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復刻版浮世絵の基本的制作工程ー彫りと摺り

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2017年の夏頃に投稿した「浮世絵の作り方」の記事をまとめたものです
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#校合摺

浮世絵の作り方③ー色板ー北斎ー神奈川沖浪裏

主版の修正が済んだら必要な色の数だけ和紙に摺ります。これは色板用の原稿となります。この原稿を「校合摺り」などと言います。古くは美濃紙という和紙が使われましたが、現在は人によってそれぞれです。この1枚1枚に、それぞれ彫る箇所を筆で色(赤ないし朱色)をさした後、色板用の版木に貼り、それぞれの色の部分だけを彫っていきます。
校合摺りをした後、主版の無駄彫りを削り取ります。

2017.8.20

彫り上

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