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宇喜世クラファン2020 プロジェクト概要~ご支援のつかいみち

宇喜世の歴史

改修工事計画

皆様からご協力いただいたご支援は、本館木造建築3、4階にある4つの小座敷のうち3部屋の改修工事に活用させて頂きます。

<桜三階>

この階段から3階の桜三階へ上がっていきます。腰壁には網代張りにするなど随所に手の込んだ仕上げになっています。

階段を昇り切った廊下には想像するにとても大きな松の木から採った一枚板が使われています。

広さ8帖座敷。現在使用している唯一の3階の小座敷で特別なお部屋としてお客様にご利用いただいておりますが、水廻りを修繕しないと完全な個室としては使用できません。

出書院を備えた座敷で、その名が示す通り床柱や落掛をはじめ至るところに桜材が用いられております。

西側の床柱には「だるま」の絵が描かれております。

このプロジェクトでは、トイレの水廻りを中心に改修工事をして使用できるようにします。
共有のトイレを使用せず部屋内のトイレを使用することにより他のお客様と顔を合わせることなくゆっくりとお食事することができます。
トイレの扉には黒柿が使われており、しかも瓢箪の形に彫られていて細かなところにも手を加えております。

壁も傷んでおり内装工事が必要です。

床の耐震補強や内装工事、トイレの改修工事、給排水衛生設備工事、諸経費に約2,800,000円かかります。

<仲三階>

仲三階へは、とても幅が狭くなっているため上がりにくく、降りにくい階段を上っていきます。階段を昇り切った通路には、豆じゃりがひかれ踏石が並んでいます。また、右手正面にはタイル張りの手洗い場と原木小口切りした踏板があります。

広さ6.5帖座敷。 床の間は他の小座敷と異なり奥行きが浅く床脇も小さい造りです。床柱、落掛は自然木が用いられており全体として素朴な雰囲気が感じられます。昔、ここで1ケ月芸妓さんと暮らしていた男性がいたという噂話があります。何かの時に逃げ口にしていたという通路があります。

このプロジェクトでは、壁や床の耐震補強や内装工事、水廻りを改修工事します。床も傾いており耐震補強工事が必要です。

壁や床の耐震補強や階段の壁の補修、トイレや水廻りの改修工事、内装工事、給排水設備衛生工事、諸経費に約4,200,000円かかります。

<妙高の間>

外から本館を見ると一番高い位置にあるためお城の天守閣のように見えます。

階段を上がると南側の窓から妙高山を一望できることから「妙高の間」と名付けられました。写真はあいにく雲がかかっております・・・

広さ8帖座敷。他の3階の部屋より高いところにあることから、座敷を囲む縁廊下からは建物周囲の景観を見渡すことができます。

このプロジェクトでは、床と壁、天井を中心とした内装工事を行います。2004年10月の中越地震と2007年7月の中越沖地震の影響で壁や天井がかなり被害を受けました。

壁や床の耐震補強や内装工事、諸経費に約1,600,000円かかります。

実施スケジュール

2020年11月中旬頃に着工し、約3ヶ月間の工期を経て竣工は2021年2月中旬頃を予定しております。


このプロジェクトは2020年11月に終了しております。
これは、普段から宇喜世のSNSをご覧いただいている方はもちろん、これから新たに出会う方々にも、これまでの宇喜世の取り組みを知っていただけるよう、今回この公式note開設を機に、活動の記録としてまとめたものです。

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