゃんと真っ直ぐになっているか
-前かがみ(前屈)の時はどこまで体が曲がっているか、
-気を付けで立つ時には、本当に垂直に立てているか

などを一つ一つ確認しながらやります。

走る時も、実際に走る前にフォームの確認をしながら、正しいフォームで走れるかを確認しながらやる感じです。例えば、
-腿上げ走
-後ろ向き走
-横走り
-パイロンを置いてその間隔を踏み外さないように走る
-ケンケンパ

など、サッカーワールドカップでの日本代表の試合前トレーニングばりの真剣さです。ここでの目的は、体の使い方を正しく学んで、その通りに体を動かせるようにすること。
で、結果的に娘の走る速さは本当に劇的に速くなりましたし、走るフォームが見違えるようにとても綺麗になりました。

また「気をつけ」の姿勢もとても綺麗にまっすぐ立てるようになり、体幹が鍛えられている実感を持ちました。体育授業の最後には親も入ってリレー競争をやって盛り上がったりして、みんなで楽しくやっていた感じです。

体育の後は教室に戻ってお勉強です。
小学校の受験というのは、特に高度な学力が求められるわけでは無く、以下の5つくらいの項目で判断されるとされています。

①算数的な問題(いわゆるペーパー試験)、
②巧緻性や絵画的な問題(いわゆるノンペーパー試験)、 
③行動観察(友達と仲良く遊べるか、どう振舞えるかの社会性や協調性)、
④体操(走ったり、ボール遊びなどの体の使い方)、
⑤面接(親子面接。どういう親子関係か)

このうち、いわゆるお勉強をする領域は①と②です。簡単な算数のような問題だったり、図形を見比べて何がどうなっているかを観察して判断する問題だったり、絵を描いて自分なりの意図を説明したりという感じでしょうか。
①や②の問題集は本屋さんにも売ってますし、メルカリなどでも過去問や練習問題はたくさん入手できますが、自分の志望校がどのような傾向の問題を出すのか、また最近の試験のトレンドのようなノウハウ的な部分については、お受験教室に頼る部分です。

また親だと思わず熱くなりすぎるような自分の子供に対する接し方についても客観的に見てもらえるというメリットもあります。という事でまず①のペーパーのお勉強ですが、いきなり算数などのペーパー問題を最初から解くのかというとまったく全然やりません。
最初はひたすら丸(〇)、バツ(×)、三角(△)、菱形(◇)、四角(□) の文字と、自分の名前を丁寧に書く練習です。

これをノートにひたすら書いてました。
これで適切な筆圧や丁寧に枠の中に文字を書くという習慣を付けるという事をやっていました。これらが教室に通い始めた最初のころの授業です。かれこれ1か月はこればかりやっていたと思います。具体的には以下のような感じです。1か月後に良い感じでできるようになった後です。

長女の練習の成果

次に絵画的な問題ですが、こちらはイルカやゾウを描いたり、簡単な折り紙を折ったりと半分お遊びのような感じの図画工作を先生のお手本を見ながら一緒にやってました。
私はこれらのどの辺が受験対策なのか分からなかったのですが、
-折り紙を折る時はちゃんと角を合わせて丁寧に折ること、
-絵を描くときは特徴になる部分をしっかりと書くことに集中する
などの指導を受けていた記憶です。
例えばイルカを描く時には、くちばしの先端の丸みをキチンと描くことや、胴体で色の分かれる部分(上部分と下部分)の塗り分けなどを丁寧にやっていました。

こうして一つ一つのレッスン内容を見てみると、正直言って家庭でもできるなと思う内容です。
難易度も高く無いですし、親が丁寧にフォローする事で、より効率的にできると思います。ただ先生と一緒にやって上手にできると褒められる体験であったり、他の子と一緒にやる事で良い意味での競争心を持ちながら、自らのやる気で取り組む事が重要なのだと思います。
親子でやっていると、子供がグズったりして進まなくなることもあると思いますし、また「親がやらせてしまう」事により、子供が能動的に取り組まない事があるのだとするとそこが教室に通う意味なのかなと思います。

今回も記事をご覧いただきありがとうございました。
続きはこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?