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ねこの体重を増やす日記10.1

生活サイクルが乱れに乱れまくっている。
またいずれそれぞれ詳しく書きたいと思っているけど、運動の習慣や睡眠の習慣(薬無しで寝られるようになった) はかなり定着させることができたのに、夜更かしだけはやめることができない。
加えてわたしはロングスリーパー。合計9時間くらいは寝ないと仕事のパフォーマンスが著しく落ちるのを自覚している。
朝なんとか起きたときは帳尻を合わせるように昼寝や夕寝をしてしまう。
そしてどんどんサイクルがずれていく。ああ。

本当は朝一で柔軟のストレッチとフィットボクシングをこなして、汗を流しがてらスキンケアをして、ねこ周りのお世話をし、掃除機もかけて、朝ごはんも時間をかけてゆっくり食べてその洗い物もしてから机に向かいたい。

実態は寝起き5秒でまだ目も開かぬまま仕事部屋まで這っていき椅子に座っている。
緊急性の高い連絡だけぽちぽちと返し、そのあとねこのトイレを掃除して飲み水を替え、ついでに自分も水を汲んで飲み、だらだらとお菓子を際限なく食べながら仕事をする毎日です。

何時に起きれば9時始業に間に合うんだ。
7時起きくらい?22時には寝ないといけないってこと?小学生か?

ねこの体重を増やしたい

さて、タイトルの話である。

わたしの話!

ここ最近はねこの体重を増やすのに心血を注いでいます。
日記を書いていない間にねこは静かに体調を崩し、初期の腎不全と診断されてしまった。
ねこがかかる代表的な病気といえば腎臓病、と言われるくらいにはよくあることなので詳しい説明は省くけど、症状が進むと口内炎や舌に傷みが出たり、お腹が気持ち悪くなって食べることを嫌がるようになったりする。

丸一日以上絶食状態が続くと今度は肝臓など別の臓器もやられ、一気に急変して死んでしまうこともある。

同じく腎臓病で闘病した実家のねこの体重は、もともと小柄で3kgほどだったのが最終的に1.7kgほどと半分近く落ち、そこからは介護という介護もできぬままあっという間に逝ってしまった。

生まれつき小柄な黒ねこであったゆえ腎臓も小さかったのではと獣医さんは慰めてくれたが12歳というのはねこ平均の寿命よりも早く、当時は自身の勉強不足を悔いた。もっとできることはなかったのかと家族みんなで泣いた。

もう同じ轍を踏むまいぞと、縁あって迎えた今のねこが腎不全とわかったときから、とにかく体重を減らさないことを第一にやっとります。

トイレの下に敷いて体重の増減やおしっこの量を測ってくれるボードも導入し、ダイエット中の乙女よろしく10g単位の増減に一喜一憂している。

食べないんだこれが

イラナーイ

しかしまぁ、療法食は味気ないらしい。
グルメなねこの食欲をかきたてるためにペットフードに添加されている様々な旨味のエキス。これが皮肉なことに、ねこの体には毒なのだそうで。

腎臓病と付き合っていく子は「リン」という成分が制限された腎臓ケア用の療法食を食べ続けることになるが、実はこのリン=旨味成分

旨味をごっそりカットされたごはんなのだから、それはもう、食べることと遊ぶことを楽しみにしている彼らにとっては美味しくないんだろう。

実家の子は療法食に切り替えたとき、あからさまに「こんなものしかないのか」という顔をしていた。
黒ねこだったから表情はわかりにくい子だったけど、それでもはっきりとガッカリしているのが見て取れた。
痩せていってしまうくらいなら好きなご飯を食べさせてあげて良い、カロリーを摂ることが最優先と獣医さんは言ってくださったので、晩年は好きだったシーバや子ねこ用の栄養価の高いフードをあれこれ買って与えていた。
最終的にはにんげんの赤ちゃん用のベビーフード(玉ねぎなどを使っていないもの)まで、藁にもすがる思いで買いまくっては献上していたな。
それもすぐに食べられなくなってしまったが。

実家の黒ねこ

そんな実家の黒ねこの看取りから約6年。
当時よりも知識もつけ、ねこの腎臓病の研究も進み(AIMの実用化を切望してます!)、療法食のバリエーションも当時より格段に増えた。

