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高坊はガラケーを選んだ

 入力デバイスの差異についてのエッセイを書くようなキャンペーンをnoteでやってた気がしたが、乗り遅れた? 気にせず書く。
 私はGATBをやった結果、共応が顕著に低かったのでタッチタイピングというものを苦手としている。でもPCはカットもコピーもペーストもできるから便利だし、漢字の変換機能にも大変助けられている。子供の頃から肉筆の文字が汚くて注意されていたから、誰が打鍵して印刷しても指定したフォントで出力されるというのはありがたい。
 ただ紙にシャーペンやボールペンで書くと文体が違ってくる気がする。単純にPCを使うと漢字が増える。小学校の漢字ドリル終わらせないまま卒業しちゃったからね。加えて肉筆で文章を書く機会自体が手紙の類くらいだからか、やわらかい言葉遣いになりがちですね。
 私は高校生の頃に携帯電話を買ってもらって、その頃はJ-PHONEのケータイにカメラがつき始めた頃で、親指族になりました。PCのタッチタイピングもできないし、スマホのフリック入力も慣れないので、多分ガラケーで文章打ってた頃が一番早く書けてた気がする。ケータイで読むからケータイ小説であって、ケータイで書くものではないのだと気づいたのはいつの頃だったか。
 そんな高校生活も終わってから、毎年担任の先生が年賀状を送ってくださる。世話になった方だから返事を書きたいのだけど、毎年返事を出せないまま一方的にもらい続けている。歳月を重ねすぎて、今更どんな手紙を返したらいいかわからなくなっている。や、何でもいいとは思うよ? さすがにさだまさしじゃないから「金頼む」の一言ってわけにはいかないけど。わかっていても筆が重くなるから不義理か。敷居が高いとはまさにこのこと。今年も年賀状をいただけたら、封書で手紙を書いて送る。と、ここに決心を書いておく。

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