浮世絵の作り方③ー色板ー北斎ー神奈川沖浪裏

主版の修正が済んだら必要な色の数だけ和紙に摺ります。これは色板用の原稿となります。この原稿を「校合摺り」などと言います。古くは美濃紙という和紙が使われましたが、現在は人によってそれぞれです。この1枚1枚に、それぞれ彫る箇所を筆で色(赤ないし朱色)をさした後、色板用の版木に貼り、それぞれの色の部分だけを彫っていきます。
校合摺りをした後、主版の無駄彫りを削り取ります。

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2017.8.20


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彫り上がった色板です。主版一枚+色板二枚の計三枚で裏表両面使っています。なお、北斎の神奈川沖浪裏は、錦絵中とりわけ板数の少ない作品になります。


板が全て用意出来たら試し摺りに入ります。
本摺り前の試作品を作ります。

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2017.9.7

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