にんげんは満を持して取り寄せられるだけの療法食を取り寄せた。
小皿に少しずつ出してどれが一番食いつきがいいか毎日ビュッフェ状態というわけです。

下の3つは「療法食」ではないけど腎臓ケアのフード

幸い、気に入ってくれたものがいくつかあったのでこれもまた別の記事で書きたいな。
材料も違えば匂いもそれぞれけっこう違うので、味も違うんだろうか。
ミルクまんじゅうに続き、療法食の食べ比べしようかな。
にんげんとしての尊厳を失うおそれがあるが。

カリカリ、いわゆるドライフードのほかには朝晩それぞれ違うサプリをピューレ状のウェットフードに溶かして、指ですくって舐めさせている。
サプリには混ぜていいものといけないものがある。
お互いの効能が干渉してしまわないように、時間差で食べさせなくてはいけないのだ。

最初は「いらないもん」と逃げ回るねこの尻を追いかけ、無理矢理に鼻先につけてなめさせたりしていたので顔が真っ黒に(ひとつは活性炭のサプリなので)なっていたのだが、最近はねこの「今ならたべてあげてもいいよ」のサインをキャッチできるようになってきて、お互いストレスなくお給仕ができている。

一番よく食べるタイミングはにんげんのお腹に乗っているときなので、度々ソファに寝転んで寝たふりをしてねこが乗ってくるのを待つ。
ねこはすかさずお腹のあたりにぴょんと飛び乗ってうふうふと丸まりだすので、しっかり腰を据えたなと思ったところで口の前に指ですくったサプリを差し出すと、ぺろぺろと舐める。

しばらくすると「もう、いらない」という顔をしだすので(本当にする)、そうしたら無理強いせずすぐに手をひっこめるのがポイント。
この時にしつこくするとねこはお腹から降りてしまうので、またソファに寝転んでお腹を差し出すところから始めなくてはいけない。

ねこもお腹からなるべく降りたくないので、寝たふりをしたり舐めるふりをしてお茶を濁そうとしたりとささやかな抵抗をしつつギリギリまで舐めてくれるが、もう、やだ!と思ったらすぐにどこかへ行って抗議のゴロン!をする。

舐めさせてはひっこめて、お腹に乗ってくるのを待って、また舐めさせてはひっこめて。くつろいでいるところをなだめすかして。これを毎日やってます。
この、いわば自らを”釣り餌”にしてねこを釣る方法は確実ではあるのだが諸刃の剣で、にんげんが釣られて寝てしまうこともしばしば(いや、かなり)あるのが難点だ。
お腹にねこが乗った状態でソファで膝を変なふうに曲げて寝ると、起きたとき足がしびれて困る。あと単純にあらゆる仕事と家事が止まっている。
これも寝る時間が遅くなっているのも一因になっているのかもしれない。

それでもてんちゃん(ねこ)が先、にんげんが後
という相田みつをismを胸に、今日もすべてをねこファーストでやっとります。

ガン無視されているところ

1年くらいこの追いかけっこをしていて気づいたこととしては、

  1. これみよがしに「もう、ごちそうさまだもん」と顔をぺろぺろ毛づくろいしているときに鼻先に差し出すと、意外と食べる。

  2. 本当に稀だけど、時々「おや?そこにあるのはなんですか?食べてみようかな?」とねこの方から皿をチラチラ見て”前フリ”をくれるときがある。
    さながら爆笑オンエアバトル時代のコントの冒頭のよう。「こんなところに新しい喫茶店ができてんねんな、入ってみよかな~。カランコロンカラ~ン」みたいな。

  3. 毛だらけのねこにも”顔色”がある。

この3つです。

あとこれは完全に余談なんですが、ねこにサプリをやっていてソファで寝落ちしてしまって、ハッと起きると視界が真っ黄色になっていることが多いんだけど、これ何?
カーテンが薄いグレーなんだけど、買い替えたっけ?と思うくらい蛍光イエローになっている。しばらくするとスーッと戻っていく。夢?

お世話できるのは幸せなこと

わははは

そんな感じで一日中家にいられる仕事なのをいいことに、なんやかんやとねこの世話を焼く毎日です。

これはむしろ、ねこに世話を焼かれていると言った方がいいのか。ありがとうね。

またコンスタントにお日記書いていきたいなと思います。
記事っぽいのも書きたいぜ!

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