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【スウィートまーめいど】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

髙山堂:スウィートまーめいど(兵庫県)

涼しげ

何ともおしゃれなパッケージ。今回は兵庫県より、スウィートまーめいどなるハイカラなミルクまんじゅうが登場です。
こちらはコメントでフォロワー様から教えていただきました!

こんなのもありますよと教えていただくの、めちゃくちゃ嬉しいんですよね~~。当記事は皆さんのご協力によって成り立っています。

髙山堂は老舗中の老舗で、創業はなんと1887年。明治時代ですよ!?
出来事で言うと、明治20年には

  • これまで観賞用だったトマトの食用での栽培が始まる

  • マーガリンの輸入が始まる

  • 伊藤博文が食事会で「麦酒(ビール)」を振る舞う

など……文明開化真っ盛りの時代です。完全に余談ですが。


髙山堂の創業は大阪ですが、平成2年に兵庫県西宮に本社が移っています。

昭和初期に戦災で社屋が一度焼失してもなお、和菓子を通して生まれる家族の会話や喜び、楽しさを世に伝え続けようと、令和となった現在も誠実に和菓子を作り続けている大老舗です。

すっと通ったラインがアクセント

元々は粟おこしが有名だったようですが、昭和の終わり頃から今後100年を見据えて焼きまんじゅうなど和菓子部門を強化し、その際に生まれたものの一つがこの『スウィートまーめいど』。
今や髙山堂の代名詞とも言われるほどに上り詰めたこのスウィートまーめいどですが、実はモンドセレクションを5年連続金賞受賞した実力派なのです。

まーめいど、という名前の由来は1962年に堀江謙一さんによって成し遂げられた、西宮ヨットハーバーからの太平洋単独横断航海。

このお菓子も西宮から夢や希望を発信していきたいという思いから、その時の船の名前『マーメイド号』にあやかって『まーめいど』と名付けられました。

小判型の佇まいはヨットを、すっと通った1本のラインは水平線を模しているそう。
手のひらに収まるほどの大きさですが、本当に海を渡って世界中に広がっていきそうな可能性を感じるお菓子です。

小麦の香ばしさが鼻孔をくすぐります。
さてさてそのお味やいかに。

実食!

ほくほく

スウィートまーめいどに使用されているのは「ミルク黄味あん」ですが、卵とバター、そしてクリームと白あんの黄金比率にとことんこだわっており、そのなめらかさを例えるなら……
あの一時期爆発的にブームになった安納芋の焼き芋、わかりますか?
あのくらいのねっとり、なめらかさのあるあんです。

ですが生地もあんもベタつくような甘さはなく、口溶けが本当に上品です。
生地も香ばしく、バランスがいい!

餡のミルキー度…★★★★★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★★
ワクワク度…★★★★★

まとめ

和菓子に西洋のエッセンスを取り入れたミルクまんじゅうは和菓子の中でも比較的歴史が新しいものが多いですが、その中でこのスウィートまーめいどは販売からまもなく30年というロングセラー。

西宮を背負って立つその小さなお菓子は、今やその味を世界が認めるほど。

今回はとてもいいお菓子を教えてもらえました!ありがとうございます!!!

ではまた次回!

今回のお店:髙山堂(兵庫県)


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